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ロウきゅーぶ!②/蒼山サグ

沖縄旅行その2



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翌日、天候も回復しようやく沖縄らしくなってきたのでホテルのすぐ目の前にある天然のビーチへ出かけ、そこでパノラマ写真をパシャリ。「天然の」というのが重要。沖縄のホテルはその多くが人工のビーチを所有していますが、ここは天然なので自由気ままに泳げます。
写真でも十分に綺麗に見えますが、地元民からしたら「あんなの海じゃない」らしいです。確かに本当に綺麗なときに行くとエメラルドだもんね。

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外人住宅シリーズといって、かつて外人さんが住んでいた住宅街で撮った一枚。
今はカフェや雑貨屋などになっています。ここはタルトやケーキが売られてるお菓子屋です。未成年入店禁止のタトゥー屋なんかもあったり。

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別のお宅。

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夕方からは国際通りへ。牧志公設市場と呼ばれる有名な市場で撮った豚ちゃん。
私の記憶が正しければ少なくとも3年前からここにある。マスコット的存在として扱われてるけど、これ本物です。当然のように5本並べられてる腕に戦慄しますが、この裏面は……いえ、これ以上は言えません。知らぬが仏。

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メジャーからマイナー、さらにはレトロな映画作品を扱っているもの珍しい劇場。中に入ると間違いなく絶版している書籍や漫画などが置かれていて、私にとってすごくテンションの上がる場所でした。『トスカーナの贋作』が見たかった。


3日目はだいたいこんな感じでした。
沖縄に来てようやく泳げたというのがやっぱりよかったかな。実は海はあまり好きではないんですけどね。でも沖縄の海は本当に綺麗で、魚もたくさん見ることができるので楽しいです。






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「頑張ったからな。みんなで一緒に。みんなを信じて。それが出来る子たちだから。初心者同士でも、チームワークだけは初めから一級だったから、こんなにもすぐ身につくんだよ、仲間とのコンビネーションだけは、簡単に」



――あらすじ――
部長のロリコン疑惑から一ヶ月、ようやく周囲の噂も落ち着いてきた今日この頃。バスケへの想いを再燃させてくれた大恩ある少女たち五人のため、昴は再び慧心学園バスケ部のコーチに返り咲く。そして彼女たちのさらなる成長を目指し、小学校で合宿を行うことになったのだが、解決しなくちゃいけない問題は山積みで、「ふぁ…見てる。昴さんが、こっちっ」「ひな、おにーちゃんに見て欲しいなー」「…まー、すばるんもヒトノコだしな」「えへへ。紗季ちゃんはどうなのかな?」「ちょっと私まだそういうのは興味がっ」それ以上に色々な意味での問題が山積みでして―!?悩み多き少女たちに振り回されつつも、さわやかローリング・スポコメディ。


――感想――
このシリーズほんと面白い。普段こういうことを言わない人間なんだが、「興味はあるけど表紙がな……」という理由で嫌厭してる人は間違いなく損してる。

久しぶりに本一冊を一気読みしてしまった。
今回は、クラス対抗の球技大会を控えて前巻では敵だった竹中が味方に! この時点ですでにベジータ様が共同戦線をはってくれたとき並みの感動を覚えた。男の子はこういう熱い展開に弱いんだ。
かと思いきやなにやら真帆と険悪なムードで……。さらには強化練習もとい親睦会目的の合宿が催されることになって、なんて序盤からこれだけ燃えて萌える展開を予想させられたらそりゃ指も止まらなくなります。

とにかく竹中に萌えさせられた。彼のバスケへの情熱とか、真帆への劣等感とか小学生してるなあと。一方で智花にも対抗心を燃やしていて、すばるんに指導を乞うところなんか鼻血ものだね。
竹中が真帆を蔑ろにする理由もわからなくはない。友達が簡単にできてしまうことを自分もと努力したのに、できるようになったときにはすでにその友達は飽きていて、他のことに目を向けてしまっていたら、自分の頑張りがなかったことにようにされて寂しいに違いない。他のことは許せても、バスケにだけはそんな態度をとられたくないと切実に憤る竹中は本当にバスケが好きなんだな。バスケ馬鹿という点で共感し合う男どもが好きです。
竹中を使い捨てなかった愛の形に作者の温情を感じた。今後もぜひ活躍してほしい。

メインの5人の少女たちはというと、彼女たちもまた各々の目標に向かって前進していた。唯一の武器であるシュートだけは忘れないようにと毎日練習を繰り返す真帆や、その真帆に張り合って新しい武器を教えてもらおうとすばるんに頼み込む紗季や、5人の中で一番下手な自分を少しでも変えようと竹中に秘密特訓をお願いするひなた。どうしてと思えるぐらい一生懸命な少女たちの姿が熱く胸に響いた。

ところですばるんが着々とハーレムを建築していますね。小学生から見た高校生ってとても大人っぽく映るし、その上すばるんみたいに優しかったら惚れるのもさもありなん。ひなたちゃんのパンツ拾ったり、智花の布団に潜り込んだりしてるけどさもありなん。おまわりさんこっちだけどさもありなん。合理的なハーレムは好きだよ。

そろそろ他校との練習試合とか、部活っぽいところが見たいので次巻以降に期待です。



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神様のメモ帳7/杉井光

沖縄旅行


さてさてー、では予定通り沖縄旅行中に撮った写真をばんばん貼っていきますよ-。
ちなみに私が沖縄に滞在していた期間は8月6日~10日。みなさん知っての通り、6日頃といえば沖縄が台風の猛威に晒されていた頃です。私たち家族は飛行機が本当に飛び立つのか前日から心配していて、実際当日になってみると運行見合わせで離陸時間が1時間遅れました。
なんとか飛び立ちはしたものの、那覇空港に着陸できないと判断され場合は鹿児島に降り立つかもしくは引き返すとされていたので、飛んだからといって不安が消えることはありませんでした。
結果的に飛行機は無事沖縄に着陸しましたが、前日5日に飛ぶ予定だった人たちはそろって欠航だったらしいので、私たちは本当に運がよかったと喜ぶべきでしょう。
で。沖縄に着きはしましたが、当然天候は大荒れ。とてもじゃないですが観光はできません。なので6日の写真はほとんど撮っていないので、これから載せる写真は7日の分だと思ってください。慌てず、1日ずつ貼っていこうと思います。


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ホテルの朝食。豪勢な沖縄料理でした。味も抜群。
特に中央のジーマミー豆腐のなんとも言えない食感が堪りません。

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レストランで飼われてたヤドカリの一匹。かなり大きい。

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「道の駅」許田の裏手にある山にできていた滝。そのまま道の駅の正面に見える海に流れ出ていました。

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茅打ちバンタと呼ばれる断崖絶壁から撮った沖縄の海。台風の影響で濁っていたのが残念極まりない。

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喜如嘉集落で撮った通りの風景。ここは芭蕉布の里としても有名で、また長寿の方が多く住んでいる。実際に行ってみると道で会う人みんなおばあちゃんでした。
森の精が棲むと言われる集落で、神秘的な空気が漂っていました。本当に超自然的なことが起きてもおかしくなさそうな異質な感じ。

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ちなみにこんな看板が道端に。「老いた」ってw

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最後にホテルのコテージから撮った庭の景色です。すぐ目の前に天然のビーチがあります。
またこの庭にはヤギが3頭放し飼いにされていて、滞在中何度も心を癒されました。


最初からちょっと飛ばしすぎたかもしれません。カメラの腕とかには触れないでね。
台風のせいで大幅に予定を狂わされ、7日は本来なら国際通りでエイサー祭を堪能する予定だったんですが、それができなかったのが今でも心残りです。

一応あと2回更新予定なので、またのんびりと待っていてください。






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「ほとんどすべてわかった。あとひとつだけ、ピースが足りない」
 事実と真実をつなぐために、とアリスはつぶやく。
「その一片のために、ぼくらは仲間を失うかもしれない。それでも――」
「やるよ」
 アリスの視線が僕の胸をたどってのぼってくる。それを受け止め。僕は言った。
「少佐は僕がぶん殴る」



――あらすじ――
クリスマスが近づき、探偵事務所のそばにあるホームレス公園の改装工事が始まろうとしていた。そんなある日、事務所にやってきた依頼客は、なんと売り出し中のアイドル歌手。子供の頃に失踪した父親そっくりのホームレスをその公園で見かけたのだという。父親捜しの過程で浮かび上がる、エアガンで武装したホームレス狩り集団。そして、なぜか探偵団を離脱する少佐。「これは自分ひとりでかたをつける」やがて──事件が起きる。僕が探偵助手として体験した中で、最も奇怪なあの事件が……戦慄のニートティーン・ストーリー、第7弾!


――感想――
なんだか感想の方がおまけみたいになっちゃいました。
あと、商品画像が表示されないのは気にしないでもらえると嬉しいです。
発売して1ヶ月以上経ってるのに、いつまでも表示されないので諦めました。

アニメもとっくにスタートしてる神メモシリーズ、その第7巻。今回は少佐編ということだけど、テツ、四代目、ヒロさんの流れを継いだ割にはあまり少佐に焦点が当てられてたような印象はなかったかも。重要参考人が口を頑なに割ろうとしない姿勢は毎度お馴染みだけど、今回の場合、少佐が事件の本筋にかかわってなかったというのが理由かもしれない。少佐は事件の真相を知らなかったしね。

けれど、ろくでもないのに暖かな気持ちになれる読後感はやはりぶれない
途中で何度ももどかしかったりやるせない気持ちにさせられて、納得いかないこともいっぱいあって、それでもプライドを守ろうとする男たちの姿は不思議とかっこいいんだよね。それがどんなにくだらなくて馬鹿みたいでも、信念を持っている人間というのはそれだけで魅力的だ。

ユイさんからしたら心底「ふざけんな!」って気持ちだろうし、絶望だって生半可なものじゃないんだろう。この「ホームレス」というひとまとまりのテーマとユイの父親への焦点の当て方がなんとも神メモらしい。無闇に救いを与えず痛みと後悔を引きずらせたまま、それでも前を向かないといけないんだと指針を示す冷たさと優しさの塩梅が相変わらず絶妙だった。他に最善の方法があったかもしれないのに、それを選べない人間の愚かさをストレートに描き、同時にそれを愛しいものと肯定する作風がこのシリーズの醍醐味なんだろうな。

天然ジゴロなナルミの言動に悶えさせられるアリスは相変わらず可愛かった。しかしこの二人のつながりも巻を追うごとに緊密になっていくのがわかる。仲間が孤立しても依頼がなければ一つにならないニート探偵団だけど、探偵と助手だけは離れないんだよね。
「僕は探偵助手で、アリスに雇われてるんだ。それよりも力強い事実は、……あんまり、存在しないんじゃないかな」

この台詞が好きすぎて思わず感極まってしまった。お互いの理解はここまできたんだ、って。
二人の歩んできた道を表す、その最たる台詞だったと思う。



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ロウきゅーぶ!/蒼山サグ

デジカメというもの


先日デジカメを買いました。よくわかりませんが、今どきの大学生にしては購入が遅すぎるぐらいなのでしょうか。姉にそう言われました。
説明書を読みながら色々いじっていたのですが、最近のデジカメは機能が豊富で驚かされます。「ぐるっとパノラマ」ってなんですか。360度撮影が可能ということだったので、遊びで意味もなく部屋の中を撮っちゃいましたよ。しかもタッチパネルまで完備。楽しくなっちゃいますね。

ただ、最近の機械類は機能が多すぎてなにがメインなのかわからなくなっているような気がします。使いこなせればはかりしれない恩恵がもたらされるんでしょうが、持て余すことがほとんどですよね。私の場合、スマートフォンがまさにそれ。

このブログでは初めて告知するかもしれませんが、8/6~10まで家族と沖縄へ旅行に出かけてきます。そのためにデジカメを買ったようなものなんですが、せっかくなんで有効活用したい。なので期日までに使い方をマスターできるよう努力します。
PCは持っていくつもりですが、おそらく更新は帰ってきてからになると思います。
そのとき撮影した写真をUPしますね。いい写真撮るぞー。






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「――辞めたくないですっ! 私だって本当は、本当は辞めたくなんかっ!」
 次第に激情が溶け込んでいき、ついには、爆発した。
「じゃあ、辞めんな」
「辞めないと守れないんですっ! 私の力では、一番大切な場所を守るので手一杯だから――」
「守ってやる」
「……え」
「俺が、両方守ってやる。君のバスケも、居場所も、俺が守る。……守らせて、欲しい」



――あらすじ――
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って!?「ん?ぱんつなら心配ないよ、ほらっ」「やっぱりっ、でか女なんだわたしっ!」「おにーちゃんの背中が気に入りました」「あの、そ、そろそろご指導の方を―」「いろいろ面白くなってきたわね、ふふ」個性的な少女たち五人の猛烈アピールに振り回されっぱなしながらも、それぞれの想いを守るため昴はついに男を魅せる!小学生の女子だって悩みは多いのです。そんな彼女たちに翻弄されまくっちゃうさわやかローリング・スポコメディ。


――感想――
第15回電撃小説大賞『銀賞』受賞作、アニメ化記念に読了。
これは面白い。面白すぎる。
噂に聞いてたけど、まさかここまで「燃え」と「萌え」が奇跡的なケミストリーを起こすとは。ちなみにアニメの方はどちらかというと「萌え」に傾いてるので、バスケ要素が空気になっていて少し残念だった。でもアニメを見た人にはぜひ原作にも目を向けてほしい。評価が一転すること間違いないよ。

色ものと思って読むと本当に足もとをすくわれる。最近では漫画でもなかなか見なくなった純然たるスポ根もので、かつ主人公が監督という立場だから本格的なバスケシーンも楽しめて、しかも頑張るのは可愛くて健気な少女たち。一石で何羽の鳥を獲っちゃう気ですか。

高校生主人公のすばるん目線で描かれる少女たちの成長がとても素敵で、自分の蒔いた種が花を咲かしたときの喜びというのだろうか、そんな感情がどんどんわいてきて一体感を得られるんだよね。
普段はおしとやかなのにバスケに対しては人一倍の情熱を持っている智花、元気いっぱいのムードメーカーでお調子者の真帆、クールだけど幼馴染みの真帆には負けず嫌いな紗季、高身長がコンプレックスで自分に自信が持てない愛莉、小柄で運動も不得手だけど愛らしさが武器のひなた。
個性的な5人の少女たちが困難を乗り越えて絆を深め合いながら、バスケに打ち込んでいく姿に萌えに燃えた。

少女たちと一緒にすばるんもまた成長していくから面白い。
バスケ部の休部事件から、バスケと距離を置くようになって腐りかけていたときに、5人の少女と出逢い、智花の美しいシュートフォームに魅せられ、そしてみんなのバスケへ向ける想いを知って立ち上がるすばるんさいこー。
弱者がご都合主義で強者に勝つ、なんて興醒めなパターンではなく、弱者は弱者なりに戦術を練り、場合によっては卑怯ともとられかねない姑息な手段を使ってでも強者を打ち負かそうと奮起する。でもそこには純真な、そしてだれよりも強い「勝ちたい」という想いがあるからこんなにも熱い気持ちになれる。
小中高と部活をしてたとき、監督はこんな気持ちだったのかと思いながら読むと、また違った感慨がわいてきました。

実はもう2巻も読んでるんだけど、この作品にはシリーズを集めるだけの価値がある。
久しぶりにツボに入りました。
すばるんとともに成長していく彼女たちをこれからもどんどん追いかけていこうと思います。


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トカゲの王Ⅰ ―SDC、覚醒―/入間人間

ひなげしの坂


先日『コクリコ坂から』を観に行きました(テスト勉強せんかい!)。
結果から言うと、とても味のある良雰囲気かつストーリー性を重視した素晴らしいアニメーション映画でした。もともと好評だったのは知っていたのですが、ハードルを上げ足りなかったぐらいです。
時代背景が東京オリンピック開催前の1963年ということで、私たちの年代でも充分に楽しめましたが、もう一世代大人になってからだとまた違った見方ができたかもしれません。そう思うと、十年後二十年後にもう一度見たくなるような作品でした。

私の知識不足なのかどうかはわかりませんが、作品中にはフランス語が至るところで関わってきて、たとえばタイトルの「コクリコ」は仏語で「ひなげし」という意味ですし、他にも主人公の女の子のあだ名が本名を仏語に訳したものであったり、「学生の集まる地区」という意味で実際にパリに存在する「カルチェラタン」という言葉が、文化部棟の名前であったり。
その「カルチェラタン」の取り壊しに対し学生たちが反対運動を起こすというのが物語の筋なんですが、自主的に文化的な活動に勤しむ学生たちや、学生が一丸となって建物を大掃除したりするシーンを観ていると、ジブリならではの「生きる力」を感じました。

もう一つ、作品内で強く主張されてるのは恋愛面です。時代背景も上手く盛り込んだ悲劇の恋物語だったのですが、不思議と悲愴な印象はなく、どちらかといえばやはり苦境から立ち上がり前進する力強さを見せつけられたという感じです。

惜しむらくは、十代前半の子どもたちにはわかりづらい内容だったかもしれません。でも『耳をすませば』とは異なる青春の形があって、どの年代にも響くものがあるのではと思いました。






トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)
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 カワセミ。やつの能力は本物で、俺の力は単なるインチキ。
 まったくもってその通り。
 だったらそのインチキこそ、俺の力としよう。
 どこまでもなにもかも騙し抜いて、本当にしてしまえ。
 手始めに騙す人間は目の前にいる。
 そう、俺自身を騙すんだ。



――あらすじ――
俺はこんな所で終わる人間じゃない。その他大勢が強いられる『普通の人生』から逸脱した、選ばれし者なんだ。俺に与えられた能力『リペイント』は、インチキめいたまがい物。でも、俺には世界を“塗り替える”資格がある。このインチキこそ、俺の力なんだ。どこまでもなにもかも騙し抜く。まず手始めに、俺自身も騙す。そして、目の前に立ちはだかる不気味な殺し屋どもから必ず逃げ延びてやる。だって、俺は。『最強』なんだから。


――感想――
待ってましたの入間人間先生の新シリーズ!
本来なら読み終わってすぐ更新するつもりだったんだけど、なぜか商品画像がずっと表示されなくて今に至ってしまった。他の作品ならたいして気にならないが、やっぱ入間先生だからね。それに今回の表紙はとても気に入ってるんだ。『多摩湖さんと黄鶏くん』に続くちょーちょー素敵なカップル表紙! 左さんもブリキさんもカップル写体がとてもエレガントで、もう幸せの絶頂です。ブリキさん、次巻もよろしくお願いします!

記事順がおかしくなってるのは、その、まあ……察してください。
特例ですよ、特例。

まず総評を述べるなら、書いてみたかったお話を書いてみましたって感じ。流行りの異能バトルものだけど、入間先生独特のテイストが盛り込まれていて、ラノベラノベしてるようで一線を画してるようでもある不思議な世界観は健在だった。
よく言われてる通り、今回は特に伊坂先生の影響を強く受けていたみたい。章題とか、殺し屋の呼び名とか。加えて流行に反旗を翻すような、異能バトルものに対するアンチテーゼな部分も見受けられた。なんてたって主人公が無能だからね。一応能力者だけど、その能力は目の色を変えるというただそれだけのもの。そして絵に描いたような中二病罹患者です。

それにしても、入間作品で欠陥のある主人公を見ると安心してしまう
入間作品には、自分の欠陥を克服するのではなく、欠陥と共存しようとする姿勢に立つ主人公が多い、と個人的には思ってる。その妙にリアルなところが私は好きなんだよな。電波女の後に本作だったから、「入間先生おかえり!」とつい思ってしまった。丹羽くんは例外だったのだよ、丹羽くんは。

その主人公のトカゲくんだけど、もうさいこーだよ。言動とか行動を見てると「うがー!」って背中がむず痒くなって大変。どこの私ですかこの子は。
さすが今回のテーマは「中学生」とあとがきで豪語するだけあって、だれもが一度は負ったであろう心の傷跡を深くえぐり返されてしまった。なんでそんなに人物像を捉えるのが上手いの!
一度でいいから入間先生が意識的に書いた中二病作品は読んでみたかったんだよ。願いが叶えられて飛び跳ねたくなるぐらい嬉しかった。もうほんと、すごく……中学生です。

でも、なまじ目の色を変える『リペイント』なんて能力を持ってしまったがゆえに自分の可能性を捨て切れなくて、夜な夜な異能力者たちが繰り広げる戦いの世界を妄想し憧れては痛々しい日課を繰り返すトカゲくんの姿は、単なる中二病の象徴とは言えないんだよね。
わずかな期待に煽られて、惨めに可能性という藁にしがみついた結果が今のトカゲくんなんだよ。中二『病』とはよく言ったもので、いわば被害者なんだろう。

その上、不運にも本物の能力者たちの殺し合いに巻き込まれ、自分の無力さと限界をこれでもかというぐらい痛感させられるのだから読んでいるこっちも胃が痛む。主人公がボロボロですよ。
あれほど憧れていたラノベの世界はトカゲくんの居場所じゃなかった。かつての期待も夢も打ち砕かれ、憧れなんて砂塵と化し、反比例して増大していく生への執着から次第に壊れていく様に背筋をぞくりとさせられた。
希望さえ与えられなかったら、絶望することもなかったのにね。これぞ入間節の真骨頂。よくもまあ、ここまで主人公にどSな小説を書いたもんだ。

ところでカワセミさんのヴィジュアルがどうしても某学園異能バトルの彼に見えて仕方ないんだが、狙ってんのかな。白白白の上に最強の能力者ときたら……ねぇ?
このカワセミさんは後になってみればとてもいいキャラであることに気づくのだけど、さすが最強と名乗るだけあって恐怖の与え方を熟知してるなあ。
でもまさか巣鴨ちゃんが一番怖いとは思わなんだ。エロこわだよ、エロこわ。「考える」ことを放棄したら人はこんなにもあっさりと他人を利用できるのか。能力者すら圧倒するその人格、もはやオーラがヒロインじゃなくてラスボスだよ。

内容で一つ残念だったのは、てっきりトカゲくんは頭脳プレーで立ち回ってくれると思ったのに、それがなかったことかな。役に立たない能力でも別の使い道を見出してくれるんじゃないかと期待したんだけど、「あ、そういう決着方法なんだ」って。
私がこの作品に求めてたのはそこだったから、これは認識を改めるべきだろうか。
でも「騙す」の意味は期待どおりだったよ。「騙す」。いい言葉だ。入間先生の原点だね。


例のトリックは絶対に必要だったのかいまだに疑問だが、しかし楽しませてもらったことには変わりない。終わらせ方がとても気になっただけに、次巻の情報が出ていないのが辛い。
そういえば今のところ、他作品との世界観の共有はなされていないみたいだね。
超能力が存在してる世界だからなあ。でもそれが逆説的にパラレルワールド説を強めてくれたりするので、ロマンを感じてしまいます。こりゃ一層、続きが待ち遠しい。
シロサギさんとか白ヤギさんとかナメクジさんとか、まだまだ今後の活躍が楽しみな人もいっぱいいるんだよ。
いつものごとく頭の中で妄想を練りつつ、心待ちにしていようと思います。


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サクラさんが紹介していて、興味を引かれたので読んでみました。

私にとっては初のタカハシマコ作品になるわけですが、この人、萌え設定や萌え属性に頼らない根源的な女の子の可愛さを描くのが異常に上手い。この手の描写を得意とする桜庭先生推薦とあれば、さもありなんといったところか。
でもただ可愛いだけでなくて、ある種の毒素みたいなものが体に廻るような、足の裏からじりじりとせり上がってくる感じ。
サクラさんはタカハシマコ作品を読んで「可愛い女の子」がわからなくなったと言っていましたが、なんとなく理由が理解できた気がします。

もちろん大衆向けではないけれど、読めば必ずなんらかの影響を受ける珠玉の百合短編集でした。あ、言い忘れてましたが、百合短編集です。
これでもまだ毒は薄い方らしいので、もしかしたらとんでもない作家さんに手を出してしまったのかもしれません。






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「……分かります。なんだかんだで、やってる間は僕も楽しかったですから」
「そう、そうなのだ!」
 と、瀬名先生が叫んだ。
「君はすでにゲームの楽しみ方を知ってる! 確かにゲーマーとしての技量はまだまだかもしれないが、情熱に勝る技量などそうはない! それで十分なのだよ!」



――あらすじ――
数年前まで女子校だった高校に転入した少年、岸嶺健吾。周囲が女子ばかりというハーレム環境にもかかわらず、人づきあいの苦手な彼は、唯一の趣味である読書に没頭し、静かに暮らしていた。しかし、いままで無縁だった部活動に参加することになり、彼の高校生活は波乱万丈なものへと変わっていく…。彼が入部したのは、現代遊戯部―つまりはゲーム部。美人生徒会長や変態教師という心強い(!?)仲間に支えられ、岸嶺は思わぬ才能を発揮するのだった。平凡だった一人の少年の、刺激的なゲーマー人生が、いま幕を開ける。


――感想――
タイトルから想像してた内容と少し違ったけど、安定して面白かった。
というか、表紙開いて1ページ目の口絵があざとすぎて……。しっかり捕まえられましたけどね。

舞台はゲームが日本経済を支える主軸となり、国も推進し、子どもたちの間でも主流の遊び道具となった世界。読書を愛するがゆえに友達がおらず孤独にすごしていた主人公が、転校先の高校でひょんなことからゲームに触れるようになり、部活動を通して仲間と協力する楽しさ、勝ち負けを競う尊さ、敗北の悔しさを知っていく過程がとてもよかった
転校のくだりとか、いきなりとんでも展開が飛び出して少々うんざりしたけど、テーマが明確に掲げられていたので物語がどこに向かっているのかその指針がはっきりしていたし、話の世界にも入りやすく、いい本を読ませてもらっているなという感覚が強かった。

現代もの、学園もの、部活ものと、特に目新しさは窺えなかったが、ことゲームに関しては作者がゲーマーなだけに非常に緻密な描写がなされている。知っている人には共感できる部分が多かったんじゃないかな。
残念ながら私はほとんど知らなかった。でも、だからといって置き去りにされることはない。主人公がゲーム初心者という設定なので、人並みにしかプレイしない私のような人間にも親切で、一緒に成長できるような感覚を味わうことができて、よくわからないけど熱い気持ちになってうおおぉ。

本にしろゲームにしろそこに物語があれば、恐ろしい集中力で物語の世界にのめり込み登場人物になりきってしまうという一風変わった主人公の体質がキーとなる。物語性を重んじるというのはよくある話だよなって思った。でもゲームではあまり意識したことがないかもしれない。いいゲームはいいって知ってるけど、ファミコン時代の作品とかは気にせずプレイしてたなあ。
それにしてもヒロインに純粋な憧れを抱いていて、平気でフラグを立てるような台詞を吐いたりしない男主人公はいいね。主人公の体質が要な割には拭えない地味さがどうにかなれば……。

変態教師はいまいち好かなかったけど、ヒロインのしのぶはいいキャラしてる。普段はみんなの憧れである美人生徒会長様なのに、実はゲームが大好きで、いざゲームをプレイし始めると彼女の言葉とは思えない汚い言葉を発したりなんて……これもある種の残念系ヒロインなのかな。でもなにか一つのことに熱意のある人間はとても素敵だと思うよ。

ストーリーはまだ序章なので続編に期待しよう。
あとまどかはきっと私好みのキャラに違いないので活躍するであろう次巻が楽しみ。


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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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