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“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕/高木敦史

入間人間 on 宍戸梅軒コス in うぇぶらじ@電撃文庫


上の企画記事の追記でも書いているけど、我らが入間先生が『第12回うぇぶらじ@電撃文庫』にゲスト出演しました! まだ聴いてない方はぜひ拝聴しましょう。

浴衣に番傘装備はいつものことですが、今回は頭にバンダナを巻いていたそうな。曰く、『バガボンド』の宍戸梅軒のコスプレだとか。
分からない人のために画像を貼っておくと、

5d54d7536f372974.jpg

↑宍戸梅軒はこんな感じの人です。渋いですよね。
宍戸梅軒といえば鎖鎌ですが、さすがに鎖鎌は持っていなかったようで(当然)。
でも入間先生の宍戸梅軒コス見たかったなー。

内容は、とにかく終始入間先生のターン。ラジオになってないよw
でもなかなか耳よりの情報も。
なんと入間先生、毎日スポーツジムに通っていらっしゃるとか! 本人は引きこもりなんて言ってますが、どこが! って感じですよ。あの大柄な体格も納得です。きっとあの浴衣の下にはびゅーちほーな肉体美が秘められているに違いない!
しかし毎月一冊ペースで、どこに毎日スポーツジムに通う暇があるのか不思議です。頭の中どうなってんだいったい。

とにかく、待った甲斐があった充実のひと時でした。

あ、あと、昨日配信が開始された『電撃文庫もくろっく』を早速ブログに取りつけました。
暇なとき、ちょっとした休憩のときなどに、どうぞ自由に眺めてください。


“菜々子さん”の戯曲  Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)
高木 敦史 笹森 トモエ

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「そりゃ残酷よ。子供だもの」



――あらすじ――
“菜々子さん”が突然、3年前の事故は「事件だった」と語り出した。それは病床の僕にとってもはや検証不能な推理だけど、自然と思考は3年前に飛んでいた。そういえば、あの頃のキミって、意外と陰険だったよね―。“菜々子さん”が語る情報の断片は、なぜか次第に彼女が真犯人だと示し始める。“菜々子さん”が暴こうとしている真相とは一体!?可憐な笑顔の下に、小悪魔的な独善性が煌めく、まったく新しいタイプのヒロイン誕生。


――感想――
元気+可憐+人当たりの良さ+陰険=菜々子さん。

第13回学園小説大賞『優秀賞』受賞作。
これはまったく新しいラノベの形だ。

元気で可憐で人当たりも良いけど、どこか陰険な菜々子さん。
今までにないタイプのヒロインに新鮮さを平手打ち。菜々子さん、かなりドツボにハマりました。

最終選考会で物議を醸し出した異色作とあれば、自然とみーまーの匂いが漂ってくるわけだけど、ジャンルは違えど確かにみーまーに雰囲気が似ている。灯りもなしに手探りで暗闇の中を歩くような不安を煽る作風は、初めてみーまーを読んだときの、物語に支配されるような圧倒的な存在感を思い出させてくれた。

遠回しな表現が多用されて読むのに苦労はするが、文章だけを見るならその実力は本物。
ラノベでここまでの分量を書き切れるのは単純にすごい。もはや、ラノベを読むという意気込みで挑むのではなく、ハードカバーを相手取る気概で臨むのが吉だろう。

・“菜々子”さんは仮名である。
・“菜々子さん”は本名を呼ばれると発作をおこす。
・“菜々子さん”は三年前の事故を事件だと思っている。
・“菜々子さん”は真犯人を暴こうとしている。
・そして、“菜々子さん”は陰険である。

この“菜々子さん”プロフィールからして惹かれる要素は満載だ。表紙をめくる指も踊ってしまうというもの。

三年前の事故をきっかけに、命と、名前と、体の自由を失った三人の少年と少女。
しかし菜々子さんは、その事故を事件だと言う。
やがて菜々子さんの語り出した推理は、彼女自身が犯人であることを示唆し始める。
菜々子さんの語りから始まり、『僕』の回想を経て、徐々に明かされていく三年前の事故の真相。バラバラだったパズルのピースが繋ぎ合わさるように、次々と回収されていく幾つもの伏線。
何度も裏返る事件の真相に、息を呑みました。

菜々子さんは新しいタイプのヒロインではあるけれど、元気で可憐で人当たりも良いけど陰険というのは、非常に人間臭い人格構造だと思う。
ラノベのキャラには一辺倒な性格の持ち主が多いけど、実際の人間は、コインの裏表のように良い一面も悪い一面も併せ持っているのが一般的だ。
自分の目的のために他者を利用する。それは突き詰めれば当然のことであり、私たちも意識的であれ無意識的であれ行っているはず。
そしてラストの、互いを想いながらも監視し合う陰鬱さと、恍惚とした菜々子さんのイラストとのギャップに心を鷲掴みにされました。最善ではなくとも望んだ形。結局、すべては菜々子さんのシナリオ通りだったってことですね。

一巻で綺麗に纏まっているから、おそらく単巻完結だろう。読んでみた側としても、それが無難だと思う。
しかし坪手くんと菜々子さんの話がもっと見てみたいというのも事実。あとがきではどうなるかちょっと分からないなー。
何にせよ高木先生の次作に期待。


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Comments

これ結構気になっていたんですよね
Yahoo!ニュースで話題になったあとWeb版読んだ人が結構酷評してましたよね?
反面ブログで高評価している人も多かったんでホントはどうなんだろうって

でも面白そうですね
雰囲気も好きな感じみたいですし
今度読んでみようと思います
読む際の気概も教えて頂きましたしw
Posted at 2010.08.12 (00:27) by tokuP (URL) | [編集]
入間梅軒 or 宍戸人間 ?
うぇぶらじ@電撃文庫の入間さんゲスト回、最高でしたね!

宍戸梅軒のコス話にしょっぱなからテンション上がりまくりでした。
前々からバガボンドっぽいって話してましたもんね~。
それにしても、宍戸梅軒とは……鎖鎌を振り回す入間さん……(←想像中)、見てみたいでじゅるる。

確かにあれはずっと入間さんのターンと言えなくもないですねwラジオとして成立してませんw
ほんと、どこがヒキコモリだよ!ですよね。
浴衣を着ていても素敵なのに、脱いでも素敵だなんてもうどうしろと。

で、ひとつ気になっていることがあってご質問なんですけど、お便り読まれた作家志望の大学生、大阪のトイトイさんってもしかして、つかボンさんじゃありませんか。
いや、違ったらいいんですけど、そうだったら羨ましいな、と。
羨ましいな、と。大事なことなのd(ry

それから、『“入間人間”応援企画!!』に参加させて頂きました。
アンケート、たくさん集まるといいですね。
集計結果、楽しみに待ってます。

それでは菜々子さんには全く関係のないコメントで恐縮ですが、この辺で失礼いたします。
Posted at 2010.08.12 (02:31) by 天野寂 (URL) | [編集]
ゴミb……携帯から失礼いたします

この本、読書メーターで薦められたんですよ~。まずブラックっぽいんで、「あ、買おう」www
その前に受賞全文公開読んだんですが、1番惹かれたのが『菜々子さんは陰険である』というキャッチな私って一体……。
良いじゃないですか、ツンデレ比が5:5なんかよりも9:1のほうが!!Mではないですが、そういうお方に振り回されてみたいですw
せっかくつかボンさんより早く読もうとしたのに。睡眠削って読みますw
Posted at 2010.08.12 (08:56) by ask (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
tokuPさん、コメントありがとうございます。

Web版は読んでいませんが、そのときは酷評だったんですね。
物議をかもしだした程の作品ですから、賛否が出てくるのは仕方がないかもしれませんね。
確かにブログではいまだ好評しか見たことがありません。不思議ですねw

実際面白いですよ。
物語自体に動きがあるわけではなく、ほとんど菜々子さんの独白と坪手くんの回想で終わりますが、なかなかどうして興味深い作品です。ぜひ一読あれ。
読むときはハードカバーを意識してくださいw

天野寂さん、コメントありがとうございます。

いやー、本当に最高でした。待ち焦がれた甲斐がありましたよ。

テンションダダ上がりでした! 浴衣&番傘に加えて、まさかバンダナが飛び出てくるとは思いませんでしたよ。入間先生の中ではバガボンドがブームなんですかね。
「殺し合いの螺旋から俺はおりる」とか言ってもらいたいですじゅるる。

「じゃあそれで」
これはもう中毒もんの決め台詞ですよね。絶対言ってくれると思っていましたw
誤魔化すというかたぶらかすというか、とにかく有耶無耶にするのがお上手な方ですよね。まったく手ごたえがなくて、まさに暖簾に腕押しです。
浴衣の下がムキムキマッチョッチョなんて、どれだけカッコいいんだという話ですよ。あー、裸デッサンとかしたい(危)。

あー、やっぱりばれちゃいました? てかばればれですよねw
はい、トイトイさんは私です。お恥ずかしい。
どうだ! 羨ましいだろ! ……という気持ちには実はなれず、よくよく考えてみるとおたよりを一通以上送るのはマナー違反ですよね。しかも二通しっかり読まれちゃいましたし。
何だか申し訳なくて。でも申し訳ないと思うのも、また天野寂さんとかに申し訳ないですよね。
だからここはどーんと胸を張ります。
どうだ! 羨ましいd(ry

企画参加ありがとうございます! 天野寂さんにも参加していただけて光栄です!
みなさんのコメント見てたときに、なんか天野寂さんっぽいなーって思うものがあったんですけど、それですかね?w
とにかく、結果楽しみにしていてくださいね。

askさん、コメントありがとうございます。

ゴミ箱から失礼します。(オイッ)

確かにブラックです。askさん好みかと。
本の帯にもありますが、『菜々子さんは陰険である』というフレーズは上手いなぁと思います。当初買う予定ではなかったのですが、私も書店でそのフレーズを見て即座に購入を決断しましたw

ツンデレ比9:1の『1』のデレの破壊力は尋常じゃないです。
私もたまには振り回されてみたいなーって思います。ツンツンしてる様子を近くで眺めていたいですね。

ぜひ読んでくださいね。
てか、そんなに張り合わなくても……w
Posted at 2010.08.12 (11:31) by つかボン (URL) | [編集]
うぇぶらじ聞きましたよ。
入間さん成分多くて幸せでした。
またゲスト出演して欲しいものです。

私もトイトイさんってもしかしてつかボンさんなのかなーって思ってたのですが、その通りだったのですね。
しかも2通も読まれるなんて羨ましいです!


菜々子さんはあらすじに惹かれて購入しました。
あらすじ読んだ時はなんだかみーまーに似ているなって思ってたのですが。
実際読んでみると、今までにないラノベという感じでした。
まず主人公の坪手くんがあの状態で物語が進んでいくのがすごいですよね。
菜々子さんもとても魅力的なヒロインでした。
結局明かされなかった菜々子さんの本名が気になります。
あとがきで書いてあった次巻も楽しみですね。



Posted at 2010.08.12 (22:26) by 半熟タマゴ (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
半熟タマゴさん、コメントありがとうございます。

半熟タマゴさんもお聞きになられましたか!
本当に幸せでした。幸福死という死因があるなら、もうすぐで私はそれでしたw
もう一度出演してほしいです! ……けど、どうだろうなぁ。入間先生がゲストだとラジオが成り立たないからなぁwww

いやー、本当にバレバレですねw お恥ずかしい。
二通読まれたのは本当に驚きでした! むしろ申し訳ないぐらいでしたよ。代わりに天野寂さんのおたより読んでもらいたかったです。入間先生がどんな反応するのか気になって仕方がありませんw

菜々子さんは本当に斬新でしたよね。ラノベの形の幅が広がったような気がします。
実質、話しているのは菜々子さんだけですからね。よくあそこまで綺麗に纏め上げれたものだと思います。
菜々子さんの本名は気になりますね。作者が考えているのかどうかも気になりますがw
次巻なのか次回作なのかが分からないところが憎いですよね。
続きが見たいような、見たくないような……。
Posted at 2010.08.14 (01:52) by つかボン (URL) | [編集]
つかボンさん

お疲れ様です。

この作品私にとって、今までで1、2を争うくらい衝撃を受けた作品です。
こんなに振り回された感覚は初めてでした。
すっごい素晴らしい作品だと思うんですが、怖くて次巻を手に取れません。(笑

失礼します。
Posted at 2011.07.24 (21:42) by nagisa (URL) | [編集]
Re: nagisaさんへ
コメントありがとうございます。

とてもインパクトの強い問題作でしたよね。
インパクトが強い上にしっかり面白くて、私好みの素晴らしい一冊でした。
続きは一応持っているんですが、読もう読もうと思ってまだ読めていません。もしかしたら私の頭も本能的に恐怖を感じているのかもw
Posted at 2011.07.28 (16:29) by つかボン (URL) | [編集]
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前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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