FC2ブログ

ソードアート・オンライン1 アインクラッド/川原礫

その声が聞きたくて


次回のうぇぶらじ@電撃文庫に入間先生がゲストとして出演だって! しゃっほぃ。
なかなか公の場に顔を見せない入間先生だから望み薄って感じだったけど、満を持しての登場だー!
来月が待ち遠しくて仕方がない。早く入間先生の素敵ボイスをこの耳に!


ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
川原 礫 abec

アスキーメディアワークス 2009-04-10
売り上げランキング : 3255

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



「これは、ゲームであっても遊びではない」



――あらすじ――
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する―。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし―。個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場。


――感想――
650万PVってすげー!
ネットで小説公開してる人からしたら夢のような記録ですね。それだけの実力があれば受賞も現実味を帯びた話になってくるんだろうなぁ。

話題買い。
その人気ぶりは各所から聞き及んでいる。ほとんど批判の声が聞こえない作品って、今のラノベ界では珍しいというか、普通にすごいことだよね?
個人的には、受賞作の『アクセルワールド』よりはストーリー的にもイラスト的にも、こちらの作品の方が好みなんだけど、実際にはどちらの方が人気あるんだろう。
何にせよ多大なる人気を誇る作品を二つも同時期に出版できる作者の才能に驚愕です。

内容は噂にたがわぬ面白さだった。ハードルをなるべく高く設定していたのだけど、軽々と跳び越えられちゃったぜ。
オンラインゲームには一切馴染みがない私だけど、特に問題となる点はなかったのは嬉しい。むしろ知らないからこそ、現実ではありえないオンラインゲームの世界に対する憧憬という、違った楽しみ方をすることができた。

驚くべきことは、RPGの世界丸々一つが舞台なのに文章が説明臭くなっていないことだ。
最低限の説明で物語の世界を分かりやすく表現する文章力は、素直に賞賛できる。
また戦闘シーンの盛り上げ方が巧みすぎてもはや憎い。
難しい言葉を多用せず、むしろ文章自体は簡素といえよう。それでもなお人物の四肢の動き、そして躍動感にスピード感、それら全てが言葉によって巧妙に表現され、一つ一つの場面が鮮やかに浮かび上がってくる。
人間の動きを追求した言葉の可能性を垣間見ることができた。

そして最も私が素晴らしいと思う点は、登場人物たちの心理描写である。

人との馴れ合いを避け、孤独にゲームを攻略していくキリト。
現実世界に戻るために強さを磨きながらも、一日を失うのではなく積み重ねるように生きるキリトに憧れるアスナ。
かつてのゲーム仲間のためにギルドを組織して前線に立つクライン。
商人として、前線に立つのではなく攻略組をサポートする生き方を選んだエギル。

ゲーム世界に閉じ込められ、実際の命を賭けなければならない状況に陥った様々なプレイヤーたちの心境や価値観や生き方を、いかにもという感じで生き生きと描いている。
作者のこの技量が、王道といえば王道のこの物語を別次元に運んでいるのだと思う。

あまりに有名な作品なので内容にはほとんど触れませんが、外観だけでも充分魅力のある一冊なのは間違いない。
非常に完成度の高い作品なので、面白い作品を安心して読みたい方はぜひ。

次巻も楽しみです。


関連商品
ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)
ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫 (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
by G-Tools


スポンサーサイト



Leave a comment

Private :

Comments

思いっきり薦めてよかったです。

王道に添えるかのように装飾なく、かつリアルで精緻な描写には、体中を電撃で撃ち抜かれたような感覚を味わいました。
世界観、キャラ、ストーリーだけでなく、地の文で魅せつける。架空の世界に生きるキャラの心情にこれほど共感したのは初めてです。
Posted at 2010.07.12 (21:14) by ask (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
askさん、コメントありがとうございます。

> 思いっきり薦めてよかったです。
今回も素晴らしい作品を紹介していただきありがとうございます。

文句の付けどころのない完成された一冊でした。
剣、モンスター、戦闘といった要素だけでなく、よりもむしろ人の心情に重きを置いてファンタジーの世界を表現する手法は今までのファンタジーものにはない傾向だったので、大変驚きました。
似たようなファンタジー系作品が世にはびこっている今だからこそ、人気を博した作品なのかもしれませんね。
Posted at 2010.07.14 (00:40) by つかボン (URL) | [編集]
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
04 06
FC2カウンター
ブログランキング

FC2Blog Ranking

応援とか色々
プロフィール

つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

MY読書メーター
つかボンさんの読書メーター つかボンの最近読んだ本
検索フォーム
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード