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みにくいあひるの恋/日日日

夏の陽気に誘われて


なんてことは決してなかったのだけど。
私の部屋は窓の配置の関係上、部屋の中にほとんど風が入ってこない。だからカーンカーンと太陽が照りつける外より部屋の中のほうが熱いんだよね。
だもんで、クーラーつけるのも電気代がもったいないからベランダで本読んでたら、ついうとうと船を漕いでしまって意識プッツン。まぁ、そこまでは良かったんだけど、まずかったのは私がパンツ一丁で寝てしまっていたことだ。下品で申し訳ない。
そんな訳で日焼けが肌に染みるー(涙)


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日日日 みことあけみ

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「でもさ、矛盾してるわよね。あたし、風紀委員なのに。恋をするひとを、叱らなくちゃいけないのに。自分がさ、ひとを好きになるなんて――」
「あひるさん」
 陀衣は、微笑んだ。
「誰も、恋をすることを、禁止してはいないのですよ」



――あらすじ――
「あんたのことが嫌いだから」優等生で知られているあひるに、そう宣言された陀衣。「二度とあたしに話しかけないでよね!」男っぽくなくて、みんなからマスコットキャラみたいに「可愛い」なんて言われている陀衣は、自分のことが好きじゃないから、あひるに嫌われても納得してしまう。彼女なら自分の欠点を明確にし、「男らしくなる」ために貴重なアドバイスを与えてくれるかもしれないと、あひると交流を持とうとするのだが…!?「恋をすると死ぬ病」が存在する世界で出会った二人の、楽しくて少しせつない、ピュアなラブストーリーが今、始まる。


――感想――
「恋をすると死ぬ」
恋なら仕方ないな。燃える恋とかって言うし。

作者とイラスト買い。
どっかで見たことある可愛らしくてエロい絵だと思ったら、『ばけてろ』の絵師さんだったのか。納得。

日日日さんにしてはとりわけ捻りもなく直球勝負なラブコメ。爽やかな読み応えと、物語への踏み込みやすさが魅力の一冊。こういうのも悪くはないけど、やっぱり日日日さんはずれた世界観を描き出すほうが才能に相応している気がする。病の設定を利用して兄妹恋愛という不道徳的行為を逆説的に肯定するアイディアは素直に上手いと思ったけど。って私なにさま!

ラブコメではご法度のように思える奇をてらった「恋をすると死ぬ」という設定が物語に深みを出している印象は受けるけど、それ以外はこれといって目新しさはない。登場人物もどこかで見たことあるキャラだし、展開も御座なり。
だからといって面白くないわけじゃなく、良くも悪くもラノベのラブコメ。安定した作品を読みたい人にはオススメだと思う。

惚れっぽいが、惚れた相手にはことごとく酷い仕打ちをして嫌われ続けてきたあひると、男でありながら美少女と見間違う容姿で、校内の『三代美少女』にまで選ばれている可愛い自分が嫌いな陀衣が、勘違いの果てに少しずつ心の距離を縮めていく様は王道とはいえ、読んでいてい気持ちのいいものだった。
お互いの悩みや秘密を打ち明け、今まで歩んできた人生の苦しみを分かち合うほどの仲になっても、あひるは陀衣を好く気持ちは隠して嫌いなふりをしたり、陀衣は陀衣であひるに嫌われていると勘違いしているにもかかわらず付き纏ったりと、ボタンホールのかけ違いのような交錯具合がコメディチックでニヤニヤとしてしまう。

盛り上がりにはかけたものの、ラストは「恋をすると死ぬ」というこの作品の趣旨に合う素敵な締めくくりだったとは思う。
ところで吟と風太の絡みは必要だったのかな。いや、ラストの伏線として必要だったっていうのは分かるんだけど、少々強引な気がする。

ヤンデレ気味な妹の今後の動向が心配ではあるけど、何にせよ次巻も楽しみ。


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みにくいあひるの恋
みにくいあひるの恋 (MF文庫J)(2009/08/21)日日日商品詳細を見る ◆基本データ 著者:日日日 イラスト:みことあけみ 出版:MF文庫J 初版:2009/8/2...
Posted at 2010.07.23 (07:42) by サイとはいかが?

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Comments

奇遇にも私も最近読みました☆

オーソドックス・ザ・ラブな作品でした♪

確かに日日日さんにしては美しすg…ゲフンゲフン、オーソドックスな感はありましたが逆に流石といえるような作品だったんじゃないかと。
Posted at 2010.07.22 (23:34) by 朝日悠 (URL) | [編集]
コメントありがとうございました。
 このラノベは私にとって、200冊目のラノベとなります。
 記念すべき本とでもいいましょうか。

>やっぱり日日日さんはずれた世界観を描き出すほうが才能に相応している気がする。
 激しく同意です!
 普通と違って魅力的な世界を作りますよね。
 狂乱家族日記も巨大なスケールの中で楽しめる世界観でした。
Posted at 2010.07.23 (07:42) by サイと (URL) | [編集]
日日日さんにしては本当に直球なラブコメでしたね
奇抜といえばつかボンさんがあげている
病気と、兄妹恋愛くらいですね
綺麗で可愛らしい絵と流石と思える文章力の作品でした
Posted at 2010.07.24 (21:55) by シャモ (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
朝日さん、コメントありがとうございます。

おぉ本当に奇遇ですね!

私は日日日さんの独特の世界観が好きなのですが、とはいえ、今までの傾向を変えて王道を貫く物語を書くことで、日日日さんの更なる可能性を見せつけられた感じはありますね。「俺の力は、まだまだこんなものではないぞ!」という日日日さんの叫声が聞こえてきそうですよねw


サイとさん、コメントありがとうございます。

トラックバックありがとうございます。

なんと200冊目記念本ですか!
サイとさんにとってこの本が記念として相応しい一冊であるといいですね。

激しく同意してもらって嬉しいです。
もちろんこの作品も面白いのですが、著者が日日日さんであることを考慮すると、やはり物足りなさを感じますよね。
『狂乱家族日記』はアニメは見たことあるのですが、原作は未読です。実は原作を所持はしているのですがなかなか読むには至れません。機会があれば読んでみたいです。

シャモさん、コメントありがとうございます。

日日日さんにとっては新境地であったかもしれませんが、それでも面白いのは流石ですだと思います。
病気と兄妹恋愛という奇抜要素が今後どう生きてくるのかが読み所ですね。
イラストも好みですし、文章も肌に合うので、二巻以降に期待です。
Posted at 2010.07.24 (23:50) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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