Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
神様のメモ帳2/杉井光
- Posted at 2010.02.10
- l電撃文庫
哲学めいた話をしようか。
小さいころからずっと考えていたことなのですが、例えばテレビによく出演する芸能人がいるじゃないですか。
芸能人って、私のようにその世界に接点を持っていない人からすればテレビの中だけの存在のようですよね?
もちろん彼らは、テレビの中だけの存在ではなく、現実に存在する人間です。
そこで、今この時もそんな彼らはこの地球上のどこかで何かをしていると考えてみてください。
今あなたがこのブログを読んでいるときも、彼らは私たちのように普通に生活しているんだと想像してみてください。
とても不思議な気持ちになりませんか?(不思議な気持ちにならなかった方は遠慮なく読み飛ばして書評に移ってください)
遠い存在である彼らも私たちと同じで何かをしているのです。
それは、仕事であるかもしれないし、友人と遊んでいるかもしれない。もしかすると今のあなたのようにブログを読んでいるのかもしれない。
私がこのことを考えた時、何とも形容しがたいむず痒い気持ちになります。
小さい頃からこんなことを考えていた私は変なのでしょうか?
これは、何も芸能人に限った話ではなく、自分の友人や恋人などにも当てはまります。
とにかく、現在自分の視界に存在していない人物なら誰でも当てはまります。
なぜ、こんな話をしたかというと、特に理由はありません。
何だか哲学めいた話がしたくなったのです。
正直何言っているか分からないですし、慣れないことはするもんじゃないです。
これからも時々するかも・・・・・・w
――あらすじ――
春休みのある日、NEET探偵事務所に駆け込んできた依頼主は、変にテンションの高いタイ人の女の子だった。失踪した彼女の父親が残したバッグに入っていたのは、二億円もの大金。彼女の依頼は、「お父さんを、助けて」ひきこもりパジャマ少女の《ニート探偵》ことアリスと、その助手である僕は、ニート探偵団のテツ先輩、少佐、ヒロさんの力も借りて調査を始める。街の不良を束ねる四代目まで巻き込んでやがて事件は思わぬ方向へと転がり始めるが―情けなくておかしくて、だけどほんの少し勇気がでる、青春ニートティーン・ストーリー第2弾。
――感想――
今回はお金が関わるお話。
薬の次はお金と、このシリーズは探偵もののラノベにしては珍しく現実的な事柄扱うからイイよね!さすがニート探偵だぜ!(意味不明)
だいたい、見た目は子供、頭脳は大人な例の人みたいに無理難題な殺人事件を解決してくような探偵は現実にいませんよ。
いや、別に見た目は子供、頭脳は大人な例の人をバカにしている訳じゃないんですよ?
私はあのシリーズ好きなので全巻集めていますw
話が脱線しましたが、とにかく私が言いたいことは、このシリーズはぶっ飛んだ設定ではなく、敢えて現実的な事柄を扱うことで読者を物語の中に入りこましやすくしているのではなか?ということです。
もっと言うと、薬やお金の話を題材にすることで、何か読者にうったえるものを含んでいるのではないでしょうか?
とは言うものの、今回の話は少し難しかった印象があります。
私が世間の時事に疎いせいかもしれませんが・・・
それでも惹きこまれてしまうから不思議です。
自分にできることが分からず自分の立ち位置に悩むナルミ、死んだ言葉を掘り返すだけの自分の無力さを痛感するアリス、どんな苦境に置かれても父親を信じ続けたメオ。
それぞれがそれぞれの想いに苦しみ、それでも前へ進もうとしてまた苦しみ、負の連鎖に溺れていく。
それでも、それだからこそ真実を掴もうとする姿勢に感動してしまう。
ナルミは確かに主人公として情けないかもしれませんが、ナルミの気持ちや行動はむしろ当然だと思います。
ナルミだってただの高校生です。あんな状況に置かれれば立ち止りもします。
前巻の感想で、ヒューマンドラマのほうがしっくりくると書きましたが、今回はミステリー要素も強かったです。
最後のオチには驚きましたし、同時に深い家族愛に感動しました。
奇蹟は起きたのです。
アリスにも、メオにも、草壁昌也にも。
そしてもちろん、ナルミにも・・・
最後の奇蹟はナルミにとって最高の贈り物でしょう。
次巻がますます楽しみです。
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小さいころからずっと考えていたことなのですが、例えばテレビによく出演する芸能人がいるじゃないですか。
芸能人って、私のようにその世界に接点を持っていない人からすればテレビの中だけの存在のようですよね?
もちろん彼らは、テレビの中だけの存在ではなく、現実に存在する人間です。
そこで、今この時もそんな彼らはこの地球上のどこかで何かをしていると考えてみてください。
今あなたがこのブログを読んでいるときも、彼らは私たちのように普通に生活しているんだと想像してみてください。
とても不思議な気持ちになりませんか?(不思議な気持ちにならなかった方は遠慮なく読み飛ばして書評に移ってください)
遠い存在である彼らも私たちと同じで何かをしているのです。
それは、仕事であるかもしれないし、友人と遊んでいるかもしれない。もしかすると今のあなたのようにブログを読んでいるのかもしれない。
私がこのことを考えた時、何とも形容しがたいむず痒い気持ちになります。
小さい頃からこんなことを考えていた私は変なのでしょうか?
これは、何も芸能人に限った話ではなく、自分の友人や恋人などにも当てはまります。
とにかく、現在自分の視界に存在していない人物なら誰でも当てはまります。
なぜ、こんな話をしたかというと、特に理由はありません。
何だか哲学めいた話がしたくなったのです。
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「きみは奇蹟を信じないのかい?」アリスは笑う。
「アリスは信じてるの」
「もちろんだよ。奇蹟はだれにでも一度起きる。だが、起きたことにはだれも気がつかない」
――あらすじ――
春休みのある日、NEET探偵事務所に駆け込んできた依頼主は、変にテンションの高いタイ人の女の子だった。失踪した彼女の父親が残したバッグに入っていたのは、二億円もの大金。彼女の依頼は、「お父さんを、助けて」ひきこもりパジャマ少女の《ニート探偵》ことアリスと、その助手である僕は、ニート探偵団のテツ先輩、少佐、ヒロさんの力も借りて調査を始める。街の不良を束ねる四代目まで巻き込んでやがて事件は思わぬ方向へと転がり始めるが―情けなくておかしくて、だけどほんの少し勇気がでる、青春ニートティーン・ストーリー第2弾。
――感想――
今回はお金が関わるお話。
薬の次はお金と、このシリーズは探偵もののラノベにしては珍しく現実的な事柄扱うからイイよね!さすがニート探偵だぜ!(意味不明)
だいたい、見た目は子供、頭脳は大人な例の人みたいに無理難題な殺人事件を解決してくような探偵は現実にいませんよ。
いや、別に見た目は子供、頭脳は大人な例の人をバカにしている訳じゃないんですよ?
私はあのシリーズ好きなので全巻集めていますw
話が脱線しましたが、とにかく私が言いたいことは、このシリーズはぶっ飛んだ設定ではなく、敢えて現実的な事柄を扱うことで読者を物語の中に入りこましやすくしているのではなか?ということです。
もっと言うと、薬やお金の話を題材にすることで、何か読者にうったえるものを含んでいるのではないでしょうか?
とは言うものの、今回の話は少し難しかった印象があります。
私が世間の時事に疎いせいかもしれませんが・・・
それでも惹きこまれてしまうから不思議です。
自分にできることが分からず自分の立ち位置に悩むナルミ、死んだ言葉を掘り返すだけの自分の無力さを痛感するアリス、どんな苦境に置かれても父親を信じ続けたメオ。
それぞれがそれぞれの想いに苦しみ、それでも前へ進もうとしてまた苦しみ、負の連鎖に溺れていく。
それでも、それだからこそ真実を掴もうとする姿勢に感動してしまう。
ナルミは確かに主人公として情けないかもしれませんが、ナルミの気持ちや行動はむしろ当然だと思います。
ナルミだってただの高校生です。あんな状況に置かれれば立ち止りもします。
前巻の感想で、ヒューマンドラマのほうがしっくりくると書きましたが、今回はミステリー要素も強かったです。
最後のオチには驚きましたし、同時に深い家族愛に感動しました。
奇蹟は起きたのです。
アリスにも、メオにも、草壁昌也にも。
そしてもちろん、ナルミにも・・・
最後の奇蹟はナルミにとって最高の贈り物でしょう。
次巻がますます楽しみです。
関連商品
神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)
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Comments
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現実への問題提起がされていて
読んでて、考えさせられる一冊でしたね
三巻目も待ってます! - Posted at 2010.02.11 (15:46) by 夕凪 (URL) | [編集]
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Re: タイトルなし
夕凪さん、いつもありがとうございます。
> 現実への問題提起がされていて
> 読んでて、考えさせられる一冊でしたね
人生とは何か?生きるとは何か?
そういったことを深く考えさせられます。
突然ですが、ブロとも申請をしてもよろしいでしょうか?
出来れば相リンもお願いしたいです。
- Posted at 2010.02.11 (16:46) by つかボン (URL) | [編集]