Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生/入間人間
- Posted at 2010.08.26
- l電撃文庫
どうでもいいことって意外と役に立つ
どうでもいい話をします。
携帯電話が水没して壊れる理由の多くは、水没してまだ乾いてもない状態で電源をつけようとして中身がショートするかららしい。
水没しても、電源を落としてしっかり乾かせば助かる可能性は意外と高かったりする。
役に立った人挙手。
――あらすじ――
バレンタインの季節。街では、複数の動物殺害事件が発生していた。マユがダイエットと称して体を刃物で削ぐ行為を阻止したその日。僕は夜道で死んだはずの妹(多分)と出会う。そして妹っぽいものに遭遇した翌日。僕は学校の朝礼で知る。無自覚の悪意の伝染について。三ヶ月の短い静穏へ精一杯の反抗を示す惨殺死体事件。最悪な、殺人街としての街興しが、再び始まったらしい。あー。この立て役者は、僕の妹(暫定)なんだろうなあ、きっと。…口癖の出番は、あるなら早めによろしく。
――感想――
『バカが全裸でやってくる』が読めない鬱憤は、みーまーで晴らしたのでした。
イルマポイント補給!
再読シリーズ三冊目。
シリーズの中でもかなり好きな巻です。てか、みーまーは個人的に三巻から面白くなると思うんだ、うん。
それはそうと。
この巻はストーリー上でも大事な巻だよね。ターニングポイントというのかな。重要キャラも多数出てくるし。
柚々とか柚々とか柚々とかね。あと、にもうとも。「お兄ちゃん」よりも「あにーちゃん」と言われるほうがグッとくるのはなぜだろう。
余談だけど「にもうとともに」って一見回文のようで、よく見なくても回文じゃないのだー。
話はバレンタインから始まって、はしゃぐまーちゃんが可愛すぎるのですが、それはさておき。
町では動物が惨殺される事件が起きてたりして、死んだはずの妹の影はちらちらと。
そして再会。
「妹っぽい」って表現が味が効いてていいなと。普通家族を「っぽい」って表現しないからね。
でもって柚々の初登場なわけだけど、引っ込み思案系って言うのかな? 無口キャラは今までに多数いたけど、柚々は一線を画していると思う。
まぁ柚々だけに拘った話ではなく。入間キャラはいつも既存のキャラ+αもしくは加えてβがあるわけで。その辺りが新鮮味を帯びていていつまでも楽しめる一つの要因かなと。
兎にも角にも、精神的に自己主張のが乏しい割りに肉体的に自己主張が激しくてアナログコントローラーな柚々は可愛いのだけど、特に「うぃ」がね。これは噴いた。「吹いた」じゃなくて「噴いた」。私の体のあらゆる穴から噴きました。
ちなみに八事も好きだよ。みーくんやまーちゃんみたいに複雑じゃないのがいいよね。
マユとか柚々とかにもうととか、あとジェロニモさんとか恋日先生とか魅力的な女性キャラがいっぱいではわわーなんだけど、でも最終的にはみーくんだと思うのだよ。一周回ってやっぱりみーくんに戻ってくるわけで。
私もみーくんの表情をコレクトしてファイリングとかしたいです。
最後の名言がね。あの土壇場でのあの台詞は再読でも鳥肌ものですわ、すわすわ。
よく読んでみると、しっかりと話が構成されていてあの台詞に繋げているのが分かって、再読ならではの興奮を味わうことができた。
再生は手遅れだけど、自分に欠けてるものを自覚して、まだ失うものがあることを悟って、「諦めない程度に頑張ろうか」なんてみーくんらしさ丸出しな発言が本当に格別。
そういえば章題の文章はバレンタイン作りを描いてたんだね。初読では気づかなかったよ。役得役得……は使い方間違ってるか。
あと入間先生って『とあ禁』とか好きだったりするのかね。意外とパロネタが多い気がするけど。
次巻はあれだね。湯女登場回だからはりきらないと!(何を)
あとは笑うだけだよ、みーきゅん。
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈6〉嘘の価値は真実 (電撃文庫)
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どうでもいい話をします。
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自ら望んで、ようやく手に入れたのに。
今、僕は限りなく理想型なのに。
何処で何を失ってこうなったか、自覚していないのに。
心を廃して、けれで意思のあるいきものになっているのに。
暗闇の中、願っていることは。
「たまには、たまには、たまには……」
痛くなれ。
心が、痛くなれ。
――あらすじ――
バレンタインの季節。街では、複数の動物殺害事件が発生していた。マユがダイエットと称して体を刃物で削ぐ行為を阻止したその日。僕は夜道で死んだはずの妹(多分)と出会う。そして妹っぽいものに遭遇した翌日。僕は学校の朝礼で知る。無自覚の悪意の伝染について。三ヶ月の短い静穏へ精一杯の反抗を示す惨殺死体事件。最悪な、殺人街としての街興しが、再び始まったらしい。あー。この立て役者は、僕の妹(暫定)なんだろうなあ、きっと。…口癖の出番は、あるなら早めによろしく。
――感想――
『バカが全裸でやってくる』が読めない鬱憤は、みーまーで晴らしたのでした。
イルマポイント補給!
再読シリーズ三冊目。
シリーズの中でもかなり好きな巻です。てか、みーまーは個人的に三巻から面白くなると思うんだ、うん。
それはそうと。
この巻はストーリー上でも大事な巻だよね。ターニングポイントというのかな。重要キャラも多数出てくるし。
柚々とか柚々とか柚々とかね。あと、にもうとも。「お兄ちゃん」よりも「あにーちゃん」と言われるほうがグッとくるのはなぜだろう。
余談だけど「にもうとともに」って一見回文のようで、よく見なくても回文じゃないのだー。
話はバレンタインから始まって、はしゃぐまーちゃんが可愛すぎるのですが、それはさておき。
町では動物が惨殺される事件が起きてたりして、死んだはずの妹の影はちらちらと。
そして再会。
「妹っぽい」って表現が味が効いてていいなと。普通家族を「っぽい」って表現しないからね。
でもって柚々の初登場なわけだけど、引っ込み思案系って言うのかな? 無口キャラは今までに多数いたけど、柚々は一線を画していると思う。
まぁ柚々だけに拘った話ではなく。入間キャラはいつも既存のキャラ+αもしくは加えてβがあるわけで。その辺りが新鮮味を帯びていていつまでも楽しめる一つの要因かなと。
兎にも角にも、精神的に自己主張のが乏しい割りに肉体的に自己主張が激しくてアナログコントローラーな柚々は可愛いのだけど、特に「うぃ」がね。これは噴いた。「吹いた」じゃなくて「噴いた」。私の体のあらゆる穴から噴きました。
ちなみに八事も好きだよ。みーくんやまーちゃんみたいに複雑じゃないのがいいよね。
マユとか柚々とかにもうととか、あとジェロニモさんとか恋日先生とか魅力的な女性キャラがいっぱいではわわーなんだけど、でも最終的にはみーくんだと思うのだよ。一周回ってやっぱりみーくんに戻ってくるわけで。
私もみーくんの表情をコレクトしてファイリングとかしたいです。
最後の名言がね。あの土壇場でのあの台詞は再読でも鳥肌ものですわ、すわすわ。
よく読んでみると、しっかりと話が構成されていてあの台詞に繋げているのが分かって、再読ならではの興奮を味わうことができた。
再生は手遅れだけど、自分に欠けてるものを自覚して、まだ失うものがあることを悟って、「諦めない程度に頑張ろうか」なんてみーくんらしさ丸出しな発言が本当に格別。
そういえば章題の文章はバレンタイン作りを描いてたんだね。初読では気づかなかったよ。役得役得……は使い方間違ってるか。
あと入間先生って『とあ禁』とか好きだったりするのかね。意外とパロネタが多い気がするけど。
次巻はあれだね。湯女登場回だからはりきらないと!(何を)
あとは笑うだけだよ、みーきゅん。
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Comments
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携帯の話役に立ったので、挙手しますw
水に落としても冷静に対処します。
この作品も面白いですけど、つかボンさんの感想の書き方も面白いですね~
みーまーの感想なだけあって独特な軽さがいい感じです。
内容のほうはいつものごとくあまり覚えてないのですが、にもうとと柚々は大好きです。
というより、覚えてないの多すぎですね…歳かな。 - Posted at 2010.08.26 (23:19) by じたま (URL) | [編集]
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Re: タイトルなし
じたまさん、コメントありがとうございます。
役に立ちましたか! 良かったです。
実際それで直ったという話を何件か聞いたことがあるので信憑性は高いかと。
実は最近、軽めに感想を書くことに凝っていますw
みーまーの歪んだ雰囲気をより引き立たせるためというのもありましたけど、堅苦しい言葉使いよりは楽しみながら読んでいただけるかなと思いましたので。もちろん重い作品だとそうはいかないのですが、当分はこんな感じで感想を書いていくつもりです。
刊行されてから年月が経ってますので覚えてなくても仕方ないですよね。
私としては柚々とにもうとの可愛さを覚えていたら十分かなと思いますw - Posted at 2010.08.28 (11:14) by つかボン (URL) | [編集]