Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6/葵せきな
- Posted at 2010.06.18
- l富士見ファンタジア文庫
バタバタしてますが……
『サイとはいかが?』のサイとさんのアドバイスを受けて、早いですが『WRITINGDAYs!』のテンプレを変更しました。
小説公開用のテンプレを使用させてもらいましたので、幾分か見やすくなっているかと思われます。
テンプレの都合上トップ記事は必要なくなりましたので、普通の記事として扱うことにします。今後、あちらのブログの更新情報はブログのトップで確認できますので、そちらを利用してください。
正直デザインが可愛いすぎるかなと思いましたが、当分はこれでいこうかと思います。
サイとさん、アドバイスありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。
他の方もブログに対する要望は常時受け付けておりますので、遠慮なくお申し付けください。
――あらすじ――
ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も頑張っております!ついに今回、生徒会顧問自ら、君達に問う。「生徒会の一存」という物語の存在意義を!タイトルは苦し紛れだし、刊行時期は現実とズレがあるし、そもそもいい加減マンネリ気味だろう!そこでアレだ。超展開!ページをめくった次の瞬間、色々な意味でドッキドキの展開がキミを待ってるぞっ。勇者ケン・スギサキ、魔法使いウィンター、武闘家サマー、賢者モミジ。俺達の冒険はまだ始まったばかりだせ!行くぜ!未来へと向かって、ジャンプ!…おや、一人足りないよ―。
――感想――
学校の生徒会って、実際放課後とか何をやってるのか分からないです。
数か月ぶりに積んだままにしていた続刊を読了。
今まで存在を忘れてたことに焦った。そういえば全巻持ってんだよなー。
マンネリに定評のあるこのシリーズだけど、久しぶりに読むことで回避。
でも、それ抜きにしても面白いと思う。
それでは、各話を簡単に紹介していきます。
プロローグ『卒業式前日』
前巻で『企業編』が終了し、今巻からは本題の『卒業編』。
くりむと知弦さんの卒業式前日の話となっているのだけど、ここでもいろいろと伏線が張られている。
まぁ、まだまだ本当に序章といった感じ。
『片付ける生徒会』
文化祭終わりに、持ち主が不明になった道具が全て生徒会室に持ちこまれて、生徒会メンバーが渋々片付けていくという話。
これは正直微妙かな。
どの部分を楽しめばいいのかよく分からなかった。
くりむの反応は確かに可愛いのだけど、最後のオチは表現が真っ正直すぎるかと。
くりむだからいいのかな。
『熱血する生徒会』
深夏がたるんだ生徒会に不満を爆発させるという話。
物語の出だしから、後の展開が全く読めなかった。
深夏かっけー……けど、熱血はちょっとウザいw
杉崎の気苦労には同情してしまう。
オチはもう、面白いを通り越して怖かった。熱血怖い。
『喋らない生徒会』
沈黙の美学を追求せよ! ということで、生徒会メンバーが一言も喋らなくなる。
だけど、沈黙が逆に誤解を生み、誤解が誤解を生む負の連鎖が陥ってしまう、ってな話。
これが今巻の中で一番面白かった。
喋るからマンネリ化するのであって、なら喋らなければいいんじゃん、という逆転の発想が功を奏している。
それぞれの思考が徐々にカオス状態になっていく様子には、何度も軽く吹き出してしまった。
何気に知弦さんの優しい一面が見れた。
『抗う生徒会』
それぞれが好きなように校則を変えちゃおう、ってな話。
何というか……この人らみんな人生楽しんでるんだろうなぁって思う。
みんな頭の中が混沌とし過ぎです!
杉崎は空気以下の扱いを受けているけど、こう見ると、杉崎がいなかったら生徒会壊滅してるな。生徒会唯一の良識だから。
それにしても知弦さんが可愛い。普段はクールだけど、基本的に可愛いものが好きというギャップがたまらない。
『推理する生徒会』
『片付ける生徒会』のときの杉崎に影響を受けたくりむが、探偵のまねごとをするというお話。
とりあえず、くりむがウザい。いや、良い意味でね? ……たぶん。
それがくりむの魅力でもある訳だし。
『夢見る生徒会』
杉崎が生徒会の会議中に居眠りをして、ファンタジーの世界で冒険をするというお話。
夢の中でも相変わらずな生徒会メンバーにクスッとしてしまう。というか杉崎の脳内が安易すぎる。
通信教育で技を習得した魔法使いの真冬ちゃんに、チートな武道家の深夏、そして、人の人格を崩壊させるほどの恐ろしさをもつ賢者の知弦さん。
杉崎以外はみんな反則級。
え? くりむ?
……ノーコメントで。
『切り取る生徒会』
取り立てて挙げるほどでもない、日常の一コマをギュッと凝縮したお話。
でも、これ普通に面白い。
『ちづるのえほん』でいきなり吹き出してしまった。
杉崎と深夏の教室内でのやり取りは、ニヤニヤする以外にどんな反応をすればいいんだよ!
紗鳥先生の愚痴は、何だか切なくなる……。
エピローグ『卒業式前日』
うむむ。
この展開はちょっと予想外。
いつか絡めてくるとは思ったけど、ここでくるのか。
今後の展開が『企業編』より気になる。
総括。
今回も相変わらず、お菓子でも食べながら気軽に読みたくなる雰囲気を醸し出していた。
久しぶりに読んで思ったことは、このシリーズはこの雰囲気を楽しむべき作品なんだと思う。
マンネリ化だろうと何だろうと、変化のない日常が何より幸せなんだよ。
そして、何色にも染められていない変化のない日常は、その中で生きる人の行い次第でいくらでも面白くなる。
このシリーズってつまり、そういうことなんじゃないかな。過大評価しすぎ?
とりあえず、知弦さんが可愛ければそれでいいです。
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生徒会の月末 碧陽学園生徒会黙示録2 (富士見ファンタジア文庫)
生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5 (富士見ファンタジア文庫)
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生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1 (富士見ファンタジア文庫)
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正直デザインが可愛いすぎるかなと思いましたが、当分はこれでいこうかと思います。
サイとさん、アドバイスありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。
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「推理もなにも。事件の関係者どころか、最初から全ての真相を知っている唯一の人間じゃない、アカちゃん。ある意味犯人じゃない」
「犯人じゃない! 桜野くりむは被害者と言っていいだろう!」
「なんの被害者よ」
「……ゆとり教育の」
――あらすじ――
ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も頑張っております!ついに今回、生徒会顧問自ら、君達に問う。「生徒会の一存」という物語の存在意義を!タイトルは苦し紛れだし、刊行時期は現実とズレがあるし、そもそもいい加減マンネリ気味だろう!そこでアレだ。超展開!ページをめくった次の瞬間、色々な意味でドッキドキの展開がキミを待ってるぞっ。勇者ケン・スギサキ、魔法使いウィンター、武闘家サマー、賢者モミジ。俺達の冒険はまだ始まったばかりだせ!行くぜ!未来へと向かって、ジャンプ!…おや、一人足りないよ―。
――感想――
学校の生徒会って、実際放課後とか何をやってるのか分からないです。
数か月ぶりに積んだままにしていた続刊を読了。
今まで存在を忘れてたことに焦った。そういえば全巻持ってんだよなー。
マンネリに定評のあるこのシリーズだけど、久しぶりに読むことで回避。
でも、それ抜きにしても面白いと思う。
それでは、各話を簡単に紹介していきます。
プロローグ『卒業式前日』
前巻で『企業編』が終了し、今巻からは本題の『卒業編』。
くりむと知弦さんの卒業式前日の話となっているのだけど、ここでもいろいろと伏線が張られている。
まぁ、まだまだ本当に序章といった感じ。
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文化祭終わりに、持ち主が不明になった道具が全て生徒会室に持ちこまれて、生徒会メンバーが渋々片付けていくという話。
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深夏がたるんだ生徒会に不満を爆発させるという話。
物語の出だしから、後の展開が全く読めなかった。
深夏かっけー……けど、熱血はちょっとウザいw
杉崎の気苦労には同情してしまう。
オチはもう、面白いを通り越して怖かった。熱血怖い。
『喋らない生徒会』
沈黙の美学を追求せよ! ということで、生徒会メンバーが一言も喋らなくなる。
だけど、沈黙が逆に誤解を生み、誤解が誤解を生む負の連鎖が陥ってしまう、ってな話。
これが今巻の中で一番面白かった。
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杉崎は空気以下の扱いを受けているけど、こう見ると、杉崎がいなかったら生徒会壊滅してるな。生徒会唯一の良識だから。
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『片付ける生徒会』のときの杉崎に影響を受けたくりむが、探偵のまねごとをするというお話。
とりあえず、くりむがウザい。いや、良い意味でね? ……たぶん。
それがくりむの魅力でもある訳だし。
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杉崎が生徒会の会議中に居眠りをして、ファンタジーの世界で冒険をするというお話。
夢の中でも相変わらずな生徒会メンバーにクスッとしてしまう。というか杉崎の脳内が安易すぎる。
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杉崎以外はみんな反則級。
え? くりむ?
……ノーコメントで。
『切り取る生徒会』
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でも、これ普通に面白い。
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杉崎と深夏の教室内でのやり取りは、ニヤニヤする以外にどんな反応をすればいいんだよ!
紗鳥先生の愚痴は、何だか切なくなる……。
エピローグ『卒業式前日』
うむむ。
この展開はちょっと予想外。
いつか絡めてくるとは思ったけど、ここでくるのか。
今後の展開が『企業編』より気になる。
総括。
今回も相変わらず、お菓子でも食べながら気軽に読みたくなる雰囲気を醸し出していた。
久しぶりに読んで思ったことは、このシリーズはこの雰囲気を楽しむべき作品なんだと思う。
マンネリ化だろうと何だろうと、変化のない日常が何より幸せなんだよ。
そして、何色にも染められていない変化のない日常は、その中で生きる人の行い次第でいくらでも面白くなる。
このシリーズってつまり、そういうことなんじゃないかな。過大評価しすぎ?
とりあえず、知弦さんが可愛ければそれでいいです。
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生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5 (富士見ファンタジア文庫)
生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7 (富士見ファンタジア文庫)
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Comments
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うまく言えませんが、本編は普段の生徒会の落ち影みたいな感じがするんですよね。
企業編は見事にまとめてくれました。
卒業辺は次巻で進展するので、目が離せません。
熱血する生徒会は、深夏の独壇場ということもあって、全員が同じ分の発言の力を持っていないから少し引いてしまいますねw
表紙が六花から微エロ路線に…
このままいくと、杉崎のヌードがあるのかw - Posted at 2010.06.19 (08:31) by 夕凪 (URL) | [編集]
-
会話文に貫禄を感じますね
相変わらずキャラの掛け合いが面白いですが
今巻からどこか終わりを思わせる描写が多く
少し寂しく感じます
- Posted at 2010.06.19 (21:38) by シャモ (URL) | [編集]
-
Re: タイトルなし
夕凪さん、コメントありがとうございます。
なるほど……深いですね。
私はそこまで考えてませんでした。そういう視点で読んでみると、また見方が変わってきますね。
企業編は圧巻でした。
卒業編もうまくまとめてくれるといいのですが。
何にしろ次巻が気になります。
確かに微エロ路線に変わりましたね。
肌をはだけている杉崎……。
んー(汗)
シャモさん、コメントありがとうございます。
軽妙な会話のやり取りは流石というところですよね。
テンポがよく読者を飽きさせません。
このままいくと、おそらく十巻で完結するでしょうから、そう思うとやはり寂寞の想いが込みあがってきますね。
素晴らしい終わりを迎えられるよう、今は祈るだけです。 - Posted at 2010.06.20 (12:22) by つかボン (URL) | [編集]
-
昨日、八方を買ってきました。
十巻で完結するかもですか・・・・
ちょっと寂しい・・・
いい終わりを期待しています!! - Posted at 2010.06.20 (18:05) by naomatrix (URL) | [編集]