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黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで/細音啓

日本、決勝トーナメント進出おめでとう!


遅くなりましたが、日本が決勝トーナメントに進出しましたね。
Wカップが始まった当初は、ここまで日本が活躍を見せるとは思っていなかったけど、やはり何が起こるか分からないのがWカップ。
大会以前は冴えなかったチームが輝きを見せることもあれば、前大会優勝国、準優勝国のイタリアとフランスといった強豪国が予選で姿を消すこともある。
魔物。
Wカップには魔物が潜んでいる。
この先、決勝Tではその存在がさらに顕著になるだろう。それがWカップの怖さであり、同時に魅力でもある。
何にせよ、日本の次なる相手はパラグアイ。
ブラジルやアルゼンチンの影に隠れてしまいがちだけど、パラグアイも南米の強豪国の一つ。余裕の見せれない相手であることは明白。
しかし、ここまで来た以上、日本には全力でぶつかって勝利をもぎ取ってもらいたい!
頑張れニッポン!


イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
細音 啓 竹岡 美穂

富士見書房 2007-01
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『……イヴマリー。小さき孤独の娘。我が唯一認めた名詠者よ』
 学園の真上。頭上を飛びまわるキマイラの群れの更なる上空。わずかな片鱗、だが確実に開き始めたチャネルへとアーマは鼻先を持ち上げた。
 かつて、目に映る全ての人間から嘲笑われていた少女。時を経て――
『やはり、ネイトはお前の息子だよ』



――あらすじ――
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。


――感想――
お も し れ ー ! ! !

初っ端から暴走気味ですがどうか許してほしい。
久しぶりに心打つ名作に出会えて、興奮冷めやらぬ心境で現在この感想記事を書いているのです。

askさんの感想を見て読んでみたけど、なにこれ、すごく面白い。
紹介してくださったaskさん、心から感謝します。
ファンタジア文庫にまだこんな名作が眠っていたとは。
第18回ファンタジア長編小説大賞『佳作』受賞作らしいけど、ファンタジアの受賞作はやはりこういうのでないと。

普段からどんな作品でも自分なりに高評価している私だけど、実は傑作と思っている作品は結構少ない。
しかしこの作品は、間違いなくその数少ない傑作たちの中に名を連ねる一冊だと思う。

竹岡美穂氏のイラストだからかもしれないけど、“文学少女”を初めて読んだ時の感動が再起した。
物語のジャンルはもちろん違うのだが、儚さと力強さという相反する雰囲気の共存、そして心が透けて見えるほど生き生きと描かれた登場人物たちの心情を映す透明感、これらがどことなく“文学少女”を思わせるのだ。
てか私、本の例えに“文学少女”を用いすぎだな。どれだけ“文学少女”に影響されてるんだよ。
ま、それは置いといて。

この作品を読んで初めて受けた印象は『ハリー・ポッター』だった。
『ハリー・ポッター』の物語に心身を浸らせた時に生まれる、あのどうしようもない心の躍動。
未知の世界に想いを馳せ、ドキドキワクワクと胸を弾ませた幼少の頃の記憶が頭に浮かびあがり、自然と口元から笑みがこぼれていた。

約束を追いかけた二人と、成長していく二人。
過去と未来の別々の時間が重なりあって物語を織りなす。
生きた時間は違っていても、四人の帰する場所は同じ。
自分の信じた想いはきっと誰かに優しさを与えられる。
ただ一つの想いを胸に、彼らはそばで支え合うのだ。

純粋に読むことを楽しめる物語。
そんな一冊に出会えることが私にとっての幸せであり、今の心境を言い表すならもちろん幸せ。
これからも幸せを心に灯す一冊を見つけていきたいものです。

次巻にも期待です。


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Comments

そんなに面白いんですか?

ボクもaskさんの感想読んで気になってたんですけど
色々シリーズを集めてたんで手出せなかったんですよね
主に成田作品ですが

しかしそんなに面白いのか…
決めました読みます
askさんつかボンさんの二人が薦めるならもう読むしかないですね
集める物を探していたんで丁度良かったです


Posted at 2010.06.26 (21:41) by tokuP (URL) | [編集]
日本予選突破おめでとう
自分はそのせいで寝不足でしたけど
ああ、ブブゼラ欲しいな~

この本評価高いですよね
うちの学校にあるので読んでみようかな
Posted at 2010.06.27 (01:26) by シャモ (URL) | [編集]
感銘を激しく受けた作品ですとついついテンションも上がってレビューしちゃいますよね。
つかボン氏の高揚っぷりが伝わるレビューでした。

貴作は、このラノで名前だけは知っていましたので是非一読してみたいと思います。
Posted at 2010.06.27 (15:39) by 朝日悠 (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
tokuPさん、コメントありがとうございます。

何を隠そう私もaskさんの感想に触発されて読んだ人間ですので、評価自体は信用してもいいかと思われます。
確かにシリーズを集めていると、既刊数の多い作品は手が出しにくいですよね。
でも、この作品は本当に面白いので、ぜひ買ってみることをオススメします。

この作品がtokuPさんの琴線に触れるかどうかは分かりませんが、感想は書く側として、自信を持って薦めさせてもらいます。
ぜひ読んでみてください。

シャモさん、コメントありがとうございます。

私も次の日寝不足でした。授業まともに受けれませんでしたよ。
でも、起きて見るだけの価値はありましたよね。
ブブゼラ私も欲しいです。
マンションで鳴らしたら間違いなく苦情きますけどw

学校においてあるのですか?
ならぜひ読んでみるべきです。
この作品は自身を持ってオススメ出来ます。

朝日さん、コメントありがとうございます。

テンション上がりっぱなしでしたよ。
この高揚っぷりが伝わっているのなら何よりです。

ぜひ一読してみてください。
本当に素晴らしい作品です。
Posted at 2010.06.27 (23:51) by つかボン (URL) | [編集]
なんと!私の記事を参考にしてくださっていたのですか!?最近訪問できなくてすみませんでした……。
私も精一杯プッシュしたつもりでしたので、至極恐悦です。tokuPさん、つかボンさんありがとうございます!
私は初めイラスト買いでした。佳作の発表ということでつい手に取ってしまったのですが、これが素晴らしい!1巻を初版で持っていることが密かな自慢でさえあるほどです。
高揚感の中に含まれる些細な切なさ。約束の2人には胸が暖まりました。
Posted at 2010.06.29 (20:03) by ask (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
askさん、コメントありがとうございます。

いえいえ、とんでもありません。
askさんの記事は大変参考になりました。
この作品を購入するための一歩を踏み出すきっかけとなりましたから。
こんな素晴らしい作品と出会わせてくれたことを、心の底から感謝いたします。

イラスト買いでも充分に価値のある一冊だと思います。
初版を持っているなんて本当に羨ましいです。
全体を通して文句の付けどころのない、完成度の高い作品でした。
Posted at 2010.06.30 (01:48) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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