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僕の妹は漢字が読める/かじいたかし

リンク追加!


リンク追加報告です!
今回は神坂さんが運営するブログ『神坂の読書日和』様と相互リンクさせてもらいました。
こちらのブログは、神坂さんの読んだ本のレビューがメインの書評系ブログです。まだ開設されたばかりで記事数は多くありませんが、更新ペースは無理もせず、かといって怠けるでもない安定したペース。レビューの内容もいいところ悪いところを非常に簡潔に述べていて、その本の魅力がわかりやすい。
長続きしそうな印象があるので、みんさんも応援してあげてください。

神坂さん、相互リンクありがとうございました。






僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)
かじいたかし 皆村春樹

ホビージャパン 2011-06-30
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「違わない! あなたには物語の本質を見る目がない!」
「……本質ですって? あなたが言う本質とはなんですか?」
 僕はありったけの気持ちをこめて、部長に言葉をたたきつける。
「作品にこめられた想い。強いて言うなら、人の心です!」
 時代が変われば文化は変わっていく。言葉も変わる。でも!
 人の心は変わらない!
 僕はそう信じている!



――あらすじ――
『きらりん!おばんちゅおそらいろ』それは、現代日本文学を代表する作家オオダイラ・ガイの最新作だ。彼の小説に感動した高校生イモセ・ギンは、ツンデレ気味だけど本当は兄思いのクロハ、クールでちょっと毒舌系の幼女ミルというふたりの可愛い妹と連れ立って、オオダイラのもとを訪れる。しかし、そこでギンや妹たちは謎の現象に巻き込まれてしまい―。第5回ノベルジャパン大賞銀賞受賞作。


――感想――
発売前から発売直後にかけて大変話題になっていた第5回ノベルジャパン大賞銀賞受賞作。
試し読みの時点でお腹いっぱいになったというか、頭が痛くなくなったので購入は控えるつもりだったんだけど、どうしても先が気になって結局購入してしまった。

結果から言うと、買う必要はなかったかもしれない。
正直騒がれる要素があったのは試し読みの部分だけな気がする。それ以降は案外普通。むしろラノベにしては物足りないぐらい。
あの狂いっぷりがあったから評価できると思ったし、あのまま異常性を突き詰められればラノベの奇書にだってなりえたかもしれないのに、結局たいして面白いと感じることもなく読み終わってしまった。よく言えば惜しい作品ではある。

舞台が今から2世紀後の23世紀にしては色々と腑に落ちない点があるけど、漢字の廃れた社会という設定は面白かった。また文学の捉え方も変わり、今のラノベがさらに極まったような書物が文学とされる世界。本文から例を挙げるなら、

きよし「おくれちゃうにょ」
 どうがサイトみてたら ねぼすけ←だめっこ
 いきなりちこくは やばっ
 こうえんぬけたら
 おなのことごっつん☆
きよし「うあっ」
おなのこ「みゃあ」
 わわわ でんぐりがえっておぱんちゅ きらり☆
 きらっ きらっ
 きらり☆

……自分で書いてて精神が不安定になりそうだったのでこの辺にしておくが、物語の世界ではこれが文学として世間に認知されている。率直に述べるなら、すさまじい才能だと思う。こんな文章書きたくても普通は書けない。
とはいっても、私にとっては頭痛を引き起こす要因でしかなかったけど。一応誤解の内容に言っておくと、この特殊な文章が用いられているのは本文のほんの一部なのでご安心を。
ただ実際の地の文も、これは設定上おそらくわざと下手に書いてるんだろうけど、それが感覚的に私には馴染まなかったので辛かった。この辺は相性の問題だね。

物語は、ふとしたことをきっかけに主人公一同が21世紀の世界へタイムスリップしてしまうことがメインとなる。
文化の違いに戸惑い、現代人との間にある文学に対する解釈の溝をきっかけに展開を膨らます手法はよく考えられてるなと思った。
ところで読メの感想なんかを眺めてると、「これは現代のラノベ批判だ」とか「今の文学全般に対して警鐘を鳴らしているに違いない」とか妙な感想をちらほら見かけるけど、たぶん本人はそんな高尚なことを考えながら書いてはいないと思う。あくまで娯楽小説として、読者を楽しませることを一心に突き詰めただけじゃないかな。

それでもオオダイラ・ガイの言葉、
「いろいろなものがあっていいじゃないか。ものを創る。その熱意に貴賤はない。そして、作品にこめられた想いはなんであれ尊いものだよ」

はとてもいい言葉だと思う。本心からそう感じる。

日を置いて改めて見つめ直してみると、割と良点が発見できてほっとした。
序盤の攻めの姿勢は正直見習いたい。常識に囚われない感性とはまさにこのことじゃないかな。
でも最後に一つ気になることが。重箱の隅をつつくような指摘になってしまうが。
タイトルにどうしても疑問を感じてしまうんだよね。漢字が読めるのは妹だけじゃないし、なんなら主人公以外みんな読める。『僕は漢字が読めない』のほうがよかったのでは?

とまあ、今回はちょっと批評的な記事になってしまったけど、実質的な評価はともかく、受賞は納得できる。そして賞を与えたHJ文庫は賞賛に値するんじゃないかな。なんとなくそう思いましたとさ。


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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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