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カナクのキセキ1/上総朋大

リンク追加!


またまた相互リンクさせてもらったので紹介しまーす。
今回はいなばさんが運営するブログ『雨、ときどきミステリ』と相互リンクさせてもらいました。
いなばさんとはツイッターで仲良くさせてもらっていて、イルマニアとしても趣味が合う間柄です。
ブログタイトルにもある通り、いなばさんはミステリをこよなく愛していて、私もよくミステリ作品をオススメしてもらっています。
ブログは、そんないなばさんが読んだミステリ作品が紹介されています。
ミステリに興味のある方、またはミステリを読みたいと思っている方は一度立ち寄ってみるといいかもしれません。
ブログ自体は今回が初めてではないみたいですが、このブログは立ち上がったばかりなので、みなさんで盛り上げていきましょう。


話は変わって。
もうお気づきの方もいるかもしれませんし、気づいてない方もいるかもしれません。そもそも興味ないという方もいるかもしれませんし、気づいていても「だからどうした?」という方もいるかもしれませんが、コメントの形式を変えました。
今までは一つのコメントで複数の方に返していましたが、それは失礼ではないか?(あくまで個人的主観です)と今更ながら思い直したので、一人一人に返していくことにしました。
だれ宛てへの返信かはコメントタイトルに明記してますのでわかると思います。

こんな風に少しずつ、ブログをいい方向に変えていけたらいいなと思います。






カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)
上総 朋大 さらち よみ

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「ユーリエ、よく聞いて欲しい。僕は心に決めたんだ。この石碑巡り、何があっても君と最後までやりとげたいと思う」
 それを聞いたユーリエは、がばっと顔を持ち上げた!
「ほ、ほんろ!?」
「僕は君を全力で守る。何があっても、置いていかないよ」



――あらすじ――
千年前、マールと呼ばれる深紅の髪の魔女がいた。マールは、世界を放浪しながら“魔法”を人々に授けた尊き女性だ。魔法学校を卒業した僕・カナクは、ある目的を胸に秘め、彼女が大陸各地に遺した石碑を独りで巡ることを決意した、のだけど…。「とにかく、私はあなたの石碑巡りについて行くって決めたの!」学校一の魔法の天才にして美少女、そしてセレンディア公の娘と三拍子揃ったユーリエが、なぜだか突然ブチ切れ、僕の旅に同行することに。それは、甘く切ない恋の道のり、そして、思いがけない真実へと至る不思議な旅の始まりだった!胸震わす第22回ファンタジア大賞“金賞”受賞作。


――感想――
第22回ファンタジア大賞『金賞』受賞作。

12月に店頭で紹介されているのを見て気になっていて、深夜にはCMまでしていたので随分と期待していた作品です。
結果から言うと、期待を飛び越えてくれる逸材ではなかった。
それでも出会えたことを素直に嬉しく思える、そんな作品だったと言えるかな。
余談だけど、読むまでは表紙の女の子がカナクだと思ってた。表紙のデザインはこれでいいの? と思わなくもないけど、小さなことです。

これは、石碑巡りと呼ばれる、今は廃れてしまった慣習に挑む敬虔なるマール信徒であるカナクと、なぜかマール信徒でもないのにカナクについて行くと言い出した天才魔法少女ユーリエの物語。
二人の旅は童話のようにドキドキとワクワクで溢れていて、その中には甘酸っぱい恋模様や、様々な街で描かれる人との出会いが凝縮されている。

お互いに相手のことを思いながらも、マールの教えに従ってユーリエを遠ざけようとするカナク。でも必要以上に距離を近くしてくるユーリエにたじたじになって、ときには感情を爆発させそうになったり、また、ユーリエはユーリエでなんとかカナクを振り返らせようと必死になって核心に迫る言葉を冗談で言ってみたりと、二人の初々しさとたどたどしさが堪らない!
すぐに怒ったり機嫌を悪くしたりするけど、学園では見たことがないユーリエのそんな一面に触れてカナクはどんどん気持ちを膨らませていく。
ユーリエは些細なことでもカナクのことを気にして、優しい言葉をかけてもらったらその度に表情を明るくする。
もうなんなんだこの二人! 可愛すぎる!

けれど二人の旅の終わり、石碑巡りの終着点がなんとも切なすぎる。
四つの石碑に暁の賢者マールが残した言葉が示していた真実。それを知ったときのやるせなさは筆舌に尽くしがたい。胸が掻き毟られるようだった。
でも、いつの間にかこんなにも感情を揺さぶられている自分がいることに気づいて驚いた。もしかしたら、そのとき初めてこの作品を好きになったのかもしれないなぁ。

舞台は剣も魔法もモンスターも存在する典型的なファンタジーの世界。
目新しさはお世辞にもあるとは言えない。なのにどうしてここまで心が惹かれるのか。
そう考えたとき、やっぱり物語の中心にカナクとユーリエの二人の関係性を置いているからだろうなと思った。
正直言って、文章は雑だし、物語も終始急いていて緩急に乏しかったし、世界観や設定も有り体だった。悪点は列挙すると際限がない。
けれど、それらを上回るカナクの純心さとユーリエの可愛さが最後には瞼の裏に涙を浮かび上がらせてくれた。この2人だったからこんなにも心を動かされたんだと思う。
どうか、時を越えた二人の愛の行き着く先が幸せであってほしい。

個人的な願望を言えば、何もこの一冊に石碑巡りの終わりまでを詰め込まず、もっと細かく分けてほしかったかもしれない。
何が残念って、旅の道中でいくつもの素敵な出会いがあるのにそれがあっさり流されちゃうことなんだよね。もったいないなーって思って。
カナクとユーリエの二人に焦点を当てていたのはすごくよかった。けど、出会いそのものと、出会った人々をもっと深く掘り下げればより魅力が増したんじゃないかと思う。
たとえば『狼と香辛料』のように、石碑を巡る過程で辿り着いた一つの街との出会いから生まれる物語で一冊書いてもよかったんじゃないかなって。
でもあのラストがあったから好きになれたっていうのもあるし、難しいところだよね。

ただあとがきによると、この作品は投稿前に書かれていた連なったお話の二作目にすぎないらしい。
しかもすでに次巻の物語はできあがっているとか。
だから考えようによっては、この一冊で旅を終わらせる必要があったなんらかの仕掛けが用意されているのかもしれない。
そういう意味も含めて、非常に次巻が気になる作品となりました。
現時点では完成した作品とは言えないので、不安と期待がない交ぜになっていますが、とにもかくにも次巻を待ってみる必要がありそうです。


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ヘルカム! 地獄って、ステキだと思いませんか? (富士見ファンタジア文庫)
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黄昏色の詠使いⅡ 奏でる少女の道行きは/細音啓

二千の歴史


※今日は前置きが長くなってます。


みなさん、もう『電撃文庫総合目録2010』は手に入れましたか?
私は今日甲斐甲斐しく街に足を運んで手に入れてきました。しかしその道は決して容易ではなかった。むしろ険しかった。
今日あったことをありのままに話します。

まず、私はいつもお世話になっている大型書店に向かいました。ラノベコーナーに立ち寄ると、今月の新刊と一緒に試し読み用の総合目録が紐で吊るされていました。私はそれを見てここで手に入ると高をくくったのですが、今思いだすとその時の私は、救いようのないアホだったのです。

ラノベの在庫を一度ざっと見渡したのち、私は購入予定していた新刊を三冊手にとってレジに向かいました。風の噂によると総合目録は、それ自体は無料配布されるのですが、電撃文庫をある一定数購入しなければもらえないようです。しかしラノベコーナーにも店頭にもそんな表記はなかったので、場合によっては新たに何冊か足せばいいだろう程度で考えていたのですが、商品を差し出された店員は特に何も言いませんでした。私は、ラッキー、などと心の中でガッツポーズを決めていたのですが、どうも店員の様子がおかしい。まったく総合目録を渡そうという気配が窺えないのです。

これは困りました。私は素早く危機を察知して店員に「あの、総合目録ってもらえないのですか?」と尋ねました。尋ねられた店員は少し困った顔をして、他の店員に聞いたり店内のどこかに連絡を取ったり、とにかくいろいろしてくれたのですが、最終的に「こちらではお客様への配布用は扱っていません」と残酷な言葉を投げつてくれました。

私は一瞬呆気に取られ、店員が購入した商品を渡してくれたことで我に返りました。え、どうしよ? と最初は戸惑っていたのですが、私は慌ててその近辺の書店に電話をかけました。しかし結果は芳しくありません。どの書店も配布用は取り扱ってないとのこと。おい、アスキーメディアワークス、などと毒づきもしましたが、私は最終手段としてアニメイトに電話をかけました。

一番近くのアニメイトで配布用を取り扱っていてくれたのは不幸中の幸い。しかし風の噂通り、そのアニメイトでは新刊・既刊関係なく電撃文庫を五冊購入した人のみに配布しているとのこと。新刊はすでに三冊購入しています。そこにさらに五冊購入など、とてもじゃないですが愛しき財布ちゃんから激烈な叱咤をされること請負です。なので私は急いで最初に電撃文庫を購入した書店に戻り、店員に返品を訴えました。

しかしこの返品がまた面倒だったのです。全国展開をしている大型書店だからなのかどうかは知りませんが、特別な理由がないと返品が効かないと言い張るではないですか。ある意味特別な理由だったのですが、いちいち事情を説明するのも何か馬鹿げているように思った私は、必死に購入間違いだと訴え続けました。気の良い店員だったおかげで面倒事にならず何とか返品は了承してもらいました。しかし私の闘いはまだ終わっていません。

一番近いと言っても、私のいた場所から目的のアニメイトは駅三つ分離れていました。私は最も安くつくJRに乗って最寄りの駅まで向かいました。携帯アプリの地図を頼りに目的のアニメイトを捜し出し、疲労を訴える足腰にも構わず勢いよく店内に乗り込みました。

実は私、アニメイトという場所に入ったのは今日が初めてだったのです。さすがにどういう場所かは知っていたのですが、実際にその店内の雰囲気を味わってみると言葉では形容できない感情が湧きあがってきました。アニメグッズとかキャラグッズを実物で見るのって本当に初めてだったのです。私は高揚感を抑え切れず、ひとしきり店内を歩き回ったあと、興奮冷めやらぬままラノベコーナーに向かいました。そして、ラノベの品ぞろえの充実ぶりを見てまた驚きました。私の知っている世間なんてまだまだちっぽけだったんだなぁ、と今考えてみるとかなり的を外した感慨にふけっていたように思います。

もっと眺めていたかったのですが、とりあえず新刊コーナーで先ほど返品した新刊を三冊と、購入を検討していた新刊を一冊、そして続きが見購入だったシリーズ作品を一冊加えて、今度こそという気概でもってレジに向かいました。

そろそろこの長ったらしい語りにも飽きてきた頃だと思いますので、その後の経過を簡単に説明させてもらいますと、そのレジでもまたもや総合目録を渡す気配が感じられなかったのでうんざりした気持ちで店員に訴えて、事なきを得ました。そして無事自宅まで戻ってきたのです。

家に帰って、総合目録を両手に持って目の前に掲げてみました。苦労して手に入れただけあってその姿は、最初に立ち寄った書店に置いてあったお試し用とは比べ物にならないぐらい輝いて見えました。そして早速中身を確認させてもらったのですが、もうとにかくすごい! これを無料で配布するなんて(厳密には無料ではなかったのだけど)、AMWもなかなかやるじゃん。

特にAMWの作家さんたちが140字で描いた『でんげきったー』は一見の価値があります。綾崎先生もイイ。入間先生もイイ。鴨志田先生もイイ。紅玉先生もイイ。時雨沢先生もイイ。杉井先生もイイ。成田先生もイイ。支倉先生もイイ。あと、個人的にはキノのポスターがご褒美中のご褒美かななんて思う。電撃文庫ファンなら間違いなくどんなに苦労してでも手にいれるべきです。

どうも書店などでは配布されていないみたいですので、最善を尽くしたい方はぜひアニメイトに立ち寄ってください。以上、アニメイト初心者からの事後報告でした。


余談だけど、アニメイトで貰える透明のブックカバーってどうやってつけるの?


奏でる少女の道行きは―黄昏色の詠使い〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)奏でる少女の道行きは―黄昏色の詠使い〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)
細音 啓 竹岡 美穂

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 この道は、きっと誰かを……



――あらすじ――
わたしは逃げた。世界から目を背けて。大切な人を救わずに、逃げろと言われて、ただ怯えて。…でも。それからずっと心の中で、声が響いている。―本当に何も、できなかったの?―心に想い描いた世界を招き寄せる召喚術・名詠式。その専修学校トレミア・アカデミーの夏期移動教室で、原因不明の石化事件が発生した。類希な名詠式の力を持つクルーエルは、強すぎる己の力を使うのをためらっていた。しかし、彼女は級友たちの危機に直面し、ある選択を迫られる。そして、もうひとり。名詠式を学びながら、名詠士ならざる才能を秘めたエイダ。彼女もまた、事件を通じて自分の生い立ちと向き合うことになる…。自分の進むべき道を探す、召喚ファンタジー第2弾。


――感想――
感動をもう一度。傑作中の傑作第2弾。

やはりこのシリーズは面白い。
すべてにおいてあらゆるファンタジー作品を凌駕する、純粋にして精彩、言うなれば人の心を具現化したような一冊。
鍛えこまれた精巧な芸術品とも言える。しかしそれは、触れることあたわぬ文化財ではく、もっと身近なありふれた、例えば名匠の作った陶磁器のようなの芸術品に近い。

書き記された物語はあまりに綺麗で、ともすれば鼻で笑われるほどに綺麗事が並べられている。
しかしそれがなんだと言うのだ。綺麗事を言ってなにが悪いと言うのか。綺麗事もままならないこんな世の中だからこそ、物語の中だけでもせめて綺麗に生きたいではないか。

前作では極めてサブキャラ的なポジションだったエイダに焦点を当てたのには驚いた。それだけ作者がメイン・サブ分け隔てなく、この物語の登場人物たちを愛しているのだろう。あとがきによると、作者はどうやらクラウスが好きみたいだし。(え)

しかし前作であれほどの完成度を誇っておきながら、期待される続刊でまったく衰えないのは素晴らしい。
『祓名民』の家系に生まれながら、生まれたときから与えられていた道に嫌気が差し『名詠士』として生きるエイダ。しかし彼女は後悔していた。競演会の夜に起こったあの悪夢のような事件で、彼女は守られる側ではなく守る側に立てたはずなのに、ちっぽけなプライドが邪魔をして、結果生徒や友人が怪我をした。彼女はそのことを夢に見るほどに後悔していた。
でも『祓名民』には戻りたくない。あの孤独だったときには戻りたくないと、泣き叫ぶようなエイダの気持ちが痛いほどに伝わってくる。なのに『祓名民』としての誇りも捨てられないという苦悩もまた、流氷にように透き通る文章で鮮明に描かれている。

今回はメインのネイトとクルーエルが一歩引いた位置に立っているが、誰もが確かな役割をもって無駄なく物語に絡んでいる。ゼッセルやエンネやケイトといった教師陣ですら、物語を動かす重要な役柄を担っている。これはこのシリーズの一つの魅力であり、大きな魅力だろう。
そしてそのメインであるエイダ。一度は自分の道から逃げ出したが、その道はきっと誰かを守れることを知った彼女は、もう二度と道に迷わないだろう。サージェスやネイトやクルーエルが灯してくれた光を頼りに、確かな足取りで踏みしめていくはずだ。

「いくぞ真精! 我を以て、祓戈の到極者が故と知れ!」

この言葉が、エイダの決意の印である。

明確な敵の出現。「三年前」を合言葉に、錯綜するそれぞれの思惑。
物語はようやく本格的な始動の準備が整ったという感じ。残った謎も次巻から徐々に明かされていくだろう。
次巻にも期待である。



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中の下! ランク2.中の中を目指すオレたち/長岡マキ子

今日という日は残された人生の最初の一日


昨日の『佐野元春のザ・ソングライラーズ』見た人いる?
やばいよー。桜井さんカッコよすぎる。
サッカーとどっち見ようか迷ったけど、やっぱこっちだよね。終わってチャンネル変えてみたらドイツが2-0で勝っててびっくりした。
閑話休題。
私も受講生の中の一人になりたい!
ライブ以外でこんな風に桜井さんの生の声が聞けるのってめったにないもんな。
何が良かったって定型質問のコーナーが良かった。
その中で、「好きな言葉は?」という質問があったんだけど、その質問に対して桜井さんは、

「今日という日は残された人生の最初の一日」

し び れ る ー ー ー ! !
本当に詩人だよなぁ。
こういうことを常に考えているからあんな歌詞が書けるんだろうなぁ。
質問の中には「女性に言われて嬉しい言葉は?」なんてのもあったんだけど、桜井さんは「可愛い」だってさ。
いやー、心配しなくとも桜井さんは可愛いよ。笑顔とか笑顔とか笑顔とか。
男性でごめんなさい。

三十分というわずかな時間だったけど、至福のひとときを過ごさせてもらった。
来週も桜井さんは出演するので興味のある方はぜひ!


中の下!  ランク2.中の中を目指すオレたち (富士見ファンタジア文庫)中の下! ランク2.中の中を目指すオレたち (富士見ファンタジア文庫)
長岡 マキ子 ごまえ

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「……オレの何倍も、みんなが頑張っていたからだ」
 両手の拳を固くして、砂の上に目を落とす。
「頑張ってるヤツに、頑張ってないオレが助けを求めるなんて、そんなみっともないことができるわけないだろ」



――あらすじ――
ある日、少年―瀬木成道は気づいてしまった。自分には友達も彼女もいない。自分は「中の下」の男であると。だが落ち込んではいられない。なぜなら、成道には野望がある。成道の通う聖☆ジュウ学園の変態イベント「カップル試験」で、学年ランク一位の少女と両想いになる。そして、成績優秀者の特典として「理事長になる」という願いを叶えてもらい、学園を潰すのだ!色魔、フェミ男、ラブJ、ブリーフ紳士―いろいろ蔑まれているオレだけど、キミを愛する気持ちだけは誰にも負けないぜ!…ところで、「キミ」ってどの「キミ」を指すの?そんなわけで、女子だらけ誘惑だらけの真夏の臨海学校、開幕。


――感想――
高校生には本当に臨海学校なんてイベントが存在するのか?

何気に続きを楽しみにしてた続刊。
良質なラブコメ作品と個人的に評価しているのだけど、今回はどうか。

前巻の見るに堪えない主人公の勘違いっぷりは影を薄め、幾分か読みやすくなった。文章力とかは触れない方向で。
だけど、前巻では後半から主人公の魅力が引き出されていたのに比べ、今巻はあまりに主人公が役立たなさ過ぎて立場危うし! って感じ。
感情に訴える言葉もいいんだけど、行動が伴わないと口だけ野郎になっちゃうんだよね。それを含めると黒川と石田のほうが数倍カッコいい。
莉子サマが惚れる理由がまるで分からんな。

まぁでも、現段階で成道は勉強面もスポーツ面も中の下だから役に立たなくても仕方がないと言えば仕方がない。というか、周りがチートすぎる。
それに考え方も随分と更生されている様子だから、それだけでも充分好感は持てる。
ラブコメの観点から言っても、お約束に沿っているとはいえ安定した面白さはある。

今回から完全にヒロイン化した莉子サマだけど、三人の中では間違いなく一番の魅力を誇っている。
やはりツンデレは最強だな。あと男前な姉ご肌が素敵。

それにしてもますます誰とくっつくのか分からなくなってきた。
個人的には妹尾を押したいところだけど、性格上目立たないんだよな。
現状で最も可能性があるのは絽美だけど、一波乱起こるのは間違いないだろうし。迂回して絽美に戻ってきそうな気はするけど。

まぁ、気楽に次巻を待つことにしようと思う。
誰か黒川に救いを……!



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黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで/細音啓

日本、決勝トーナメント進出おめでとう!


遅くなりましたが、日本が決勝トーナメントに進出しましたね。
Wカップが始まった当初は、ここまで日本が活躍を見せるとは思っていなかったけど、やはり何が起こるか分からないのがWカップ。
大会以前は冴えなかったチームが輝きを見せることもあれば、前大会優勝国、準優勝国のイタリアとフランスといった強豪国が予選で姿を消すこともある。
魔物。
Wカップには魔物が潜んでいる。
この先、決勝Tではその存在がさらに顕著になるだろう。それがWカップの怖さであり、同時に魅力でもある。
何にせよ、日本の次なる相手はパラグアイ。
ブラジルやアルゼンチンの影に隠れてしまいがちだけど、パラグアイも南米の強豪国の一つ。余裕の見せれない相手であることは明白。
しかし、ここまで来た以上、日本には全力でぶつかって勝利をもぎ取ってもらいたい!
頑張れニッポン!


イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
細音 啓 竹岡 美穂

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『……イヴマリー。小さき孤独の娘。我が唯一認めた名詠者よ』
 学園の真上。頭上を飛びまわるキマイラの群れの更なる上空。わずかな片鱗、だが確実に開き始めたチャネルへとアーマは鼻先を持ち上げた。
 かつて、目に映る全ての人間から嘲笑われていた少女。時を経て――
『やはり、ネイトはお前の息子だよ』



――あらすじ――
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。


――感想――
お も し れ ー ! ! !

初っ端から暴走気味ですがどうか許してほしい。
久しぶりに心打つ名作に出会えて、興奮冷めやらぬ心境で現在この感想記事を書いているのです。

askさんの感想を見て読んでみたけど、なにこれ、すごく面白い。
紹介してくださったaskさん、心から感謝します。
ファンタジア文庫にまだこんな名作が眠っていたとは。
第18回ファンタジア長編小説大賞『佳作』受賞作らしいけど、ファンタジアの受賞作はやはりこういうのでないと。

普段からどんな作品でも自分なりに高評価している私だけど、実は傑作と思っている作品は結構少ない。
しかしこの作品は、間違いなくその数少ない傑作たちの中に名を連ねる一冊だと思う。

竹岡美穂氏のイラストだからかもしれないけど、“文学少女”を初めて読んだ時の感動が再起した。
物語のジャンルはもちろん違うのだが、儚さと力強さという相反する雰囲気の共存、そして心が透けて見えるほど生き生きと描かれた登場人物たちの心情を映す透明感、これらがどことなく“文学少女”を思わせるのだ。
てか私、本の例えに“文学少女”を用いすぎだな。どれだけ“文学少女”に影響されてるんだよ。
ま、それは置いといて。

この作品を読んで初めて受けた印象は『ハリー・ポッター』だった。
『ハリー・ポッター』の物語に心身を浸らせた時に生まれる、あのどうしようもない心の躍動。
未知の世界に想いを馳せ、ドキドキワクワクと胸を弾ませた幼少の頃の記憶が頭に浮かびあがり、自然と口元から笑みがこぼれていた。

約束を追いかけた二人と、成長していく二人。
過去と未来の別々の時間が重なりあって物語を織りなす。
生きた時間は違っていても、四人の帰する場所は同じ。
自分の信じた想いはきっと誰かに優しさを与えられる。
ただ一つの想いを胸に、彼らはそばで支え合うのだ。

純粋に読むことを楽しめる物語。
そんな一冊に出会えることが私にとっての幸せであり、今の心境を言い表すならもちろん幸せ。
これからも幸せを心に灯す一冊を見つけていきたいものです。

次巻にも期待です。


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生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6/葵せきな

バタバタしてますが……



『サイとはいかが?』のサイとさんのアドバイスを受けて、早いですが『WRITINGDAYs!』のテンプレを変更しました。
小説公開用のテンプレを使用させてもらいましたので、幾分か見やすくなっているかと思われます。
テンプレの都合上トップ記事は必要なくなりましたので、普通の記事として扱うことにします。今後、あちらのブログの更新情報はブログのトップで確認できますので、そちらを利用してください。
正直デザインが可愛いすぎるかなと思いましたが、当分はこれでいこうかと思います。

サイとさん、アドバイスありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。
他の方もブログに対する要望は常時受け付けておりますので、遠慮なくお申し付けください。


生徒会の六花  碧陽学園生徒会議事録6 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6 (富士見ファンタジア文庫)
葵 せきな 狗神 煌

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「推理もなにも。事件の関係者どころか、最初から全ての真相を知っている唯一の人間じゃない、アカちゃん。ある意味犯人じゃない」
「犯人じゃない! 桜野くりむは被害者と言っていいだろう!」
「なんの被害者よ」
「……ゆとり教育の」



――あらすじ――
ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も頑張っております!ついに今回、生徒会顧問自ら、君達に問う。「生徒会の一存」という物語の存在意義を!タイトルは苦し紛れだし、刊行時期は現実とズレがあるし、そもそもいい加減マンネリ気味だろう!そこでアレだ。超展開!ページをめくった次の瞬間、色々な意味でドッキドキの展開がキミを待ってるぞっ。勇者ケン・スギサキ、魔法使いウィンター、武闘家サマー、賢者モミジ。俺達の冒険はまだ始まったばかりだせ!行くぜ!未来へと向かって、ジャンプ!…おや、一人足りないよ―。


――感想――
学校の生徒会って、実際放課後とか何をやってるのか分からないです。

数か月ぶりに積んだままにしていた続刊を読了。
今まで存在を忘れてたことに焦った。そういえば全巻持ってんだよなー。

マンネリに定評のあるこのシリーズだけど、久しぶりに読むことで回避。
でも、それ抜きにしても面白いと思う。

それでは、各話を簡単に紹介していきます。


プロローグ『卒業式前日』
前巻で『企業編』が終了し、今巻からは本題の『卒業編』。
くりむと知弦さんの卒業式前日の話となっているのだけど、ここでもいろいろと伏線が張られている。
まぁ、まだまだ本当に序章といった感じ。

『片付ける生徒会』
文化祭終わりに、持ち主が不明になった道具が全て生徒会室に持ちこまれて、生徒会メンバーが渋々片付けていくという話。
これは正直微妙かな。
どの部分を楽しめばいいのかよく分からなかった。
くりむの反応は確かに可愛いのだけど、最後のオチは表現が真っ正直すぎるかと。
くりむだからいいのかな。

『熱血する生徒会』
深夏がたるんだ生徒会に不満を爆発させるという話。
物語の出だしから、後の展開が全く読めなかった。
深夏かっけー……けど、熱血はちょっとウザいw
杉崎の気苦労には同情してしまう。
オチはもう、面白いを通り越して怖かった。熱血怖い。

『喋らない生徒会』
沈黙の美学を追求せよ! ということで、生徒会メンバーが一言も喋らなくなる。
だけど、沈黙が逆に誤解を生み、誤解が誤解を生む負の連鎖が陥ってしまう、ってな話。
これが今巻の中で一番面白かった。
喋るからマンネリ化するのであって、なら喋らなければいいんじゃん、という逆転の発想が功を奏している。
それぞれの思考が徐々にカオス状態になっていく様子には、何度も軽く吹き出してしまった。
何気に知弦さんの優しい一面が見れた。

『抗う生徒会』
それぞれが好きなように校則を変えちゃおう、ってな話。
何というか……この人らみんな人生楽しんでるんだろうなぁって思う。
みんな頭の中が混沌とし過ぎです!
杉崎は空気以下の扱いを受けているけど、こう見ると、杉崎がいなかったら生徒会壊滅してるな。生徒会唯一の良識だから。
それにしても知弦さんが可愛い。普段はクールだけど、基本的に可愛いものが好きというギャップがたまらない。

『推理する生徒会』
『片付ける生徒会』のときの杉崎に影響を受けたくりむが、探偵のまねごとをするというお話。
とりあえず、くりむがウザい。いや、良い意味でね? ……たぶん。
それがくりむの魅力でもある訳だし。

『夢見る生徒会』
杉崎が生徒会の会議中に居眠りをして、ファンタジーの世界で冒険をするというお話。
夢の中でも相変わらずな生徒会メンバーにクスッとしてしまう。というか杉崎の脳内が安易すぎる。
通信教育で技を習得した魔法使いの真冬ちゃんに、チートな武道家の深夏、そして、人の人格を崩壊させるほどの恐ろしさをもつ賢者の知弦さん。
杉崎以外はみんな反則級。
え? くりむ?
……ノーコメントで。

『切り取る生徒会』
取り立てて挙げるほどでもない、日常の一コマをギュッと凝縮したお話。
でも、これ普通に面白い。
『ちづるのえほん』でいきなり吹き出してしまった。
杉崎と深夏の教室内でのやり取りは、ニヤニヤする以外にどんな反応をすればいいんだよ!
紗鳥先生の愚痴は、何だか切なくなる……。

エピローグ『卒業式前日』
うむむ。
この展開はちょっと予想外。
いつか絡めてくるとは思ったけど、ここでくるのか。
今後の展開が『企業編』より気になる。


総括。
今回も相変わらず、お菓子でも食べながら気軽に読みたくなる雰囲気を醸し出していた。
久しぶりに読んで思ったことは、このシリーズはこの雰囲気を楽しむべき作品なんだと思う。
マンネリ化だろうと何だろうと、変化のない日常が何より幸せなんだよ。
そして、何色にも染められていない変化のない日常は、その中で生きる人の行い次第でいくらでも面白くなる。
このシリーズってつまり、そういうことなんじゃないかな。過大評価しすぎ?

とりあえず、知弦さんが可愛ければそれでいいです。


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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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