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蒼空時雨/綾崎隼

とある魔術の禁書目録アニメ二期決定!


ということらしいですよ。
超電磁砲のアニメが終了した時点で告知がなかった時はどうなるかと思ったけど、無事製作が決定して良かった。
どうやら原作の13巻までの内容を放送するみたい。
13巻てことはあれか。ヴェントと木原数多のところか。
おそらく2クールだろうからその辺りが限界か。暗部編までいかないのは残念だな。

早くても放送は来年になるだろうけど、まぁ何にせよ楽しみ。


蒼空時雨 (メディアワークス文庫)蒼空時雨 (メディアワークス文庫)
綾崎 隼 

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「あの……合鍵って……」
「ないよ。そっか、そうだな。鍵は渡しておくよ。どうせ夜はうちにいるんだろ? 帰るあてが見つかって出て行くんなら、ポストに入れておいて」
「はい、先生、ありがとうございます。でも、これで、あれですよね。私が大泥棒とかだったら、もう大爆笑ですよね」
 顔が引きつるのが分かった。
「笑えねえ」
「大丈夫です。私はハートは盗んでも、お金は盗みません」
「アホじゃねえのか」



――あらすじ――
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があって…。巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。


――感想――
今後雨が降る日は、三時間ぐらい雨宿りしようと思います。

第16回電撃小説大賞『選考委員奨励賞』受賞作。
イラストとあらすじ買い。
期待通りの秀逸の作品だった。

狂おしいまでに切なく、身が捩れるほどに甘酸っぱい、すれ違いを描いた男女の恋物語。
こういった純粋なラブ・ストーリーは最近読んでいなかったので、この機会で何だか心に潤いを取り戻せた気がする。

内容は短編構成の群像劇のようなもの。
話ごとに様々な人物の視点で物語を描き、所々で伏線を張って、物語が進展していくにつれ徐々に回収されていく。
その手法は鮮やかで、新人とは思えない技量を誇っている。

雨宿り、そして二人の男女がついた嘘を起点にして始まる恋物語。
それは全て偶然に彩られていたのかもしれない。だけど、二人には出会うだけの理由があった。
二人が嘘の内容を明かしてからは、彼らに纏わる人物たちの想いが複雑に交差し始める。
優しい恋心、許されぬ恋心、そして、選ばなければならない恋心。
形は違えど、その想いはどれも愛おしい。

誰かのことを想うとき、人はこんなにも美しくなれる。美しい存在であれる。
人生を懸けてまで誰かを好きになること。
人はそれを幸せと呼ぶのだろう。

いくら雨が降り続けようと、いつかは雲の隙間から光が射し、蒼空が冴え渡る。そんな一連の流れを表現した物語だった。
蒼空の合間に降る時雨のように、人生は遠回りすることも立ち止まることもあるけど、心の雨が降り止めば、蒼空を仰ぎ見て歩いて行ける。
その時隣に一緒に歩いてくれる誰かがいてくれるならば、それはきっととても素敵なことなのだろう。


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Comments

つかボンさん、こんばんは。
禁書のアニメですか~気になりますね。
今期のアニメも結構気になるのあったんですが、結局なんにも観てないんですよね…
刀語だけちょっと観てます。Angel Beatsがすごく観たい…

メディアワークス文庫には気になる作品が多いです。
「プシュケの涙」「ハイドラの告白」「セイジャの式日」「アムリタ」などいろいろ。
この作品もつかボンさんのレビューを見てたらこの作品も気になってきました。
Posted at 2010.06.10 (02:25) by じたま (URL) | [編集]
つかボンさんの感想の最後から8行くらいの
言葉でこの作品に惹かれました
今度本屋によった時に少し手にとってみたいと思います
Posted at 2010.06.10 (23:05) by シャモ (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
じたまさん、コメントありがとうございます。

禁書のアニメは一期の頃から気にいってましたし、超電磁砲を経て、技術レベルも表現レベルも底上げしていると思うので、二期には断然期待ですね。
今期のアニメだと、『刀語』、『デュラララ』、『WORKING』、『Angel Beats』がオススメですね。『Angel Beats』は評価が分かれますが、私は面白いと思うのでぜひ見てもらいたいです。

じたまさんが挙げた作品は全て読んでもらいたいです。
価値観とか生き方とか変わりますよ?
MW文庫の文学作品としてのレベルの高さは、もっと世間で評価されてほしいですね。
『蒼空時雨』も素晴らしいので機会があればぜひ。

シャモさん、コメントありがとうございます。

私は読んだ作品に影響された、作品ごとに感想の書き方とか変わってしまうのですが、今回はちょっと気障過ぎたかなと心配でした。
しかし、シャモさんのように誰かの心に少しでも触れることが出来たのなら、やっぱり書いて良かったなぁと思いますね。
ぜひ読んでみてください。
Posted at 2010.06.11 (00:25) by つかボン (URL) | [編集]
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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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