FC2ブログ

藍坂素敵な症候群2/水瀬葉月

……


「……」
駅近くの駐輪場に停めていた私の自転車が、帰りに逆さまにされていました。
ブログに載せるために写メを撮ろうかと思いましたが、周りからの視線が痛々しかったのでやめました。




帰って泣きました。


藍坂素敵な症候群〈2〉 (電撃文庫)藍坂素敵な症候群〈2〉 (電撃文庫)
水瀬 葉月

アスキーメディアワークス 2010-05-10
売り上げランキング : 2953

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



「すてき達も、ともだち……でも、その最初には、≪理由≫があった。そうなるような状況があって、きっと、なるべくしてなった」
 その理由とは――決まっている。終が症候群に罹患したことだ。素敵がその治療者であったことだ。
「におは、ちがう。普通に、本当に何の理由もなく、ただ――ともだちに、なってくれた。病院で話しかけてくれて、笑ってくれて、一緒にいてくれて。終はこんなだから、今まで、そんな人はいなかった……だから、とくべつな、ともだち」



――あらすじ――
浩介の目の前でいきなりスカートの裾をぎりぎりまで捲り上げる、ちょっと不思議な女の子・涅槃皇終。入院から復帰して医術部に戻ってきたのはいいものの、彼女の親友の宇奈月仁央が“耽溺症候群”に感染していることが発覚。医術部の面々はその治療の一環として色々な部活の手伝いをすることになる。プール掃除ではハプニング連発、美術部のモデルでは恥ずかしい格好をさせられたりと苦労しつつも治療を順調に進めていくが、仁央に近づく怪しい男の影があり―。水瀬葉月が贈るフェチ系美少女学園ストーリー、第2弾。


――感想――
奇妙なフェティシズムに陥ってしまった人々の、残酷だけどちょっぴり心温まる奇妙な物語第二弾。

出来次第によっては今巻で切るかも! という覚悟を胸に読んでみたけど……うぉー、おもしれー!
前巻に比べ随分と面白くなっている。
前巻も面白かったのだけど、心を引き留めてくれるものがなかった。
しかし今巻は違う。

話は綺麗にまとめられているし、新キャラも物語の世界観を壊さない程好いインパクトを誇っている。
ラストのオチは多少予想できるものの、症候群の怖さを鮮明に描き出した結末には胸を詰まらせた。
“耽溺症候群”は今まで大切に築き上げてきた人間関係をいとも簡単に破壊する。
その事実を改めて鋭く突き付けられた。

前巻で名前しか登場しなかった最後の医術部員が今回は登場する。表紙の女の子ですね。
涅槃皇終(ねはんすめらぎ つい)。
彼女もかつて藍坂素敵に治療を受けた患者の一人だった。
終は何事においてもギリギリの状況を好む症候群の所有者で、入院していた理由も、ギリギリで車を避けようとして失敗したためらしい。
浩介と初めて出会った時も、いきなりスカートの裾をギリギリまでたくし上げたりと、読者の心を揺さぶる好意を平然とやってのける。ギリギリは……うん、いい!
作者は分かってらっしゃる。

新キャラは終だけでなく、終が病院で友達になった宇奈月仁央も、医術部員に劣らず変態な女の子。
極度の臆病者で男性恐怖症。
怖くなると、本人が収集している紙袋を頭に被ってしまう。果てには、紙袋一つ一つに名前を付けている始末。
そんな仁央が“耽溺症候群”に罹患していることが判明し、彼女の症候群を治療するため、もとい部室を守るため医術部員はドタバタ走り回る。
今回はサービスシーンも多く、メイド姿の空の破壊力はとんでもない。
でも、やっぱり女王様スタイルのゲル子がいいよ。

今回もいい意味で変態さが前面に押し出されていて、テンポよく物語が展開されていた。
敵の狂いっぷりも相変わらずで、それがラストの切なさを強調している。
浩介が男前な台詞で快く締めくくってくれたけど、やっぱりやるせないよなぁ。

医術部員が全員揃い、次巻は一体どんなドタバタ劇を繰り広げてくれるのか。
期待、期待。



関連商品
くるくるクロッキー〈2〉 (電撃文庫)
森口織人の陰陽道〈巻ノよん〉 (電撃文庫)
ヴァンダル画廊街の奇跡〈2〉 (電撃文庫)
七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)
空を継ぐもの―覚醒遺伝子 (電撃文庫)
by G-Tools


スポンサーサイト



Leave a comment

Private :

Comments

- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
04 06
FC2カウンター
ブログランキング

FC2Blog Ranking

応援とか色々
プロフィール

つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

MY読書メーター
つかボンさんの読書メーター つかボンの最近読んだ本
検索フォーム
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード