Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長/哀川譲
- Posted at 2010.05.21
- l電撃文庫
エスクァァァルグォォォ!!!
今日ファミレスにて人生初のエスカルゴを食しました。
友人とのやり取りでノリで食べることになったのですが、意外とおいしいんだよ、あれ。
食わず嫌いは駄目だなー、と再認識。
エスカルゴの美味しさに気づかせてくれた友人には感謝しています。
「つかボンが全部食い切ったらムーンウォークで帰宅したるわ!」と言っていた彼が無事家まで辿り着いたのか少し心配ではありますが、明日また何事も無かったかのように元気な顔を見せてくれるでしょう。
――あらすじ――
聖桐学園名物といえば「勇者生徒会」「魔王生徒会」。人間と人外が共学のこの学園ならではのシステムだ。まぁ、名前の通り対立している訳で。伏城野アリス―俺の幼馴染み。完璧超人とはよく言ったもので、容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能な何でも来いなやつだ。おかげで俺はアリスの小判ザメと言われる訳だが…。そんな彼女が生徒会長の勇者になるのはいい。何で俺が魔王になっちまうんだ!?正体を隠さなくてはならない俺、魔王(俺)を目の敵にするアリス。めちゃくちゃハードな学園生活が待っていて!?話題の第16回電撃小説大賞最終選考作がついに登場。
――感想――
電撃文庫新作第三弾。
第16回電撃小説大賞最終選考作堂々の登場!
何やら巷ではこの作品が随分人気のようで。
在庫が完売する書店が相次いでいるとか。
私は発売二日前にフラゲしたのでそんな経済市場の影響を受けることはなかったのですが、先日贔屓にしている書店に行ったら、同時発売された他の電撃文庫作品は売れ残っていたのに、この作品だけ売り切れ状態でした。
一部ではタイトルの略称について数々の議論がなされるほど。
新人作家のデビュー作がここまで反響を呼ぶのは凄いことですね。
それもその筈で、受賞こそしなかったものの、なかなかどうして面白い作品だ。
人気が出るのも納得な出来。
私自身先月から期待していたので、これは嬉しい。
第16回の受賞作のように斬新なアイディアがあった訳じゃないけど、評価できる安定感がある。
下手な受賞作より魅力がある。
余談だけど、各話のタイトルが銀魂みたいだなぁ。
人間と人外が共存する世界で、主人公たちの通う聖桐学園では『勇者生徒会』と『魔王生徒会』という二つの生徒会が存在しており、お互いに対立している。
二年生である一年間で、勇者は魔王の正体を暴けばその年は『勇者生徒会』の勝利、暴けなければ『魔王生徒会』の勝利。
勇者と魔王が学園内で普通に暴れ回っているのは学園的にどうなんだ? と疑問を覚えなくもないけど、試験校という設定だからいいのかな。システム自体は面白いし。
容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能の幼馴染が『勇者生徒会』の生徒会長(=勇者)に選任されるのは当然として、なんの因果か平々凡々な主人公が『魔王生徒会』の生徒会長(=魔王)に選ばれてしまう。魔王に選ばれてしまった主人公は、幼馴染に正体を隠しながらドタバタ馬鹿騒ぎを繰り広げる。
魔王である主人公が人間に苛められる人外の少女を、本来なら対立すべき敵である勇者と協力して解決していく様は、心が和んで良かった。
ラストは若干腑に落ちない部分もあったけど、人間と人外の溝を取り払う、そして幼馴染との約束を守ろうとする主人公の意志の強さが伝わってきた。
それにしても、ヒロイン可愛いじゃないか。
普段はクールなのに主人公の前ではデレまくり。冷たくされるとあからさまに気を落としたりと、初っ端から主人公に一直線の好意を見せている。
完璧超人の幼馴染の他にも、ロリ貧乳ツンデレのお嬢様や無口キャラに獣耳など、萌え要素を詰め込んでみました! みたいなきらいはあるけど、不快感はそれほどない。
物語のテンションとしては今の状態を維持してほしい。
文章やストーリーラインに荒削りな部分はあるけど、それは新人ということで譲歩し、今後の成長に期待したい。
関連商品
七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)
空を継ぐもの―覚醒遺伝子 (電撃文庫)
神と奴隷の誕生構文(シンタックス) (電撃文庫)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)
はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ) (HJ文庫)
by G-Tools
今日ファミレスにて人生初のエスカルゴを食しました。
友人とのやり取りでノリで食べることになったのですが、意外とおいしいんだよ、あれ。
食わず嫌いは駄目だなー、と再認識。
エスカルゴの美味しさに気づかせてくれた友人には感謝しています。
「つかボンが全部食い切ったらムーンウォークで帰宅したるわ!」と言っていた彼が無事家まで辿り着いたのか少し心配ではありますが、明日また何事も無かったかのように元気な顔を見せてくれるでしょう。
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「仮にも俺は生徒会長なんだぞ? 無理矢理やらされたとはいえ、そこをはき違えるほど俺はバカじゃない」
「……」
「生徒が困ってたら助けるし、間違ってれば叱る。それに人間も人外も関係ねえだろ」
――あらすじ――
聖桐学園名物といえば「勇者生徒会」「魔王生徒会」。人間と人外が共学のこの学園ならではのシステムだ。まぁ、名前の通り対立している訳で。伏城野アリス―俺の幼馴染み。完璧超人とはよく言ったもので、容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能な何でも来いなやつだ。おかげで俺はアリスの小判ザメと言われる訳だが…。そんな彼女が生徒会長の勇者になるのはいい。何で俺が魔王になっちまうんだ!?正体を隠さなくてはならない俺、魔王(俺)を目の敵にするアリス。めちゃくちゃハードな学園生活が待っていて!?話題の第16回電撃小説大賞最終選考作がついに登場。
――感想――
電撃文庫新作第三弾。
第16回電撃小説大賞最終選考作堂々の登場!
何やら巷ではこの作品が随分人気のようで。
在庫が完売する書店が相次いでいるとか。
私は発売二日前にフラゲしたのでそんな経済市場の影響を受けることはなかったのですが、先日贔屓にしている書店に行ったら、同時発売された他の電撃文庫作品は売れ残っていたのに、この作品だけ売り切れ状態でした。
一部ではタイトルの略称について数々の議論がなされるほど。
新人作家のデビュー作がここまで反響を呼ぶのは凄いことですね。
それもその筈で、受賞こそしなかったものの、なかなかどうして面白い作品だ。
人気が出るのも納得な出来。
私自身先月から期待していたので、これは嬉しい。
第16回の受賞作のように斬新なアイディアがあった訳じゃないけど、評価できる安定感がある。
下手な受賞作より魅力がある。
余談だけど、各話のタイトルが銀魂みたいだなぁ。
人間と人外が共存する世界で、主人公たちの通う聖桐学園では『勇者生徒会』と『魔王生徒会』という二つの生徒会が存在しており、お互いに対立している。
二年生である一年間で、勇者は魔王の正体を暴けばその年は『勇者生徒会』の勝利、暴けなければ『魔王生徒会』の勝利。
勇者と魔王が学園内で普通に暴れ回っているのは学園的にどうなんだ? と疑問を覚えなくもないけど、試験校という設定だからいいのかな。システム自体は面白いし。
容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能の幼馴染が『勇者生徒会』の生徒会長(=勇者)に選任されるのは当然として、なんの因果か平々凡々な主人公が『魔王生徒会』の生徒会長(=魔王)に選ばれてしまう。魔王に選ばれてしまった主人公は、幼馴染に正体を隠しながらドタバタ馬鹿騒ぎを繰り広げる。
魔王である主人公が人間に苛められる人外の少女を、本来なら対立すべき敵である勇者と協力して解決していく様は、心が和んで良かった。
ラストは若干腑に落ちない部分もあったけど、人間と人外の溝を取り払う、そして幼馴染との約束を守ろうとする主人公の意志の強さが伝わってきた。
それにしても、ヒロイン可愛いじゃないか。
普段はクールなのに主人公の前ではデレまくり。冷たくされるとあからさまに気を落としたりと、初っ端から主人公に一直線の好意を見せている。
完璧超人の幼馴染の他にも、ロリ貧乳ツンデレのお嬢様や無口キャラに獣耳など、萌え要素を詰め込んでみました! みたいなきらいはあるけど、不快感はそれほどない。
物語のテンションとしては今の状態を維持してほしい。
文章やストーリーラインに荒削りな部分はあるけど、それは新人ということで譲歩し、今後の成長に期待したい。
関連商品
七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)
空を継ぐもの―覚醒遺伝子 (電撃文庫)
神と奴隷の誕生構文(シンタックス) (電撃文庫)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)
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俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長【56】
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)(2010/05/10)哀川 譲商品詳細を見る ◆基本データ 著者:哀川 譲 イラスト:H2SO4 出版:電撃文庫 初... - Posted at 2010.05.26 (23:50) by サイとはいかが?
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Comments
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この本は現在積み本待ちです。
おもしろそうなので、早く読みたいです!! - Posted at 2010.05.21 (23:12) by naomatrix (URL) | [編集]
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新人さんでそこまで人気があるのって珍しいですね。
タイトル略称問題、他サイトの方で見てみました。
こういう議論ってなんか面白いですよね。
つかボンさんの記事を見て気になって来たので、今度本屋で立ち読みしてきます。 - Posted at 2010.05.22 (00:07) by 半熟タマゴ (URL) | [編集]
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Re: タイトルなし
naomatrixさん、コメントありがとうございます。
テンポも良く、読みやすいのでオススメですよ。
今後の成長に期待できる作品です。
ぜひ読んでみてください。ちゃっかり感想記事も楽しみにしちゃったりしてw
半熟タマゴさん、コメントありがとうございます。
各所で話題にはなってるみたいですよ。
新人だからこそ注目されるのかもしれませんね。
私が見た中では『おかま』という略称が面白かったです。
しっくりくのは『おれかの』ですかね。
立ち読みでもいいのでぜひ読んでみてください。 - Posted at 2010.05.22 (00:52) by つかボン (URL) | [編集]