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とある飛空士への恋歌4/犬村小六

地元、侮りがたし。


地元の話をどんだけ引っ張るんだって不満がそろそろ出てきそうですけど気にせず。

地元に帰って『バカ全裸』の発売日が一日遅れで苦い思いをしたことはそうそう忘れられそうにありませんが、良いこともありました。
今回感想を書いた『とある飛空士への恋歌4』のことです。私はこの本を地元の本屋で買ったのですが、驚いたことに店頭で平積みにされてた本書に「初回限定版」と書かれたシールが貼られていました。実際貼られていたのは見本の一冊だけだったのですが、それはその場に並べられている全冊が初回限定版であることを意味していました。
まさかそんな代物を片田舎の地元で目にするとは思っていなかったので、当然のごとく購入したのですが、帰って開いてみるとこんなものが封入されてました。

20100828173111a_20100828174455.jpg

うぉー! すげー!
見にくいかもしれませんが、一番上に「明屋書店」と私が本書を購入した書店の名前が明記されています。
明屋書店というのは、私の地元もしくはその周辺の地域に幅を利かせている書店で、地元で私が贔屓にしている書店です。逆に言うと局所的にしか見つけられない書店なのですが、そんな辺境の地の書店の名前を犬村先生がしっかりと書いてくださっているのが嬉しいです。しかも日付もしっかりと!
あれですよね。これはつまり使い回しとかじゃなくて、明屋書店のために用意してくれたものってことですよね! これはもう家宝にします。神棚に飾らせてもらいます。
しかし何で犬村先生がわざわざ明屋書店のために?
この「初回限定版」って他の書店でもやってるんですかね。ちょっと紀伊国屋で確かめてみようかな。
情報があったら教えていただけると嬉しいです。


とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
犬村 小六 森沢 晴行

小学館 2010-08-18
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「誓います」
 出撃前にシャロンへ伝えた言葉を自分へ言い聞かせる。
「あなたのところへ必ず帰る」



――あらすじ――
はじめて愛した人は、最愛の母の仇だった。
「大好きだから……さよなら」級友の死に苛まれていたカルエルとクレアは、想い出の湖畔で思いがけず再会する。お互いの気持ちを確かめるため、正体を明かしたカルエルだったが、クレアには別れを告げられてしまう――。一方「空の一族」との戦いで多くの仲間を失い、疲弊した飛空科生徒たちは、悩みと苦しみを抱えたまま、再び決戦の空へ向かうこととなる。仲間の思いを受け継ぎ、潰滅の危機に瀕している大好きなイスラを、大切なひとを守るために……。超弩級スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚天動地のクライマックス!!


――感想――
王道のスカイ・オペラ巨編、怒涛のクライマックス突入!

やべー。これはやべー。
感動した。感動したんだけど、「泣ける」と一言で言い表せる代物じゃないよ、これは。
毎回同じようなことを書いてると思う。でもそれが本当は悔しい。シリーズを増すごとに前巻を上回る感動を味わっているのに、それを表現する言葉を私は持ち合わせてない。だから感想も御座なりになってしまって、軽く自己嫌悪なのです。

もっと的確な表現があると思うんだよね。世界一美しい言語である日本語の可能性を信じようよ!
うあー、でもだめだ。出てこねー。
願わくばこの私の葛藤から、この作品がどれほどの秀逸な作品なのか読み取ってくれるとありがたい。

実は、感想をどう書くか悩んでる。さっき述べたことも含めてもう一つ。今回の物語に関して伝えたいことはいっぱいあるのに、溢れんばかりの魅力を詳細に書き表したいのに、どう書いてもネタばれになっちゃう気がするんだよ。

例えば、今回はノリアキ、ベンジャミン、イグナシオがフューチャーされてるわけだけど、これを読んでる人は「なんでイグナシオ?」なんて思うかもしれない。
イグナシオは元々謎に包まれた人物だったから何かしらの驚くべき真相があることは、まぁ予想できると思う。だから私はその真相を避けてイグナシオについて伝えないといけないんだ。でもそうすると、これがまた厄介。イグナシオはかなり魅力がある。今回最も輝いてたと言ってもいい。でもその輝かしさを表現しようと思うと、悩むんだよね。
もうあれでいいや。イグナシオはツンデレ。
いやいや、これじゃまずいのは分かってるんだ。
真面目に書くと、イグナシオはカルと並ぶもう一人の主人公と言い換えてもいいよね。これだけの存在を隠し玉として持っていたなんて、犬村先生憎いです。でも冒頭でほとんどイグナシオの正体が分かっちゃったのはちょっと残念かなと。

で、ネタばれについてなんだけど。
そんなことはもちろんする気ないです。代わりに感想が難航することは請負なので、具体表現とか出来ないけど、みなさんの研ぎ澄まされた感性を私は信じています。見るんじゃない! 感じろ!

さっき名前出したノリアキとベンジャミンの話。
この二人の大活躍はまったく予想してなかった。なにこのかっこよさ。
今回はこの二人が一番死に近い位置にいたんだよね。それでも二人は逃げ出さず、先の戦いで命を賭した飛空科の生徒たちの想いを受け継いで自分達の出来ることを最後まで成し遂げようとした。前回誰よりも悲痛な体験をしたミツオとチハルの意思を汲み取って。そう考えると、ミツオの存在って本当にでかいんだなぁってしみじみ思う。
こんな風にサブキャラにもちゃんと命を与えるところが、犬村先生の魅力なんだろうなぁ。無駄な配役がない。誰だって主役になれる。そんな感じ。
何気にベンジャミンとシャロンのやり取りが一番感動したんだけど。ベンジャミンが必至の想いでシャロンとの誓いを守ろうとする姿勢に涙腺崩壊だよ。ベンジャミン株一気に上昇。

今回のアリエル。なんかコーナー名みたい。ふと思いついただけです。
健気に兄の様子を心配するアリーは本当にいい妹だね。イグナシオの言うとおりだ。
しかしクレアとアリエルのダブルヒロインになりつつあるのは気のせいだろうか? さすがにそれはないと思うけど、でも顔を赤らめるアリエル可愛いです。イラストとかあったら最高だったのになー。

でも何よりもクレアだね。
前回はアリエルがメインで影が薄かった分、今回は物語の中心に置かれている。
そしてカル。
正直この二人が一番どう書こうか悩む。ネタばれダメ、絶対。
とりあえず大雑把に書くと、この二人は今までにない絶望の淵に立たされるわけです。けど同時に、物語の集大成とも言える展開にもなる。
飛空科生徒がどれだけ命を賭けて勝利へ繋がる一手を打とうとも、空族はそれをさらに凌駕して、いつ終わるとも知れない津波のような攻撃を仕掛けてくる。私自身何度も「もう終わりだ」と思わされて、心の擦り減りようは酷いもんだったんだけど、しかしその中で見せたカルの覚醒。これもうSEEDだよね? いや、すんばらしくかっこよかったんだ。覚醒カルさいこー!
荒れ狂う空でカルがクレアに放った一言。たったこれだけの単純な言葉が、これほど大きく、強い意味合いを持ってるとは思わなかった。「光が闇をぬぐいさる」。まさにそれに相応しい一言だった。
そして届けられる、とある飛空士への恋歌。
もう、何だろうね。言葉もありません。

それにしても空族の拠点はイスラと同じ空飛ぶ島なのか?
レヴァームとイスラが同盟を結んでも堕とせる自信があるほどの戦力がまだあるって、どれだけ空族は大規模なんだ。
いろいろと気になる部分はまだ多々あるんだけど、とりあえず最後の展開はやばい。でもイスラ側も素直に条件を呑むとは思えないから何か考えがあるとは思う。ないかもしれないけど。ここにきてこれ以上の波乱は予想してなかったよー。
早く次巻かもんぷりーず!
海猫との邂逅も期待してます。
そしてバンデラス先生が最強だと思うのは私だけか?



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Comments

私も行きつけの書店が明屋です。
地元だと本屋といえば明屋ですよね。

初回限定版が置いてあるのはすごいですね。
しかも書店名が入ってあるという事は明屋限定ってことですか!?
やりますね、明屋。

とある飛空士への追憶しか読んだ事ないのですが、この機会にまとめて買ってしまうおうかな。
でも、読む本がたまってるから悩みます。
こっちの明屋に初回限定版があるかどうかわかりませんし。
今度行ったらチェックしてみますね。
Posted at 2010.08.30 (23:06) by 半熟タマゴ (URL) | [編集]
私はチハルの時点でもうダメでしたね。前回の方が被害内容的には凄惨なのに、戦と戦の合間がそれを上回る残酷さ。
ベンジーとノリアキ最高すぎ。とか言ってしまうとソニアさんにも言わなきゃいけなくなります。
クレアの件もそうですが、全部展開の予想がつきますよね。その上で泣かせられるのですから堪ったもんじゃありません。
恋歌へのカルの返歌があまりにも…。一字一句に心を奮わせるという経験は初めてでした。
Posted at 2010.08.30 (23:14) by ask兼FF (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
半熟タマゴさん、コメントありがとうございます。

さすが半熟さん! 分かってますね。愛媛といえば明屋。これは定番でしょう。

初回限定版には目を疑いましたね。明屋で!? って。
しかも明屋限定ですからね。もしかしたら他の書店でもやってたのかもしれませんが、少なくとも紀伊国屋にはありませんでした。
あと、ツイッターで呟かれてましたが、限定版手に入らなかったのですね。んー、やっぱ明屋でも限られた店舗なのかもしれません。

限定版は残念でしたが、ぜひシリーズは読んでみてください。読んで損することはないと思います。というか、損する様子がイメージできないほど素晴らしい作品ですので。
萌えに媚びないガガガ文庫の最終兵器みたいなものですw

ask兼FFさん、コメントありがとうございます。

最近名前を変更するのに忙しそうですねw

チハルのシーンはヤバかったですね。あそこから立ち直るというのがまた……。しかもその後の無理にでも明るく振舞おうとする様子が本当に健気で、涙腺崩壊どころの騒ぎじゃなかったです。
ソニアさんいいですね。てか誰もがいいです。本当に役回しが上手い。
そうなんです! 展開の予想はつくんです! なのになんであんなにも感動してしまうのか。正直太刀打ちできません。成すがままに枕を涙で濡らし続けるだけです。
次巻はやく出てほしいですけど、それで終わりとなると寂しいです。
Posted at 2010.08.31 (22:30) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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