Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
空を継ぐもの/中村一
- Posted at 2010.05.17
- l電撃文庫
ドラマCD 神様のメモ帳2「歌姫の危険なアングル」
ドラマCD 神様のメモ帳 2巻

神メモのファンとして買わねばと思い立って購入。
というか、神メモのドラマCDって本編にも関わってくる部分があるから聞いておきたいんだよね。
早速聞かせてもらいましたが、前回も思ったけど声優がピッタリだ。特に阿部さん演じるナルミは最高。
寿さん演じるアリスも可愛いし、三バカニートたちも原作の雰囲気を上手く出していると思う。
そして何といっても、ドラマCDオリジナルキャラ役の杉田さんの熱演っぷりが素晴らしい!
あの役は杉田さんにしか出来ないと思う。もうラストは笑いが止まりませんでしたよ。
時系列的には、四代目が入院中という言及があったので、おそらく四巻後だろう。
全体的に短編のようなノリで、シリアス成分は低め。だからこそ、音声だけで楽しめる。
ここだけでしか聞けないナルミとアリスの絡みなどもあって、口元が自然と緩んでしまいます。
ファンなら絶対に聞くべし!
――あらすじ――
眠り病が静かに広がる街で、月雄は夜ごと夢の中で一人の少女を見る。彼女はいつも簡素な寝台に腰かけ、じっとこちらを見つめてきた。しかし、そんな夢にとある異変が起こると同時に、月雄は現実でその少女と出会う。少女の名はツェツェ。目覚めるはずのない眠り病から覚醒した彼女に懐かれた月雄は、自らも無垢なツェツェに惹かれていく。眠り、夢、天使、遺伝子、様々なものが絡み合う中、二人を待ちうける運命とは―。感動のエンジェリック・シンフォニー、開幕。
――感想――
電撃文庫新作第二弾。
あらすじやイラストなどに惹かれ購入。
『眠り病』という設定は面白い。
使い古された『天使』というネタも上手く物語に絡めていると思う。
淡白でニヒリズムな主人公は今時どうなのかと思うけど、読んでいてそこまで気にするほどではなかった。
ただ、どことなく惜しい気がする。
『感動の物語』と銘打っているけど、まぁ、確かに透明感はある物語だった。
だけど、感動したかと言われると……うーんと唸ってしまう。
物語が壮大な割に薄っぺらい印象が付いて回るのが原因かなと。
物語の世界にのめり込めなかったというのが、率直な感想。
『眠り病』と言われる原因不明、対処療法不明の謎の病気が流行り始めた世界で暮らす、何事に対しても無感動な少年・月雄は、毎夜のごとくとある少女の夢を見ていた。
そんなある日、幼馴染の乃絵瑠が眠り病に罹患して倒れてしまう。
乃絵瑠の見舞いに来た月雄は、その病院の屋上で、毎夜夢に見てきた少女と邂逅する。
ツェツェと呼ばれる少女に、少しずつ心を惹かれていく月雄。
だが、少女は『眠り病』に関する重大な謎を抱えていたのだ。
とまぁこんな話なのだけど、私としてはもっと『眠り病』罹患者の背景を掘り下げてほしかった。
『眠り病』罹患者の幼馴染はほぼ脇役だし、主人公の幼馴染への対応は閉口するしかない。
幼馴染をもっと物語に関わらせ、『眠り病』の辛さを克明に描き出せば、感情移入もしやすかったし物語に深みも増したと思う。
それか、せめて『機関』のくだりは省いて世界観をもっと身近なものにした方が良かったと思う。
次巻への伏線かもしれないけど、一巻で綺麗に完結しているのだから不必要なのでは?
気づいたら批判ばっかりになっていた。
でも、最初にも述べたように惜しいんだよなぁ。
構成力は評価できるものがあるから、後は作品との向き合い方だと思う。
そこは作家さんの価値観次第なので私が何か言える訳ではないのけど。
兎にも角にも次巻次第かな。
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ドラマCD 神様のメモ帳 2巻

神メモのファンとして買わねばと思い立って購入。
というか、神メモのドラマCDって本編にも関わってくる部分があるから聞いておきたいんだよね。
早速聞かせてもらいましたが、前回も思ったけど声優がピッタリだ。特に阿部さん演じるナルミは最高。
寿さん演じるアリスも可愛いし、三バカニートたちも原作の雰囲気を上手く出していると思う。
そして何といっても、ドラマCDオリジナルキャラ役の杉田さんの熱演っぷりが素晴らしい!
あの役は杉田さんにしか出来ないと思う。もうラストは笑いが止まりませんでしたよ。
時系列的には、四代目が入院中という言及があったので、おそらく四巻後だろう。
全体的に短編のようなノリで、シリアス成分は低め。だからこそ、音声だけで楽しめる。
ここだけでしか聞けないナルミとアリスの絡みなどもあって、口元が自然と緩んでしまいます。
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「……うん」
ツェツェが、小さく頷いた。
「消えないよ。私。……だって」
その漆黒の瞳が、月の光をたたえていた。
「わたし……、ちゃんと、生きてるんだから」
――あらすじ――
眠り病が静かに広がる街で、月雄は夜ごと夢の中で一人の少女を見る。彼女はいつも簡素な寝台に腰かけ、じっとこちらを見つめてきた。しかし、そんな夢にとある異変が起こると同時に、月雄は現実でその少女と出会う。少女の名はツェツェ。目覚めるはずのない眠り病から覚醒した彼女に懐かれた月雄は、自らも無垢なツェツェに惹かれていく。眠り、夢、天使、遺伝子、様々なものが絡み合う中、二人を待ちうける運命とは―。感動のエンジェリック・シンフォニー、開幕。
――感想――
電撃文庫新作第二弾。
あらすじやイラストなどに惹かれ購入。
『眠り病』という設定は面白い。
使い古された『天使』というネタも上手く物語に絡めていると思う。
淡白でニヒリズムな主人公は今時どうなのかと思うけど、読んでいてそこまで気にするほどではなかった。
ただ、どことなく惜しい気がする。
『感動の物語』と銘打っているけど、まぁ、確かに透明感はある物語だった。
だけど、感動したかと言われると……うーんと唸ってしまう。
物語が壮大な割に薄っぺらい印象が付いて回るのが原因かなと。
物語の世界にのめり込めなかったというのが、率直な感想。
『眠り病』と言われる原因不明、対処療法不明の謎の病気が流行り始めた世界で暮らす、何事に対しても無感動な少年・月雄は、毎夜のごとくとある少女の夢を見ていた。
そんなある日、幼馴染の乃絵瑠が眠り病に罹患して倒れてしまう。
乃絵瑠の見舞いに来た月雄は、その病院の屋上で、毎夜夢に見てきた少女と邂逅する。
ツェツェと呼ばれる少女に、少しずつ心を惹かれていく月雄。
だが、少女は『眠り病』に関する重大な謎を抱えていたのだ。
とまぁこんな話なのだけど、私としてはもっと『眠り病』罹患者の背景を掘り下げてほしかった。
『眠り病』罹患者の幼馴染はほぼ脇役だし、主人公の幼馴染への対応は閉口するしかない。
幼馴染をもっと物語に関わらせ、『眠り病』の辛さを克明に描き出せば、感情移入もしやすかったし物語に深みも増したと思う。
それか、せめて『機関』のくだりは省いて世界観をもっと身近なものにした方が良かったと思う。
次巻への伏線かもしれないけど、一巻で綺麗に完結しているのだから不必要なのでは?
気づいたら批判ばっかりになっていた。
でも、最初にも述べたように惜しいんだよなぁ。
構成力は評価できるものがあるから、後は作品との向き合い方だと思う。
そこは作家さんの価値観次第なので私が何か言える訳ではないのけど。
兎にも角にも次巻次第かな。
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