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ファンダ・メンダ・マウス2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト/大間九郎

Smile For Japan


地震に関する色々な情報が錯綜していますね。
いい情報もあれば悪い情報もあり、中には誤情報なども紛れ込んでいてなにが正しいのかわかりにくくなってきています。流れてくる情報を安易に信用せず、一度冷静になって真偽を確かめてから判断することが大切のようです。

そんな中素晴らしい情報やお役立ち情報も多数ありました。
たとえばこれ↓
『サイエンス・メディアセンター』
気になる方も多い原発問題に関するQ&Aをわかりやすくまとめています。
専門知識がなくても理解できるように編集されていますので、一度目を通しておくといいかもしれません。

ちょっと変わった、けれど心温まるこんなまとめサイトも↓
『地震発生後、Twitterで投稿された心に残るつぶやき』
これ読んで号泣しました。

あと、一つの前の記事でも紹介しましたが、他にも多くの作家さん方が独自の方法で義援金を募ろうとしているみたいです。
たとえば漫画家の井上雄彦さんは、地震被害で落ち込んでしまった日本に元気を取り戻そうと、老若男女あらゆる人間の笑顔の絵を描いては『smileシリーズ』と銘打ってツイッター上で公開していました。
そしてそのシリーズを本またはポストカードにして販売し、その売上金を義援金とする計画を自ら立案しました。
こちらがそのツイッター上での呟きになります。
さらに『僕僕先生』でお馴染みの仁木英之さんは、自らのブログでこんな記事を書いていました。

自身の才能を売って得たお金を義援金とする方もいれば、自分の作品に費やされる予定であったお金を募金に回してほしいと願う方もいる。
けれど誰のためを想っての行動なのかはみんな一致しているのです。

私が思うに、各業界の有能者や権力者は、今こそ上のお二人のようにその力を行使すべきではないでしょうか。自分の有する力の価値を知って、できることをしてほしいです。支援の形は違えど、祈りの形はきっと一緒のはずですから。

そんなわけで私も自分にできることを。
私の願いは、一刻も早く日本が元気を取り戻すことです。
そのためには笑顔が一番! さあ、笑おうじゃないか!



なにかが間違っているかもしれませんがご容赦を。






ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
大間 九郎 ヤスダ スズヒト

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「……悩みはないのですが……」
「ないけどなーに?」
「……お願いならあります……」
「お!いいねー、お願い。マウスきいちゃう!美月さんのお願いなんでもきいちゃう!おせーておせーて美月さんのお願い!このチュウチュウマウスにおせーて頂戴!」

「……助けてください……」




――あらすじ――
おれはマウス。第一夫人・ネーネ(義理姉)、第二夫人・マコチン(暴力カッパ)、大三夫人・キンバ(金髪ゴスロリ13歳)を2Kで養い中。って、いいのか法治国家!舐められすぎじゃないの!とか言ってる場合じゃねー。ヘロイン10キロとキンバの命、オレがカタつけないといけなさそうだ。いきなり銃撃されるし、くそったれは動き悪いし、ふざけんなっ!―衝撃の1巻からジャンクな愛の物語は加速、今度はクレイジーパーティだ。


――感想――
待ってましたの最新刊!

面白すぎる。最高だわ、やっぱり。
シリーズ化が決まったときはそれはもう嬉しかったんだけど、同時に、担当編集に監修されることで前巻で異彩を放っていた独特な文体や無鉄砲な話運びが修正されるのでは?と危惧もあった。
しかしまったくの杞憂であったと明言しておく。

きっと優秀な編集さんがついてくれたんだろう。
ノリは相変わらずで、むしろ極まっていたような気さえする。
なのに一連の流れは綻びなくとても美しい。前巻に劣らずハチャメチャやってるのに、読者を置いてけぼりにせず軽快に疾走する物語に目を奪われ続けた。

ラノベ的要素はますますナリを潜め、代わりにサスペンス要素が増えている。ある種のノワール小説的な雰囲気を醸していた。
フェイ家とマァ家。マフィアの勢力争いの礎とされた第三夫人のキンバと10kgのヘロイン。そして巻き込まれるマウスと美月。
いくつもの事件が別々の場所で多発し、並行して進んでいたはずがいつの間にか絡み合っていく様が痛快。なにがおかしいのかはわかるのに、それを解く鍵がどうしても足りず、ようやく解けると思ったら別の場所から新たな謎が浮かび上がってくる。
伏線回収が秀逸で、徐々に明かされていく物語の全貌にはただただ驚くばかりだった。

今回は登場人物への焦点の当て方がとても魅力的だった。
新キャラのキンバはもちろん、ロンやミチルやマウス。そしてなによりも美月さん。
前巻では目も当てられないほどの酷い仕打ちを実の父親から受け絶望の淵に立たされていたにもかかわらず、今回もまた容赦ない。
なんの因果かヘロインなんてものに関わることになり、ほとんど見ず知らずの少年を守りながら命を狙われることになる美月。その意志の強い眼光と聡明さでなにもかもを背負い込もうとする姿勢には憧憬の念すら覚えてしまう。
彼女は本当に頑張った。誰にも頼るまいと、自分の力だけを信じて。
でも最後にマウスの前で、溜め込んでいた想いをたった一言で吐き出した彼女の姿には涙を流していしまいました。

前巻ではあまりロンに好印象はなかったのだけど、今回で一転した。
自分のことをぬけぬけとヒーローと言ってのける悪役っぷりが超クール。
誰の味方にもならず、けれど確実に誰かの意志に関与してくる立ち位置が素敵だなあ。
そしてくそったれは相変わらずくそったれに可愛い。淫獣化までしてどの部分を愛でればいいのかも不明なのに可愛い。くそったれめ。

今回も狂気と愛憎が渦巻いていたけど、でも結局蓋を開けてみれば、くだらなくも優しい、それだけの物語だったんだ。死んだ姫君と復讐に燃える王子とその妹と死神、そして場違いなほど醜い鼠、そんな下らないファンタジーだったんだ。
それでも、時代遅れな夏の夜に祈りを捧げるマウスの姿に胸を打たれました。

ところでマコチンは?
前巻とは比較にならないぐらいの影の薄さに落胆を隠せなかった。

<追記>
このラノの公式サイトで公開されているファンダの短編も読んでほしい。時系列的には1巻と2巻の間の話。
一応2巻に関わる話だけど、読んでないと特別困ることはない。読んでほしいのは単純に面白いから。
マウスの変態っぷりとマコチンに注目です。
マコチン可愛いよ、マコチン。


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ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)
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伝説兄妹!/おかもと(仮)

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん とっておきの嘘』連載第二回


今まで幾度となく忙しい忙しいと言ってきたけど、今の忙しさは半端ない……!
私は現在、大学に入って初めて迎える本当の忙しさというものを味わっています。やるべきことと、やりたいことが日常の中に溢れかえっている。何から手をつければいいのか分からない状態が続いて、あたふたとしております。
なので今日は前置きも感想も短めで。


今月のヤングエース読みました。
気になるみーまーの連載第二回なんだけど、うーん。
これは原作未読者に楽しんでもらうべきものなんじゃないかなって思う。既読者は読まないほうがいいかも、なんて。それは言いすぎかな。「オリジナル展開どんと来いだぜ!」みたいな人は大丈夫だろうけど、そうじゃない人は努々注意されたし。

私としては、至る所に改変が成されていて多少なりともふままままんは抱えているけど、そもそも初めから別物として読んでいるのでまだ受け入れられるレベル。
ここから、原作にはない新しい何かを生み出そうとしているのなら、それはそれでいいと思う。

あと、やっぱイラストがいいよ。雰囲気はマッチしてるんだけどなぁ。
金子ェ……。


伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
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『あ し た は み ん な し あ わ せ に な る ぜ ー』



――あらすじ――
才能はなく、お金もなく、だが働きたくない。ないない尽くしのダメ大学生・柏木は、食糧を求めて入り込んだ山の中で、奇妙な遺跡を発見する。遺跡の中で出会った少女が持つ、凄まじい詩の才能を目の当たりにした彼は、彼女をデシ子と名づけ、妹として自分の家に住まわせ始める。彼女の詩を自分のものとして売りさばくことで、一躍大金持ちとなる柏木だったが…!?伝説的スケールで贈る、笑いと涙と感動の神話。


――感想――
第1回『このライトノベルがすごい!』大賞特別賞受賞作。
このラノ四冊目です。すぐ全部読み終えるつもりが随分時間かかってんなー。まだランジーンも残ってんのに。

それは置いといて。

なかなか面白かったよ。
5冊の中でもそれなりに期待してた作品なんだけど、普通に期待どおりかな。特別ガッカリすることはなかった。
主人公のダメっぷりに辟易とする読者も多数いるみたいだけど、私はダメ主人公好きです。というより、ダメ男が主人公の話が好きです。
だってそういう話って、十中八九主人公の成長物語になるから。
例えば神メモのナルミとか、おお振りの三橋君とか。
二人ともこの主人公とは大分別ベクトルというか、一緒にすると失礼な気がしないでもないけど。

とにかく主人公が成長する姿は、どんな形であれ見ていて気持ちがいい。自分も一緒に成長できたような、不思議な達成感を得られる。
特に今回の話ではそれが顕著だと思う。
主人公の柏木のダメさが非常に現実的で、ベタといえばベタだけど、だからこそ身近に感じられる。大学生じゃなくたって、誰もが一度はお金に困ったことがあるはずだ。私なんてしょっちゅうだし、柏木のように友人にお金を借りたことだってある。
そりゃ当然お金は大事だよ。お金がすべてじゃないけど、あって困ることなんてないんだから、いくらあったって欲しいよ。

けれど、柏木のダメさはそんな普通の程度には収まり切らない。本当にうんざりするほど、人間の底辺とも呼べるようなダメっぷりなのだ。
だがそんな柏木がある日、偶然見つけた山中の遺跡で、身寄りも記憶もない一人の少女と出会う。その出会いから、柏木は少しずつ変わっていく。

最初こそデシ子の才能を利用するようなあくどさを見せるものの、次第に真に大切なものに気づいていく様子は、あまりにベタで小っ恥ずかしいけど、直球勝負な素直な感動を呼びこんでくれる。
ダメだからこそ、不完全だからこそ、人間臭くてあったかいんだよなぁ。

文章力云々は正直アレだけど、代わりに読みやすさは保障。あと、親近感の湧く人物描写も、私としては評価したいポイント。

若干ラノベの枠からは逸れてる感じがするけど、色んな意味で「このライトノベルがすごい!」一冊でした。


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小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫)
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僕たちは監視されている/里田和登

9000HIT御礼!


早いもんですねー。
ついこの前8000HITしたかと思えばもう9000HITです。毎度ながらみなさんのおかげです。感謝しても感謝しきれません。
どうかこれからも応援していただければ嬉しいです。

9000HITありがとうございました!!!


僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
里田 和登 国道12号

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 この人だけには負けたくない。絶対に、絶対に、対等でいたいんだ。



――あらすじ――
「IPI症候群」と呼ばれる病の治療者「IPI配信者」として、小日向祭は自活しながら日々騒がしい高校生活を送っていた。そこに、同じく「IPI配信者」であるテラノ・ユイガが転校してきたことにより、祭たちの高校生活は波乱含みの変化を余儀なくされていく…。親友の一葉も交え、思春期の心が織りなす友情と秘密の近未来青春ドラマがはじまる。現代社会への寓意も込められた、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞金賞作品。


――感想――
このラノ三冊目、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞金賞受賞作『僕たちは監視されている』。
ちょっと時間かかっちゃったけどようやく読み終わりました。

これは面白い。
公式サイトのトレーラー映像の出来栄えが良かったから内容に興味津々だったんだけど、見事に予想を外された。このラノのことだから変化球は当然と勘繰っていたら魔球がきたみたいな感じ。
魔球は言いすぎかもしんないけど、例えるならテニプリの赤也のナックルサーブ。このラノって、実際に読むまで何が飛び出してくるのかまったく分からないということを、この作品を以て確信させられたね。(赤也のナックルサーブを知らない人は意味不明で本当に申し訳ないです)

ファンダに続き異色と呼べる本作品。こっちもこっちで本当にラノベなのか怪しいぐらい。むしろこっちのほうが一般文芸で通用するんじゃないのかと思う。情報社会となった日本の現状を、深くまでよく捉えていると思う。

『IPI症候群』、通称クローラと呼ばれるそれは、周囲の秘密を知りたがる病気。依存症に似たようなもので、禁断症状も危ぶまれている病なのだ。
情報社会によって産まれた負の産物のようなその病気が拡大していく中、日本政府は『IPI症候群』罹患者の治療として、個人のプライバシーをリアルタイムに動画で配信するという計画を発案した。コンテンツと呼ばれるIPI配信者たちは、レベルに応じて個々のプライバシーを患者に向けて配信しながら生きていく。
コンテンツである祭、祭の幼い頃からの親友である一葉、そして同じくコンテンツであるユイガ。本作は彼女ら三人がメインとなって物語を彩っていきます。

つまりは、USTREAMが国単位で公式に制度化された日本で、少女たちが過去の痛みや現実の辛さに立ち向かっていく青春小説ってことです。
タイトルだけだと暗いイメージがあるけど、全然そんなことはない。本当に真っ直ぐな少女たちの気持ちが描かれている。設定や世界観はラノベにしては異色かもしれないけど、展開だけ見るなら良い意味で王道と言える。
決して折れ曲がらない、何度転んだって立ち上がる屈強な真っ直ぐ少女たちが、青春の舞台を脇目もふらず突っ走っている。そんな印象だろうか。

けどタイトルのちぐはぐさがあからさま過ぎるんじゃないかと思うんだよなぁ。プライベートをこちらから進んで提供してるわけだから、「監視されている」のとは違う気がするけど。
例えば千坂のような第三者から見れば監視されているように映るんだろうけど、どうも納得いかない部分は残る。些細なことなんだけどね。

個人的に一葉はすごく好きです。
発言がいちいち真理を穿っているというか、人間の汚れた部分の代弁者みたいで小憎たらしいんですけど、そんな一面が人間臭くて好感が持てる。千坂や宇留野とのやり取りとか謎に鳥肌が立つし。ああいうセンスのある会話が描けるのって羨ましいなぁ。

少しだけ気になった点を言わせてもらうと、最後のユイガの「これからは私が祭ちゃんを守るんだ」という言葉には少し首を捻ってしまった。祭はユイガと対等でありたいと願って、自らの秘密も明かしてそう呼びかけたはずで、ユイガ自身も対等でありたいと思ったはずなのに『守る』だと完全に上下関係が出来あがってしまうんじゃ……。
でもそういうのって、二人の中で形作られている『対等』の定義にもよるよね。祭とユイガの間には若干の理解の齟齬があるのかもしれない……ということにしておこうか。

ちなみにこれは続刊出るのかな? 回収されてない伏線とかある気がするけど。
結局、体育の授業前に謙吾が「見た状況」ってなんだったんだろう。もしかして、私が読み足りなくて気づいてないだけ? だれか知っている人がいたらご一報よろしくです。

心スカッとする良作でした。


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ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)
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ファンダ・メンダ・マウス/大間九郎

星海社


みなさん星海社という出版社はご存知ですか? 今年の4月に講談社の子会社として発足した出版社です。
その星海社が9月15日、つまり明日、書き下ろしの小説・マンガのデジタル版を全て無料で提供するウェブサイト『最前線』をプレオープンするらしいです。また、そこで発表したコンテンツを講談社が発売元となり紙の本でも出版とのこと。
なんだかよく分かりませんが、とにかくすっごい出版社を講談社は立ちあげてきたということです。

そしてなんとなんと!
このじゃじゃ馬出版社(褒め言葉です)はそれでは飽き足らず、紙の本の出版にあたって今年11月に『星海社FICTIONS』と『星海社文庫』、来春には『星海社コミックス』と『星海社新書』というまったく新しいレーベルを立ち上げるそうなのです!
私が注目してもらいたいのは『星海社FICTIONS』!
こちらの刊行リストはすでに発表されているので紹介しますと、

虚淵玄×高河ゆん『金の瞳と鉄の剣』
元長柾木×moz『星海大戦』
犬村小六×片山若子『サクラコ・アトミカ』


なにこの豪華ラインナップ!! 一瞬目を疑いましたよ!
イラストレーター付きということなのでおそらくラノベに近いレーベルだと思うのですが、てかラノベなのかな?
そんなことよりも! 飛空士シリーズで有名な犬村小六先生ですよ犬村小六先生!
この情報を私は今日の朝見たのですが、もうそれだけで世界はバラ色に変化しました。そのあと届いた電撃文庫の秋の祭典の入間先生サイン会の落選通知を見て世界は灰色に変化しましたけどね!
この傷には触れないで。嘘、どんどん触れていいよ。俺当選しちゃったぜー! とかいう人も遠慮なくコメしてきて。全力でお祝いと羨みの言葉を差し上げましょう。

うぉっほん! 話を戻します。
イラストを担当する片山若子さんですが、名前だけだと分からない人もいると思います。ですが『春期限定いちごタルト事件』や『夏期限定トロピカルパフェ事件』の表紙絵を担当した人だと言えば分かる人も多いのでは?
絵の傾向からすると、もしかしたらラノベとは少し違うのかもしれませんね。講談社BOXみたいな感じかもしれません。とにかく犬村小六×片山若子『サクラコ・アトミカ』は要チェックです。

ちなみに、虚淵玄×高河ゆん『金の瞳と鉄の剣』は明日プレオープンのウェブサイト『最前線』にて連載が開始されるらしいのでなんと無料で読めちゃうのです。こりゃ驚きだ。
↓星海社のリンク貼っときます。
http://www.seikaisha.co.jp/information/2010/09/01-pre-open.html
リンク先に『最前線』というコーナーがありますので、おそらくそちらで読めるのでしょう。

この際なので、今分かっている情報を一通り紹介しておきます。
どうやら新作小説中心に刊行していくのが『星海社FICTIONS』で、同時に発足する『星海社文庫』は名作小説を中心に刊行していくらしいです。どちらも月刊ペーストのこと。
現在分かっている限りでは、『星海社文庫』では『ひぐらしのなく頃に』(竜騎士07・Illustration/ともひ)が文庫化刊行されるみたいです。これまた随分な名作を出してきましたね。

あと、これはちょっと私もまだよく分かっていないのですが、坂本真綾さんの企画で『坂本真綾×宮沢賢治『銀河鉄道の夜』×竹×ufotable』なるものがあるらしいです。
坂本真綾、銀河鉄道の夜、竹というキーワードだけでも期待に胸が躍るのですが、ufotableということはアニメーションか何かかな。おそらく『銀河鉄道の夜』をアニメーション化して、その映像に沿って真綾さんが朗読するのだと思います。
うむむ、これも要チェックですな。

いい加減長くなってきましたが、最後にもう一つ情報を。
星海社では新人賞として、『星海社FICTIONS新人賞』を立ち上げる予定らしいです。賞金は星海社の新レーベル、『星海社FICTIONS』の売上の1%が原資になるとか。
詳しい応募要項などはまだ未発表のようですが、近々発表されることでしょう。
私としてはやはりこの新人賞という情報が一番重要ですね。このラノといい、今の出版界、とくにラノベレーベルは盛り上がってきてますので、作家を目指す身分として嬉しい限りです。
レーベルの傾向が合えば、『星海社FICTIONS新人賞』にも応募してみようと思います。

長くなりましたが、今日の前置きはこの辺で。


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「訛りはいいのその子は訛ってないし、みんなと仲良く楽しく暮らしてるから。マウスの変態的萌ホロ―はいらないの」
「変態的ってきみ! 僕はだね! 彼女が持ち合わせていない男性目線でだね! 彼女が持っている小さな心の傷を最大のチャームポイントに変えようとしているのだよ! この崇高な精神のどこが変態的か! どこが!」
「中学一年生を男性目線で見るところが変態的よ」



――あらすじ――
おれはマウス。しみったれた倉庫でくそったれなAIシステム相手に終日ダラ~っと、家に帰ればネーネがべったり。そんな毎日。でも、おれは今の自分にかなり満足。いい女はべらして万ケンシャンパンドンペリジャンジャンBMベンツにPMゲッツーみたいなことが必要だとは思わない―のに!「嫁に!」とか言い出すジャリ娘の登場から怒涛の急展開だよ!独特で中毒性の高い文体、鳥肌ものの展開。全選考過程で物議を醸した作品が登場!第1回『このライトノベルがすごい!』大賞栗山千明賞受賞。


――感想――
あ、傑作です。


















だけで終わらせたいんだけど、どう思う? ……嘘ですごめんなさい調子に乗ってました。

このラノ文庫二冊目は、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞栗山千明賞作『ファンダ・メンダ・マウス』です。
以前書いた記事で私が最も期待していると言ったアレです。そうコレ。
発売前から表紙ピンクで目立ちそうだねーとか思ってて、いざ店頭に並んでるの見ると本当に蛍光ピンクであらビックリ。当然なのにね。
左マコチン右ネーネの2トップヒロインs。マコチン可愛いよマコチン。無個性万歳! もはや無個性が個性万歳!

私は発売前から各所でこの作品に対する期待を声高々に叫んでいたんだけど、実のところ不安もあったんだよね。先読みした人たちの話によるとかなり癖の強い作品らしかったから。癖の強い作品は大好物なんだけど、だからって何でもかんでも好きなわけじゃないから、癖が強ければそれだけ合わない可能性も高かった。
けど読んでみるとすっとこどっこい、普通に期待通りだった。なにこれ、スゲー面白い。
さすがに期待は越えてくれなかったけどね。私の期待のハードルは3776mだから。ちなみにこの高さは入間先生のMW文庫と電マガのオリジナル短編への期待と同じです。

多くの人が言ってる通り、文章は舞城風味。まぁ、大間先生本人が舞城作品を読んでるらしいから影響されてるところはあるんだろう。けど劣化じゃないよ!
なんて言うのかな、調理の仕方が違う感じ? 同じ材料から違う料理を目指して調理してるみたいな。元の材料が同じだから味やジャンルは似通ってるけど、料理が違うんだからやっぱり別物だよ。

しかしまぁ、なんともユニークな文章だこと。
くそったれがくそったれにくそったれくそったれと連呼するくそったれ小説ですよこれは。全部褒め言葉。
私はあまり感じなかったけど、読みにくいだろうなぁ。褒めるならテンポ最高! 貶すなら句読点と接続助詞使えやコラァ! ってね。
でもいいよぉ。中毒性抜群。思いっきり中毒ですわ、私は。

確かにラノベの枠をはみ出した無茶な内容ではあるけど、ラノベじゃないと成り立たなかったのも確かだろうなぁ。ラノベの定義とか知らんけど、一般文芸じゃ通用しないでしょ。
典型的なヤンキーでしがない倉庫番のマウスの下にある日突然かつての恩師の娘、じゃりん子マコチンが現れ「お嫁にしてくれ」なんて頼んでから、途中まではどんな方向に物語が向かうのか分からないまま進むんだけど、動き出してからの超展開ぶりは凄い。
スピーディかつファンタジック。物語を構成するあらゆる要素が魅せる。読者を引き込むというのはまさにこれだよ。

そしてその物語の中核を成すマウスがね。母親との誓いだけしか信じず、母親の言葉に則ってすべてのものを受け入れ愛するファンダメンダリストマウス。そのプラトニックさは異常だし、その行動原理は素敵なくらい狂ってるけど、「主人公」っていう根幹の部分は変わらないわけで、だからこそみんながマウスの下に集まって寄り添うんだろうな。私も読み終わった後はマウスなしでは生きられない体に!

愛で人を殺すネーネとか。
年に二度ネーネ巡礼するネーネ愛しまくりのびがろとか。
世の中のありとあらゆる事象を0と1の記号でのみ解釈するミチルとか。
ほいしところにほしいリアクションをくれる美月とか。
狂ったり狂ってなかったりいろんなキャラ出てくるけど、こう見るとホントマコチン個性ないなー。そこがいいんだけどね。

けど実をいうと一番可愛いのはくそったれAIというこのくそったれな事実。まさかロボ萌なんて領域があるとは。いや、最近はそういうのも増えてるけど、言ってしまえば初音ミクだって同じようなもんでしょ?
けど人型でもない純然たるロボットに萌えるなんてそんなことが……!
それでも私は意地でもマコチン派です。

ついでにあとがきの話すると。
だいたいはインタビューにもあった話と被ってるんだけど、執筆における基本的なルールを知らなかったのはさすがに驚いた。いくら処女作とはいえ、腐るほど本を読んできたのなら分かりそうなもんだけど。でも本読む人でも、三点リーダーは二個つなげるとか、鍵かっこは段落を下げないとか知らない人って案外いるから、そういうレベルで捉えていいの……かな?
でも段落なしで応募規定枚数書いたってことは、修正前はとんでもない文量だったんだなきっと。詩文的要素とか最初からあったのか知りたいなー。脳のどこら辺からこのアイディアは漏れ出てきてんだろ。

一言言っておくと、本当に読者を選ぶ。それは確か。
それでも、次回がファンダの続刊になるのか新作になるのか分かんないけど、てかそもそも大間先生が次を書くのかどうかも怪しいけど、私は大間先生の軌跡を追い続ける!
次回作心よりお待ちしております。


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暴走少女と妄想少年/木野裕喜

愛すべきいるまん馬鹿


という称号をとある人物からツイッター上でいただきました。
いるまん戦闘力3の私なんかがこんな称号をいただいて恐れ多いのですが、どうやらブログで名乗らなければならないそうで。アイタタタ……手痛い仕返しを受けてしまいましたね。

というわけでみんな!
今日から私のことは「愛すべきいるまん馬鹿」と呼べよな! 嘘だけど。


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木野 裕喜 コバシコ

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「こいつらがお前の友達のはずがない。友達なら、お前にそんな辛そうな顔をさせるわけがないだろ。私ならさせないぞ」



――あらすじ――
春。高校の入学式を迎えた沖田善一は、門の上から飛び降りてきた少女にいきなり鎖骨を折られてしまう。少女の名前は明華武瑠。才色兼備だが性格に激しく難アリの暴走少女。彼女の友達に(無理やり)なったことで、善一は彼女のさらなる友達作りの手伝いをさせられることに…。「まあでも、手伝ってるうちにあんなことやこんなことになったりして。うへへ」「…キショいぞ善一」暴走少女と妄想少年が贈る、青春ラブコメディ。第1回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞受賞。


――感想――
ヒロインがオオカミさんに見えて仕方ないんだけど私だけ?

記念すべきこのラノ文庫一冊目は、第1回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞作である『暴走少女と妄想少年』です。わー、ぱちぱち。
やっぱ楽しみにしてたレーベルだけあって、手にとって読むとすんごい興奮した。大切に扱わなきゃ、って妙に慎重に読んじゃった。
それにしても一般のラノベと変わらないページ数で、イラストの数だって特別少ないわけじゃないのに、これで500円もしないってやっぱすごいなー。他レーベルは焦ってたりすんのかねぇ。

余談だけど、私はこの本の略称を『暴想少女』と勝手に名付けてます。暴走+妄想と、少年+少女ね。きっとこんな名づけ方すんのは私だけなので良い子は真似しないように。

本作は今回の受賞作の中で最も読みやすくラノベらしいラノベと言われてるけど……うん、まんま。
けど悪い意味ではなく、純粋にラノベを楽しみたい人にはかなりオススメの作品だと思う。
奇想天外な出会い方とか、ヒロインに振り回される主人公とか、友達作りを目論む残念系キャラとか、流行りの設定を詰め込んでみました感は否めないけど、無理な設定も展開もなく話自体は綺麗にまとまってて軽い気持ちで読むことができた。これがラノベだよなーって思わせてくれる作品かな。

内容は本当にタイトルどおり、暴走少女と妄想少年が高校の入学式に出会って、鎖骨とか折られたりしながらもお互いに友達作りに励む。その延長線で恋とかが生まれたりする王道ラブコメ。
正直、キャラもどこかで見たことあるものばかりなんだけど、だからと言って変な設定を足されちゃうと余程力のある作家じゃない限り人間じゃないものが出来あがるから、これはこれでいいと思う。
とにかくラブコメは、話の世界への踏み込みやすさと読みやすさを追求するべきだと思うから。

ただヒロインの武瑠は暴走少女というより暴力少女のほうが合ってる気がするけど。最初の登場シーン以外たいして暴走してないような。むしろ主人公の善一のほうが妄想を暴走させてるよ。
あと常軌を逸した秀才であるにもかかわらず、口から出てくる罵倒が「ウンコ」とか「ゲロ」ってのはどうなんだろう。頭悪いようにしか見えないんだよなぁ。
それらを除けば魅力はあるんだけどね。今のとこはミミミのほうが素敵。

個人的に白柳と笹瀬先生はすっげー好きです。
何事にも寛容というか、理解のあるキャラは好きなんだよなぁ。
あと善一も、昨今のラブコメ主人公にありがちな優柔不断さや鈍感さがなく、決めるところで決める男だったところに非常に好感がもてた。
ラストの展開は意外だったけど、普通に惚れるレベルだよ。

総合すると、安定して面白い。
私としてはもう少しスパイスが欲しかったところだけど、ラノベは幅広い年代層に読んでもらってなんぼだし、目的は果たせてるかなって思う。
けど同日にゴールデンタイムや電波女という強敵が出てるから厳しい戦いにはなりそうだね。新興レーベルってブランドが助けにはなってくれるかもしれないけど。

ところで続きは出んのかな? 展開的には単巻完結でもおかしくない幕引きだったけど、絵師のコバシコさんのあとがきで「一巻おめです」ってコメントがあったから出るのかもしれない。
とりあえず私はこのラノを応援してるので、次巻が出れば買おうかな。


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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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