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僕の小規模な奇跡/入間人間

軽音とJ-POPと名シンガー


今更だけど、けいおん惜しかったね。
私は売り上げに貢献していないのだけど(なんて言ったら夜道に気をつけないといけなくなりそうだ)、1位と結構な開きがあったみたいで。うーん、やっぱりジャニーズ強しってことなのかなー。
別にジャニーズ嫌いじゃないけど、敢えて言わせてもらうならS○APは嫌い。
だってあいつら、バラエティとか俳優業にかまけて音楽とかてんで練習してないじゃん、なんて内情を知らない私が何勝手なこと言ってんだって話。でも間違いなく年々歌のレベルは下がってるよ。曲も個人の実力も。私は『世界に一つだけの花』のときから飽き飽きしてた(はやっ)。『オレンジ』とか好きだったのになぁ。
でもバラエティとか俳優業での活躍あっての売上だろうから、経済戦略としては間違ってないのかな。嫌な世の中だねぇ。

それしたって、けいおんのあの扱いは酷いのではないか。はっきり言って萎えた。仮にも2位と3位なんだからもっと紹介の仕方があるだろうよ。
今の日本の音楽界が廃れているからアニソンが上位に食い込んでくるのであって、それはもう認めざるを得ないことだと思う。Mステも早く認めちゃえよ。

そんな中でも福山さんは良かったな。あの人大好きすぎる。マジ惚れます。
新曲の『蛍』と『少年』が素晴らしいよ。昨日友達とカラオケ行って、早速曲目リストに入ってたので熱唱してきちゃったぜ。真剣にCDを買おうか検討中。
福山さんのような名シンガーが日本の音楽界を引っ張っててくれないとなー。あとミスチルとスキマとかね。


僕の小規模な奇跡僕の小規模な奇跡
入間 人間

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 朽ち果てるその瞬間まで、
 彼の祈った奇跡が、望んだ幸せの側で息づいていますように。



――あらすじ――
あなたのこと全く好きではないけど、付き合ってもいいわ。その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから。僕が彼女の為に生きたという結果が、いつの日か、遠い遠い全く別の物語に生まれ変わりますように。これは、そんな青春物語だ。


――感想――
何だかんだで読了。イルマニアとしてはどうも遅すぎる感があるけど、ようやく読めたことは私にとっての小規模な奇跡。

これはまさに傑作だ。今まで積んでいたことが悔やまれる。
『660²』と並ぶ面白さを誇る群像劇。みーまー8も良かったけど、個人的にはこっちかな。
入間先生の掲げる『奇妙な青春』が存分に滲み出た、ハードカバーならではの味のある一冊だった。

余談だけど、これを読んでいるとき福山雅治の『蛍』を永遠ループさせてて、何だかよく分からないけど、涙の量がより増長されてしまった。プロローグからもうアウトでした。

まず表装面について触れたいのだけど、栞の紐が4色あるのは表紙の剣の色と合わせてるから?
入間先生だったらもっと深い意味が隠れているのかもしれないけど、逆に入間先生だからこその遊び心とも解釈できる。
私は場面ごとの気分で色を使い分けさせてもらいましたw

それにしても見事に奇妙な青春してるなー。
物語は主に兄妹の視点から描かれる。兄と妹の視点が交互に入れ替わって群像劇を織りなしているわけです。
兄妹共に偏屈な生き方をしているから、読み手としてはこれほども面白い語りもない。特に兄がいいな。『彼女』の罵倒すら幸福に変えてしまうベリーポジティヴシンキングが最高です。そんな捉え方絶対しないよー、と何度も笑ってしまった。

そしてその『彼女』がまた何ともナイスなツンデレではないか! ツンとデレの対比が9:1ぐらいだからほとんどデレないけどね。
でもなんて言うんだろう。秘められたデレというか、見えないところでのデレとかもう最高!
講義を待っている兄にさりげなく本を渡したり、デート前日は睡眠不足になったり、待ち合わせ場所には何時間も前に現れたり! 身悶え過ぎて悶死するかと思った。
そして何といっても最後の笑顔。これに敵うものはないね。

作中で兄妹の関係は「喧嘩はしないで、特別たくさん話はしないぐらい」が普通と語られていたけど、だとするなら私と姉の関係は異常だな。裸の付き合いとかできるし、はさすがに言いすぎかもと思ったけど、存外的を外してない気がする。むしろ兄妹だからできるんじゃないの? 姉の裸とか見ても劣情とか湧かないし。

驚いたことは、みーまーのキャラがたくさん登場してたこと。
椎名親&兄妹とか英次とか、種島君とか。本編は時系列的にみーまーの二十年後ぐらいってことか。
うーむ、みーまー8とも照らし合わせてみるとなかなか奥深さが増しますなー。
しかしなんだ種島君! この最後にしてすべて持っていくようなイケメンっぷりは!
カッコよすぎて涙が出ちゃったよ。

しかし伏線の張り方が素晴らしいですなー。ビックリするような細かいことにまで張ってるから、きっとまだ見落としている部分があると思う。
そしてプロローグとエピローグの、無情の中にも希望を見出すような入間先生ならではの前向きさが何とも言えません。
先輩が妹を見て泣いたのは、『僕』との何かしらの繋がりを感じ取って、『僕』の残した『何か』が二十年の時を経て形になったことを知ったからじゃないかな。先輩本人もそれまで泣かないって言っていたし。個人的にはそう解釈している。

とにかく素晴らしいよ本当に!
入間先生が伝えたかったことをすべて受け取れた自信はないけど、その十分の一でも掴み取れたら何かがきっと変わるような、そんな一冊だった。
私の生きた証が、誰かの幸せの糧になるような人生をおくってみたいです。
そんな小さな祈りがいつか叶う、小規模な奇跡を信じて。


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Comments

素晴らしい一冊でしたね
正直『660²』と同じくらいの評価されても良い作品だと思ってます
まあハードカバーって言うのもあるんでしょうね
ラノベに慣れた身にはハードはキツイですよね

ホント細かな伏線が張り巡らされてますよね
しかもそれをたった一冊でキチンと回収している
素晴らしい手腕だと思います
成田さんみたくシリーズを通して伏線を回収でいる訳じゃないですからね
まあどちらも凄いことには変わりないんですがw
みーまーの人物が多かったのも驚きでした
時期的に8巻と同時だったみたいなんでその影響もあるかなって

あとボクが衝撃だったのは時を越えた伏線です
アレは凄かったです
背筋がゾクってなりました
その上感動させられるんですから
あんなん反則ですよ
ただでさえ群像劇そんな読んだことなかったのに
ホント良い作品でした

ちなみにボクも4色の栞は驚きましたw
でも一瞬で「入間ならしゃーないかw」ってスルーされる入間さんって…
Posted at 2010.08.10 (08:24) by tokuP (URL) | [編集]
つかボンさん、おはようございます。
この作品は素晴らしいですよね。
「660円の事情」と似た良さがあります。読み終わった後の爽快感がほぼ同じでしたね。
そして、兄の性格が素晴らしい。
あの激ツンデレに対抗できるのは、兄のみですね。

この記事とはまるで関係ないですが、総合目録入手しました。
いつも行く書店に「ご自由にお取りください」ってあったので自由にとってきましたw
Posted at 2010.08.11 (07:04) by じたま (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
tokuPさん、コメントありがとうございます。

ハードカバーは高いですからね。
しかしいつもの入間先生の文章に比べれば非常に読みやすい内容でしたけどね。ぜひ文庫化してもらいたいです。

成田さんとはまた毛色の違う群像劇でしたよね。
何というか、成田さんの群像劇はもっと深く絡み合っているというか。入間先生のはあっさりしているんですよね。
何だか抽象的すぎて分かりませんね。すいませんw
そういえばみーまー8と時期は同じですね。なるほどー、だからですか。
しかし、そこで敢えて椎名兄をメインに持ってくる辺りが、さすが入間先生ですよね。

時を越えた伏線はこの作品の醍醐味とも言えますよね。
私も非常に感動しました。
自分の生きた結果が、どこか遠くの全く違う物語になってほしいなんて、こんな考え方本当に反則です。
入間先生らしい素晴らしい作品でした。

栞はやっぱり入間先生の遊びなんでしょうねw

じたまさん、コメントありがとうございます。

確かに『660²』の感動を彷彿とさせます。いえ、この場合は『660²』が『僕の小規模な奇跡』の感動を彷彿とさせる、ですね。
入間先生の描く群像劇は本当に温かいですよね。心に沁みます。
兄は最高です。ツンデレ三白女の受け流し方が実に華麗。
この二人の絡みには終始ニヤニヤしっぱなしでしたw

おぉ、総合目録手に入れましたか!
おめでとうございます……って、自由にお取りくださいだったんですか……。
羨ましいです。私の苦労は一体? なんてことは言いませんよ!
Posted at 2010.08.11 (10:48) by つかボン (URL) | [編集]
惜しかったですねw しかし今週に賭けている猛者もたくさんいることですし、憎いSM○Pへの再戦ということで期待。もちろん福山さん好きです。深愛、旅人が好みかな。

実は入間作品で1番好きな作品だったりw
ですが皆さん言われる通り、ハードカバー&一作ものということで投票は別のものに入れました。敬遠してしまうのも分かる気がします。

「あなたのこ~いいから。」
これだけで全て持っていかれました。レジに直行したのも良い思い出。これのせいで部活に遅れたのも良い思い出w
群像劇の中でも、一本芯が通った作品が描けるのは成田先生と入間さんぐらいしか思いつきません。それでいてシンプルだから、分かりやすさや中毒度で言えば勝っているような気がします。
上手い具合に平行させているのを見ると、時系列で並べたくなりません?w

記事を読ませていただいた私にとっては、しっかりと糧になっています。
Posted at 2010.08.11 (18:39) by ask (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
askさん、コメントありがとうございます。

まだまだ売れているようですし、今週は勝てるといいですね。
福山さん良いですよね。あの顔であんな甘い声出されたら誰だってコロッといっちゃいますよw

確かにこれは一番と言っても過言じゃないです。
個人的にはこの作品に投票する人は多いかなーって思ってたんですけど、みなさんそういう理由で敬遠してたんですね。

私もそのフレーズに釣られました。キャッチフレーズというのは、ちゃんとキャッチするためにあるんだなと実感した瞬間でしたw
ラノベだと成田先生と入間先生が群像劇の双璧ですよね。成田先生の作品に比べれば入間先生の作品は登場人物が少ないですから、分かりやすさという点では一枚上手かもしれませんね。
なりますなります! 時系列で並べたくなります!
成田作品とかよくやってました。そうすると改めて、作品の奥深さが理解できるんですよね。

ややっ! そんな嬉しいことを言っていただけるとは!
私のこのブログを書くという行為が、いつか誰かの幸せに変われば、それほど嬉しいことはありません。
Posted at 2010.08.12 (11:01) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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どうぞよろしくお願いします。

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