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嘘月/杉山幌

嫁に捧ぐ愛の四コマ


中国嫁日記 一中国嫁日記 一
井上 純一

エンターブレイン 2011-08-12
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先日『中国嫁日記』を読みましたー。絵描きの井上純弌さんが運営しているブログ『中国嫁日記』で連載されている四コマ漫画の書籍版ですね。
これは20代の美人中国人女性「月(ゆえ)」との結婚生活を描いた漫画で、すべて実話に基づいています。のろけ話もいくつかあるんですけど、日常生活の中で文化の違いに戸惑う二人や、彼らを取り巻く他の中国嫁たちの印象的なエピソードをコミカルかつハートフルに描いていて、とても心が和みます。
表情豊かで感情の起伏が激しい月が可愛いですね。中国人の文化についても色々知れて驚くことも多かったり。中国人は礼儀正しいと聞きますが、やっぱり異性の好みは内面重視なんですかね。ジャニーズのようなイケメンはお気に召さないのだとか。

結構話題を呼んでるみたいで、今度月がラジオに出ることになったとか。どんだけ有名なんだ。
なにはともあれ、末永く爆発してください。






嘘月 (講談社BOX)嘘月 (講談社BOX)
杉山 幌 キナコ

講談社 2011-08-02
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「運動不足なやつめ。体育をサボるからこうなるんだよ。お前が体育をサボるのって、はい二人一組になってー、が嫌なんだろ? お前友達いないから」
「――っ!」
 瀬谷が体を起こし、手を振りかざしておれを引っぱたこうとする。
 おれはその手を、摑んだ。
「だから、おれと友達になろうぜ」



――あらすじ――
生徒の「能力」の研究・開発を目的とする高校・織乃学園。中でも数人しか居ないSランク特待生である猫目の美少女・瀬谷伊音は、何の能力も持たない「おれ」こと佐々木理久を妙に敵視している。理由は理久がみんなに吐いている、ある『嘘』…。そんな中、「異常者の集まる織乃学園に罰を」という血文字の落書きが出現して―!?『嘘』が分かる彼女と、みんなを『騙』しているおれ―ふたりの微妙な関係は、学園に潜む悪意に呑み込まれていく。


――感想――
BOX-AiRで1話読んだときは「そこまでかなー?」という感想だったけど、単行本で一冊読み終えてみるとこれが意外にも面白かった。良質なライトミステリー。

オムニバス形式だけど、個々の物語でも十分に楽しめるようになっている。
能力者の集う学園で起こる事件を、無能力だが探偵したがりの主人公理久が解決するというのが基本的な形。謎に異能力が絡んでくるというのが面白い。
超自然的な力を利用した謎解きというのは、ミステリーを成立させるという意味で一見難しそうだけど、この作品はその難点を巧みにカバーしている。むしろ能力が存在するからこそ面白くなるような技巧が凝らされているところがすごい。
短い話の中でよくまとめられてるなと思った。

キャラもよく立っているし、かけ合いもよし。仮初めの友達から始めた瀬谷が少しずつ理久に心を許していく様子を、さりげない描写でそれとわかるように示してるところにくすぐられるものがある。鈍感を装って瀬谷の希望に応える理久もグッド。
瀬谷の嘘がわかるという能力も一枚噛んでいて、外箱記載の「青春探偵譚」とはまさにこのことだなと。青春といえば恋と謎です!
釣り目で、本編でもよく猫にたとえられる瀬谷だけど、瀬谷の抱える能力の秘密なんかまさに猫っぽくて、あーもうどんだけニヤニヤさせてくれるんだろうね。この二人好きだなあ。

お気に入りのお話は『ホワイダニット』。事件にかかわる人物がみんな可愛い。木口を除いて、だけど。
今まで友達がいなかったせいでクラスメイトとの距離感に悩んで、理久に対しても貸し借りを気にしちゃう瀬谷の不器用さが堪りませんな。それになんか犬っぽいボクっ子レオタード娘が出てくるし。自ら悪役を演じて事件を解決する理久もお人好しだなあ。彼の場合は抑えきれない探偵脳のせいだろうけど。

一つ気になったのは、異能力があまりに自然に存在していることかな。異能力に対して物語の世界が無関心すぎる印象を受けた。能力者と無能力者の差別的なテーマも扱っていたが、「ないと困る設定」であっても、「なくてはならない設定」というわけではなかったような……。わずかに蛇足に感じられた。
もう少し掘り下げてくれるとまた印象が変わったかもしれない。
そう意味でも続刊希望です!


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DEUSLAYER (講談社BOX)
ネメシスの虐笑S (講談社BOX)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)
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丸太町ルヴォワール/円居挽

蘇生


映画『ライフ―いのちをつなぐ物語―』の主題歌にミスチルの『蘇生』が採用されましたー! ぱんぱかぱーん! わーぱちぱち。
この映画はドキュメンタリーみたいなものなのかな。まだいまいち掴めていませんが、ミスチルが主題歌ですし、観に行ってもいいかもしれません。
主題歌決定に際し、ミスチルのボーカル桜井和寿さんからもメッセージが寄せられていました。
動物たちは
命は
意思を持った
的確な言葉で 雄弁に喋っている
この映画を観るまで知らなかった。

んふふ。桜井さんの言葉というだけでニヨニヨしちゃうのはなぜでしょう。

ところで『蘇生』というのは、10年近く前に出したアルバム曲です。アップテンポな曲調と前向きな歌詞が元気をくれる、個人的にもお気に入りの曲です。
今になって蘇生してくれた製作陣に感謝ですね。

It’s a wonderful worldIt’s a wonderful world
Mr.Children

トイズファクトリー 2002-05-10
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丸太町ルヴォワール (講談社BOX)丸太町ルヴォワール (講談社BOX)
円居 挽 純

講談社 2009-11-05
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「だけどよ、それが何だってんだ。人間の能力ってのはなあ、そいつの生き方で決まるんだぜ。自分よりすごいやつがいるってことが、折角の能力に見切りをつける理由になるのかよ。誰だってな、自分が持っている一つの能力と縁を切って生きていける程器用じゃねえんだ」



――あらすじ――
祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語は、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判“双龍会”の被告となる…容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性“ルージュ”と再会する、ただそれだけのために…。


――感想――
先に感想を書かないといけない本が何冊かありますが、あまりに面白すぎたので飛ばして紹介させてもらいます。記事番号とかおかしくなってるけど気にしないでね。

これは本当に面白すぎる。まさに小説の「心技体」を極めた逸作。
本書は、2010年版『ミステリが読みたい!』にて新人賞国内部門の2位、2010年度版『このミステリーがすごい!』にて国内部門11位を獲得した秀作でもあります。

体の一部に負った怪我を癒すため城坂論語が療養をしていた祖父の家に、ある日見知らぬ女性が忍び込む。偶然にも彼女の手を掴んでしまった論語は、謎の女性“ルージュ”の素性を探るべく会話を試みることに。冒頭から展開される奇妙なボーイ・ミーツ・ガールに早速心が惹かれました。
手を掴み掴まれたまま、二人は向かい合ってしばしの時間をともにすごす。この二人の会話はがとても魅力的で、くだらない内容に思えて、裏では相手の正体を突き止めるための重要な意味を孕ませているところにワクワクするものがあった。

さらには言葉を交わすうちにお互いが相手に惹かれていくのだから、もう堪りません。論語にとっては不審者であり、ルージュにとっては決して見つかってはいけなかった相手。いわば二人は敵どうし。なのにどうしようもなく恋に落ちていくのだから、これほど読書欲を駆り立てられることもないでしょう。

そしてなによりも物語を彩ってくれているのは、京の町に古くから根づく『双龍会』と呼ばれる私的裁判の存在。青龍側(弁護士)と黄龍側(検察官)に分かれて、実際の裁判のように、そしてそれ以上に丁々発止の応酬が飛び交う『双龍会』。本書の見どころといえば間違いなく、この『双龍会』で繰り広げられる優れた論客たちによるハイレベルな論戦だろう。

ミステリといっても事件は至って単純。携帯電話の着信電波による心臓ペースメーカーの不具合を利用した犯行という使い古された、かつ不確実性を伴うネタなのだから。そもそも殺人方法はすでに判明している。しかし、そこに様々な不確定要素を混ぜることで事件に不可解さを演出している。
青龍側に圧倒的な不利の状況で、一体どうやって論語の無実を証明するのか。
幾度に渡るどんでん返しはともすれば惰性と成り下がる恐れもあるのに、大胆不敵に読者を騙してのける鮮やかさには賛美の言葉すら浮かばない。清々しいほどの敗北感を味わえること請負だ。

余談だけど、たとえ明らかなイカサマでも、その論証がしっかり成立し、またイカサマの確たる証拠を掴めなければ不問とする、という『双龍会』の暗黙の了解は麻雀に通ずるものがあると思った。実際、話の中では麻雀の話題が出たし。きっと作者が好きなのだろう(この点でさらに好感)。もしかしたら、『双龍会』という名も麻雀のローカル役『一色双龍会』から採用したのかもしれない。

論語と“ルージュ”以外に触れていないが、そのほかの登場人物もみな充分に魅力的。これはきっととても大事なことなのだけど、この物語には確かな主人公というものが存在しないと私は思っている。なぜなら、だれもが主人公をはれるぐらいのドラマを各々のうちに秘めていて、そして物語の重要な位置にしっかりと関わっているからだ。
その中でも私は、流にただならぬ共感を抱いた。周りが化物ばかりゆえに感じる劣等感や、自分の限界を知って項垂れる姿が他人事に思えなかったから。
円居先生本人の談によると、次回作は流が主人公(になる予定)らしいので、非常に楽しみです。

とまあ、ミステリ小説としてだけでなく恋愛小説、キャラ小説としても一切の妥協なく極限まで突き詰められた本書を、私は激しくプッシュしているわけです。円居先生にベタ惚れです、はい。
他人の感想を読むと好き嫌いはあるみたいですが、ミステリ好きな方にも、そうでない方にもぜひ読んでもらいたい。強くそう願います。
あー、面白かった。


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群衆リドル Yの悲劇’93
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戦闘破壊学園ダンゲロス/架神恭介

千石サクラさん、講談社BOX-AiR新人賞受賞!


本日は非常におめでたいニュースがあります。
私が大変お世話になっている千石サクラさんという方が、この度講談社BOX-AiR新人賞を受賞して見事作家デビューを果たしました。
千石サクラさんは齢17歳という若さで講談社BOX新人賞『Talents』を過去に二度受賞した経歴を持つ現役高校生です。またブログ『亡國のサクラ』も運営されています。
執筆に対する姿勢など非常に尊敬できる方で、故にデビューは時間の問題だと思っていたのですが、ついにこのときがきました。
まずはお祝いの言葉を述べさせてもらいます。
サクラさん、デビューおめでとうございます!!!

サクラさんのデビュー作『Fortune Girl』は電子書籍という形で講談社が発刊する『BOX-AiR 零号』に掲載されています。
電子書籍という形態を取っていますので、iPhoneなどの特別な端末が必要になるのですが、所持していない方はこちらのサイト(http://bit.ly/hJ6oBT)でも読むことができます。残念ながら無料ではありませんが、350円というお手頃価格で多数の作家さんの作品を読むことができますので、ぜひぜひ購読してみてください。
もちろん私はもう拝読させてもらったのですが、1話からすでに次話が気になる仕上がりとなっていました。
ちなみに試し読みもできますので、迷った方は試し読みだけでもどうぞ。

またイラスト担当のしらびさんの絵がまた非常に素敵です。
しらびさんもご自身のブログを持っていますので、気になる方は訪問してみてください。
こちらになります。→『Life is free

まだサクラさんの作品しか読ませてもらっていないので、他の作家先生の作品も一通り読み終わりましたらブログを使って感想でも書こうかなと思っています。

サクラさんのことをまったく知らない方もいると思いますが、私と一緒にサクラさんを応援してもらえると嬉しいです。
サクラさん、大変なことばかりだと思いますが、これからも頑張ってください!






戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX)戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX)
架神 恭介 左

講談社 2011-02-02
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「じゃあ……。たとえば、『矛盾』ってありますよね。一人の魔人が『最強の矛』の能力を持ち、もう一人が『最強の盾』の能力を持っていた場合。一体どっちが勝つんですか――?」



――あらすじ――
第3回 講談社BOX新人賞 Talents受賞作
希望崎学園新校則提案
以下の者は全て極刑に処す。
●非童貞・非処女
●廊下を走った者
●掃除をサボった者
●服装が乱れた者
●遅刻者
●レイプ犯罪(加害者、被害者とも)
この先、DANGEROUS! 命の保証なし!!
「魔人」と呼ばれる異能力者たちが存在する、とある世界。私立希望崎学園・通称戦闘破壊学園ダンゲロスでは、対立する2つのグループの抗争が激化していた。邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマ率いる、暴力で学園を支配する「番長グループ」。ド正義卓也(せいぎたくや)を擁する、魔人校則の遵守により治安を保つ「生徒会」。ハルマゲドン勃発の日、一般生徒の両性院男女(りょうせいいんおとめ)は幼馴染の保護と引き換えに番長グループに協力することになる。生き残りを賭けた抗争はエスカレートし、未曾有のカタストロフへ――!
「一人の魔人が『最強の矛』の能力を持ち、一人の魔人が『最強の盾』の能力を持っていた場合。一体どっちが勝つんですか――?」
この小説、読むもよし!使うもよし!!


――感想――
第3回講談社BOX新人賞『Talents』受賞作。

一昨日ちょろっと話題に出した『戦闘破壊学園ダンゲロス』ですが、予定通り昨日読み終わりました。
なんだか久しぶりに、発売直後に読了したかもしれない。

ブログの感想を追ってくれている人ならわかると思いますが、本作を読んだのはMF文庫Jの某変態小説のあとです。なので落差が酷い。あの変態的爽やかさが懐かしくなるほど鬱になったりならなかったり。
誤解がないように言明しておくと、そこまで鬱屈とした話でもないです。
確かに人は大量に、しかもあっさりと死ぬし、グロテスクな描写も多用されているのだけど、問題は某変態小説を読んだあとだった、という順番そのものだよね。

しかしそれを加味してもなかなかどうして面白い。
いや、ここは「面白い!」と声高々に叫ぶべきかな。それだけ胸に滾るものがあった。
少年漫画にしては少々刺激が強すぎるけど、でもこの熱さはそれに似たものだろう。

あとで知ったことだけれど、本作は著者である架神先生本人が独自に作り上げたインターネットゲーム『戦闘破壊学園ダンゲロス』のノベライズらしい。
自身の考案したゲームのノベライズ版を新人賞に投稿する辺りかなり大胆不敵ではあるが、むしろ虚を突いていると言える。本人によるノベライズだから隅々まで丁寧に作り込まれていて、読んでいる意識の端で堅固な基盤を否応なく意識させる。
つまるところ、元々小説の外枠は完成しているということなんだよね。
あとは内側にキャラとドラマを流し込むだけ。
それだって充分に難しいことだけど、ストーリーライン、言い換えると、目指すべきゴールが見えていればあとは逆算して、そこに辿り着くための手段として必要なキャラと背景とストーリーを用意すればいいだけだから、力量が備わっていれば清廉した一作を生むのは比較的易いんだと思う。
まぁ、小難しいことをなしにして端的に述べるなら、アイディアの勝利ということです。

発送の方向性など癖のある作風ではあるが、ストーリーは割と王道をなぞっているので先の展開は読みやすい。読みやすいからこそ辛くなる場面もちらほらあるのが難点だけど。
けれど最近は、ある程度読者に先を読ませやすい展開を提供するのも、物語に引き込む一つの技法かなと思ったりします。たとえばミステリの場合、犯人の正体やトリックのタネを読者に読ませる仕込はタブーですが(伏線はまた別だよ)、「この人は次のページで死ぬんじゃないか?」と密かに仄めかすように糸は引くのはむしろ読者の読書意欲を高めると思うんですよね。実際自分がそうですし。
つまりこの『戦闘破壊学園ダンゲロス』も同じように……って、なんで感想で創作について語ってんるんだろう?

そんなことはともかく。
本作について魅力を語るとき、やはり奇妙奇天烈な能力を有する魔人たちによる縦横無尽の能力バトルは外せないかなと。

まず魔人とは何か?
これがまた複雑と言えば複雑で、そうでないと言えばそうでない実に曖昧な存在なのだけど、簡略化して説明するなら、人智を超えた力に目覚めた人間のこと。その力自体はその人自身の『認識』によって左右される。
『認識』と言えばカッコいいですが、言わば『妄想』です。
『中二病』という言葉があるけどあれは、人の一生において最も多感とされる中学時代に「自分は特別な存在ではないのか?」と本気で考え、頭の中で色々なシチュエーションを思い浮かべて常に自分をその中心に置くような妄想を繰り広げていることが元にある、というのが私なりの解釈。
つまり魔人とは一種の『中二病』から生まれた存在なのである。
自分の『認識』(=『妄想』)を現実に押し通す存在。
人によって程度の差はあれど、自分がこう『認識』しているのだから現実で通用しないのはおかしいと極度まで思い詰め続けると、人は魔人と化す。
そして魔人には自身の『認識』に見合った能力が備わるのだ。

またこの能力が非常にユーモラス。人の『妄想』の産物だから、当然種類も無限にある。
たとえば、校則に背いた者を一睨みで即死させるような強力な能力もあれば、カレーの辛さを自由自在に操作できるというなんの有用性もなさそうな能力もある。
あと、エロい能力も多い。ま、中学生の『妄想』だからね。
しかしそのどれもが、『ハルマゲドン』と呼ばれる学園の自治をかけた『生徒会』グループと『番長』グループの血を血で洗うような死闘の中でなんらかの使い道があるのだから面白い。
「そういう使い方があるんだ」と思わず漏らしてしまいそうになるような意外な方法ばかりで、しかも非現実的な能力にもかかわらずその理論は至って現実的という誠実さ。
そんな能力を引っ提げた魔人たちによる戦いは見応え抜群。
これぞ新時代の学園異能バトルだと、本気で思えた。

しかしこの抗争、『生徒会』グループと『番長』グループの二つの対決だけでは終わらない。
第三の勢力『転校生』が加わるのである。
物語の中で『転校生』は非常に脅威な存在として位置づけられている。なぜなら『転校生』には暴力が通用しないから。
『転校生』は普通の魔人とは違う論理思考のもとで生まれた魔人。よって一切の暴力は防がれ、赤子の首を捻るかのごとく易々と相手を嬲り殺すことができる。無限の攻撃力と無限の防御力を兼ね備えた反則的な存在なのである。
『転校生』が乱入している。
その事実に脅かされながらも、お互い相手に負けるわけにはいかないという切迫した状況がほどよい緊張感を与えてくれ、また、内なる興奮を呼び起こしてくれるのだ。

もう一つ見どころとして、戦いの背景に座するヒューマンドラマを私は推したい。
章の間に挟まれる一人一人のエピソード。
それがあるからこんなにも物語は厚みを増す。
不思議なことに、この三つ巴の対立に間に悪は存在しない。あるのはそれぞれが掲げる正義だけ。
だから誰も憎むことができないのだ。圧倒的な力で虐殺の限りを尽くす『転校生』ですらそれは例外ではない。
彼らは各々の信念を、誇りを、使命を貫こうとしているだけなのだ。
だから面白いと、私は自信を持って言えます。

とまぁ、私が語れる本作の魅力はすべて出し切りました。
正直、作品概要に関して不明な点が多いんじゃないかな。だから私の感想が少しでも理解の役に立てばいいのですが。

とりあえず少年漫画のような熱い展開が好きな人は面白いと思えるじゃないかな。
あと、ラノベよりも刺激的なグロさとエロさがほしいと思っている方にもオススメできるかもしれない。
熱さ、ユーモア、グロ、エロの素晴らしい融合作だと私は思いました。

んー、講談社BOX恐るべし。


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猫物語(白)/西尾維新

メッセージペーパー争奪!神のみガールズアンケート!


現在『神のみぞ知るセカイ』原作者の若木民喜先生のブログ『HoneyDipped』で、神のみキャラクター(女性キャラ限定)の公式人気アンケート実地中です!
↓URLはこちら
http://blog.wakakitamiki.coolblog.jp/?eid=1310256

実はこのアンケート、結果によって来月発売の最新刊『神のみぞ知るセカイ11巻』についてくる特典の内容が変わってくるというファンにとっては非常に重要なアンケートなのです。詳しいことは直接ブログを読んでもらえれば分かると思います。

このアンケートは11月19日から21日までの3日間実地予定で、だれでも1日1票、つまり最高で3票の投票権を有しているのですが……すいません。本当は実地開始日に早速ブログで紹介しようと思っていたのですが、私の怠慢のせいで最終日になってしまいました。

でもまだ遅くない!
原作ファンの人はもちろん! アニメしか見てないという人も今すぐ奮って歩美に投票s(ry……アンケートに参加しましょう!
いえね、私は歩美もしくはハクア推しなのですが、ハクアは放っといても人気なのでおそらく票を集めるでしょう。ですが歩美は別です。神のみヒロインsは強敵揃いですからねー。前日から投票率が落ち込んでいるので、どうにかこうにか今日一日で盛り返せないかと考えているのですが。

まぁ、そんな私のたわごとは無視して、気軽にアンケート参加してみてください。
あなたの投票したキャラが特典となるかもしれませんよ?


猫物語 (白) (講談社BOX)猫物語 (白) (講談社BOX)
西尾 維新 VOFAN

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「ただいま」



――あらすじ――
“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”
君がため、産み落とされたバケモノだ。完全無欠の委員長、羽川翼は2学期の初日、1頭の虎に睨まれた――。それは空しい独白で、届く宛のない告白……<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する! これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!


――感想――
あぁ、やっぱり西尾維新好きだ。
そんな感慨に耽らせてくれる『物語』シリーズ最新刊。

前作(黒)に引き続き、今回は(白)。けど、この二作に関連性はほとんどなく、色が対になっているからと言って、対極の物語というわけでもない。まったくの別物と言える。西尾維新本人も本書で述べているとおり、前作(黒)までが一章で、ここから新章がスタートとなっている。

そして面白い。面白いという言葉だけでは収まりがつかないほど面白い。
新章なだけに語り部が変わり、阿良々木くんはひとまず物語の舞台から離脱。阿良々木くんに代わって語り部を務めるのは、まぁ当然だけど、完全無欠の委員長、羽川翼。
こういう配慮は嬉しい。今まで阿良々木くん視点でしか明かされなかったキャラたちの内面が知れるというのは貴重な機会であり、それ故にシリーズのファンとしては万感交々到るというもの。
本当に最高のスタートを切ってくれました。

先にも述べたとおり、今回の語り部は羽川で、主人公も羽川。
羽川翼。
シリーズの中で最も悲惨な過去と境遇を持つ彼女がどのように産まれ、どのように生きてきたかが自身の独白によって語られていく。
時系列的には偽物語の後、夏休みが明け、新学期スタートと同時に物語も始まる。

出鼻から酷い。なにが酷いって、羽川翼の日常がである。
一個人のただの起床風景なのに、おぞましい。(黒)で少しだけ羽川の私生活の実態が明かされたけど、これが彼女の日常だと考えると、気持ち悪いとしか言えない。読者の想像なんて遥かに超える異常性。何年もの間、この異常性を当たり前のことと受け止めて、塗り固められて形作られたのが羽川なのかと、読み出しから震え上がらされた。悲観よりも恐怖が先行する。

そして今回の怪異となる一匹の虎と、羽川は通学路の途中で出会う。
現実のものとは思えないほどの巨大な虎。虎に睨まれた、ただそれだけのことで彼女は再び怪異に巻き込まれていく。
阿良々木くんは羽川の知らないところで別の事件に巻き込まれているらしく、学校にも顔を出さず連絡も取れない。阿良々木くんが不在という状況下で、羽川は自らの力で怪異に立ち向かうことに。
でもそれは、自分自身と向き合う、彼女にとっては一番辛い戦いだった。

阿良々木くんをして『本物』と、戦場ヶ原をして『化物』と言わしめた羽川の本質。それは真実とも呼べる羽川翼の羽川翼たる由縁。怪異よりも怪異である人間。それが羽川翼なのだ。
完璧なんかではない。実際は欠陥ばかりの普通の人間なのに、それをなかったことにして、他人だけでなく自分まで騙してしまう羽川翼の真実。だれよりも痛みに疎くて、闇に鈍感で、だれよりもズルをして生きてきた少女。立ち向かうことも逃げることもせず、どっちつかずで目を逸らし続けてきた少女。
「目を逸らしているだけじゃ、逃げたことにはならないんだよ」
本当にその通りだ。

そういえば戦場ヶ原。二巻ぶりの待望の登場です。やっぱりガハラさんがいないと、いまいち締まらないんだよなぁ。抜けてはいけない調味料が足りない料理みたいな。
毒気が抜けて、デレてしまったガハラさんがどんなものなのか、期待と不安をない交ぜにしていざ蓋を開けてみると、なんとまぁ、これはこれで非常に魅力的ではないか。
羽川も言っているとおり妙なキャラがついてしまっているけど、個人的にはグッド。
徹夜で羽川を探し回って、見つけたときに涙を流したガハラさんが印象的だったなぁ。決して救いようのない過去を背負っていても、人は変わることができるんだなって。
鉄仮面を外すことで弱くなってしまったかもしれない。でもそれは、他人のために泣くことのできる優しい弱さなんだ。

一章では描かれなかったガハラさんと羽川の絡みも、ここで存分に堪能することができます。
今までの感想の書き方だと終始暗い話かと思ってしまうかもしれないけどそんなことはなく、お馴染みの痛快な掛け合いも絶好調。さすがに阿良々木くんほどの突っ込みのキレを羽川に求めるのは酷だろうが、それでも余りあるガハラさんの独壇場。やっぱりガハラさんが一番。

そして新キャラの登場に旧キャラの再登場。
一番印象に残ったのは阿良々木夫妻かな。阿良々木くんが両親を苦手とする理由、そりゃ阿良々木くんの語りでは両親の描写がないのも頷けるよと納得。てか、阿良々木くん以外の語りでも出てくるとは思わなかったんだけど。
でも、いい両親じゃないか。特に母親がね。母は強し、うん。

話は戻るけど、羽川翼。
彼女は今回、自分自身という怪異に立ち向かった。自分のせいで産み落としてしまったバケモノたちに決着を着けるために。
人間臭いのに、人間臭い感情で埋め尽くされているのに、切り離して、目を逸らして、でも、最後には立ち向かった。無理であっても、無茶であっても、無駄ではなかった。
「私は本物じゃなくって、人物でありたい」
「美しくなくっていい。白くなんてなくっていい。私はあなた達と一緒に、汚れたい」

一度だってだれかに助けを求めたことのなかった彼女の、最後の独白にして告白は、すとんと胸の中に落ちてじんわりと広がっていきました。

ラストの展開はもう素晴らしいの一言。ページをめくる指も、涙も止まない。
汚れていたって、本当に綺麗な物語だった。

凝りもせず長々と語ってしまいましたが、とりあえずこの辺で。
今回は羽川翼の物語だったけど、阿良々木くんの抱えていた別事件などはどこで関わってくるのだろうか。次の『傾物語』か『花物語』と踏んでいるんだが、どうだろう。
それとも、今後刊行予定のすべての話が同時進行という可能性もなきにしもあらず。……いやいや、それはさすがに無理があるだろうし、どれだけ阿良々木くん引っ張りだこの人気者なんだよって、自分で自分に突っ込みを入れたくなるけど、西尾維新だからなぁ。やりかねん。むしろやってくれ。以上!



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猫物語(黒)/西尾維新

白か黒か白黒つけよう!


いや、別に今日の感想が猫物語(黒)だからってそれになぞらえたわけじゃないのだけど。
ポケモンの話です。

ポケットモンスター ホワイト
ポケットモンスター ホワイト

ポケットモンスター ブラック
ポケットモンスター ブラック

9月18日発売のシリーズ最新作、『ポケットモンスターホワイト&ブラック』。みんなはどっちを買う? ちなみに私は今のところホワイト。だってパッケージの、名前忘れたけど(FFに出てくるモンスターみたいな名前)、伝説のポケモンがかっこいいじゃん。

ちなみにもう予約は開始されていて、なんと発売から1ヶ月の期間限定で、図鑑No.000の「ビクティニ」という幻のポケモンが手に入るらしい。詳しくは公式サイトをチェック。
これはもう、今すぐ予約するしかないね。下手をすると、シルバーソウルみたいになりかねないし。

とにかく私みたいにパッケージで決める人も、単純に色の好き嫌いで決める人も、敢えて両方買ってグレーなんていうマニアな人も、今年の下半期はポケモンで決まりだね!(ちなみに管理人は年末以降モンハンに移る予定です)


猫物語 (黒) (講談社BOX)猫物語 (黒) (講談社BOX)
西尾 維新

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「同情なんかするもんか。不幸な女子なんて萌えるだけだろ。僕はただ――欲求不満を解消したいだけなんだ」
 と。
 泣きそうな気持ちをこらえながら。
 見栄を張って――見得を切った。
「僕は下着姿の猫耳女子高生に、欲情してるだけなんだよ」



――あらすじ――
完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた―。それは、誰かに禁じられた遊び…人が獣に至る物語。封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!知らぬまに、落ちているのが初恋だ。


――感想――
猫パーセント趣味で書かれた感想です。

待ちに待った、今や日本中が待っていたと言っても過言ではない『物語』シリーズ最新刊!
『猫物語(黒)つばさファミリー』登々の堂場だぜヒャッッッッッッホォォォイ!!! 失礼。噛みまみた。文章なのに噛みまみた。

てか、Amazonの売上ランキング2位ってすごっ!
まぁ、今現在でも発送に3週間から6週間かかるほどの売れ行きだから当然かー。

しかし羽川じゃないが、ここまで待たされたストレスを一体どうしてくれようかと、もうすぐで私物の一つや二つ壊さんばかりの欲求不満を抱えていたわけだけど。これは待った甲斐があった!!
マジで叫声ものだよ! 叫び声もあげたくなるというもの。

しかし本当に何ヶ月ぶりだろう。『偽物語(下)』を読んだのが去年の夏休みだったから、実におよそ一年ぶりか!
よくこんな永遠にも近い時間を耐え忍ぶことができたと、我ながら感心する。猫耳が生えてきてもおかしくなかったんじゃないかなっ。そして、パンツ一丁という下着姿の猫耳大学生が、次々と人を襲っていくわけですよ。
……この辺でやめておこう。想像しただけで吐き気がする。

そういえば『傷物語』と『偽物語』の感想書いてないけど、そこはスルーで。気が向いたら書きます。

んでまぁ、そろそろ内容に触れとくと。
いきなり、一見様お断りの兄妹間による変態トークが繰り広げられるわけですな、ふむふむ。……って、何やってんだ西尾先生! これじゃあ、初めて読んだ人はものの50ページ程度で本を閉じちゃうよ! いや面白かったけど! 熟練者である我々からしたら嬉しかったけど!
さすが趣味で書いてるだけはあるよ。朝っぱらから意気揚々と下着(主に女性用の)について論争する兄妹なんて見たくない! むしろいるなら見てみたい!

ちなみに、キャラ立ちしてない言われているが、個人的には火憐より月火派だよ私は。やっぱり浴衣が最高なわけです。浴衣が正義なわけです。そして浴衣がはだけて、その隙間から見える下着のチラリズムとか……これ以上は言いません。というか言えません。
まぁ月火の場合は、たとえ兄の前であったのだとしても、少々趣に欠ける部分があるけど。

しかし、この無駄で無意味で無意義な会話の押収を読んでいると、西尾作品に触れているんだと実感できるなぁ。それは作家として名誉あることなのかは定かでないけど。でも、間違いなく西尾先生らしさは感じられるよね。それを求めて読んでいるようなものだし。
そんな無味乾燥な会話が80ページも続けば、逆にテンションも上がろうというもの。ナイアガラの滝が逆流する勢いで上がっちゃうよ。めっちゃ笑えたし。

ただ、阿良々木くんと月火には一つ指摘しておきたいことがある。
女性の黒下着はエロいよ?
文字に強調だとか拡大だとかの装飾を施して私は何を言ってるんだという話だけど、根拠はちゃんとある。
私は黒下着姿の女性を見たことがあるのだー。(なんだってー)いや、マジで。
一応勘違いのないように言っておくと、不可抗力の賜物です。本当に。決して、スカートめくりだとか、覗き身だとか、そんな能動的かつ活発的なアクションによるものではありません。
不埒な発言で問題視されそうだけど、テンションのままに書いているから今日だけは勘弁してください。

とにかく、あの光景は今でも忘れられない。それほどまでに黒下着というのは人智を超えた魅力を有しているのだ。女性の魅力は九割方下着に内包されているのではないかと思えてしまうほどです。
別に私が、性に疎かったとか、欲求不満だったとか、そういうわけではありません。

あー、何言ってんだろ私。本当に猫パーセント趣味で書いているからなー。
でもそろそろ真面目にならなきゃ、というわけで内容の続き。
妹の話はもういいとして、やっぱり語るべきは、異形の羽を持つ少女、そう、完全無欠の委員長・羽川翼についてだよ。彼女がメインなんだから。決して下着であったり、妹の胸がメインではないのだから。

本編では多くは語られなかった悪夢のゴールデンウィークの全容が、ついに明かされるわけです。
地獄の春休みと双璧をなすほどの悪夢の九日間。
それはあまりにも荒唐無稽で、それでいて生々しい惨事だった。

この物語一言で表すなら、「気持ち悪い」。間違いなくこの一言に尽きる。
何が気持ち悪いって、……そりゃあ羽川翼がですよ。
私も実際は半信半疑だったのだけど、ここにきてよやく、忍野が羽川を「気持ち悪い」と称した理由が理解できた。
これは気持ち悪い。それこそ、阿良々木くんのように心臓の芯から震えてしまう。
彼女の完璧さも、これを読んだ後だとただただ不快に思えるだけ。
家庭に不和を抱えている。それだけなら良かった。それだけなら、両親に過失があったと判断するだけで済んだのだ。だけど、やはり彼女にも問題があった。いや、この場合は「問題がなかった」と言うべきか。問題がなさすぎたがために、彼女は自らを追い込んでしまったのだ。普通であろうとするために、完璧であり続けなければならない不幸な少女に。

本編でもそうだったけど、やはり一番救われないのは羽川だ。
阿良々木くんの取った行動は、本当にその場しのぎの持ちこし作業であって、この時点では結局なんの解決にもなっていなかったんだから。
だからといって、阿良々木くんが悪いわけではないし、それを言うのなら誰が悪いわけでもない。だって、正しさなんて存在しないのだから。
それこそ、阿良々木くんの言うようにがんばるしかないのだ。ロクでもなくたって、不幸だって、報われなくたって、取り返しがつかなくたって、がんばるしかないのだ。
それはあくまで阿良々木くんの自論であって、羽川から言わせれば「いいわけ、ない」のかもしれないけど、同情されたくて猫に取り憑かれたわけじゃないし、かわいそうに思われたくて吸血鬼に襲われたわけじゃないのだから。
だったら、やっぱりがんばるしかないだろう。

羽川は、家族という怪異に魅せられて、家族という幻想に捕らわれて、結局何も変わらなくて、何も変えることができなかった。
それを思うと、阿良々木くんのやるせなさが本当に痛々しい。阿良々木くんにとっては、初恋という意味も含めて、根強い傷しか残らなった、まさに悪夢のようなゴールデンウィークだったわけだ。
それにしてもラストの引きは、化物語に繋がっているわけですな。この後に戦場ヶ原の案件が舞い込んでくるなんて、どれだけ阿良々木くんは忙しいんだよ。

とにかく非常に面白かった。趣味で書いている割には、というかこれからも趣味で書いてほしい!
しかし次巻の『つばさタイガー』はどんな話になるんだろ。ちょっと予想ができない。
けど、まぁ。楽しみにしてます。


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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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