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空色パンデミック3/本田誠

空想が空想を呼ぶ新たな時代のセカイ系ボーイ・ミーツ・空想少女! だってさ。笑っちゃうぜ。


いえ、笑えません。非情に恥ずかしいです。
自分で告知しておいてすっかり忘れていたのですが、ファミ通文庫FB Onlineのほうで9月3日から公認レビュー賞の公開が始まっております。
私は一日遅れで拝見したのですが、なんといきなり私のレビューでした!
公開レビューに選ばれて少し嬉しかったのですが、なんか自分のレビューを見てるとだんだんと恥ずかしくなってきました。なんだこの偉そうなレビューは! と自分で自分のレビューを罵倒したくなったほどです。
正直かなり恥ずかしいので報告しないでおこうと思ったのですが、以前このブログで書いてしまっていたので一応お知らせしておきます。
リンクなんて貼らないんだからね!

まぁ、正直話のネタがなかったのが大きな原因ですが、それはともかく、見たければ見ればいいじゃない! ということで。
あー、早く切り替わらねーかなー。


空色パンデミック3 (ファミ通文庫)空色パンデミック3 (ファミ通文庫)
本田 誠 (イラスト)庭

エンターブレイン 2010-08-30
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 ああ。
 そうか。
 そういうことだったんだ。
 僕は真実に気付いてしまった。

 本当の空想病罹患者が――誰なのかということに。



――あらすじ――
“空想病”という迷宮を彷徨い、僕が辿り着く真実とは――。
本当の空想病患者は誰なのか。漠とした疑問を胸に、僕は不確かな日常を過ごしていた。そんなある日、僕の感染事例に興味をもつ米国研究所長が来日した。面会すると……え? この幼女が所長? 一方、数日後に控えたクリスマスの準備中、結衣さんに一冊の本を渡された。“空想病”を題材にしたその小説に、僕はなぜか違和感を覚える。思い返すと、その時からだったんだ、僕の世界が崩壊を始めたのは――。狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」第3巻。


――感想――
空想が空想を呼ぶ新たな時代のセカイ系ボーイ・ミーツ・空想少女!(おいっ)

表紙の結衣さんの一部分がけしからんことになってるけど、ここまでだったっけ?
たぶんこんなんだったな。うん。

この本を読んでもう二日ほど経過しているけど、興奮がまだ冷めやらない。
ずっと体が熱を帯びてる。
ハチャメチャが押し寄せてきて、ロマンチックが止まんないよ!

すごい作品を読んでしまった……。
読み終わった後は、とにかくその一言が脳中を埋め尽くしてた。まるで自分もセカイ系を味わってるような、いやむしろ空想に浸っている感覚。
ページに並ぶ活字の羅列にぐんぐん意識が吸い込まれて、読んでる最中は他のことがどうでもよくなってしまった。

一言でこの本を評価させてもらうと、間違いなくこれは傑作だ。

ラノベだからこそ可能ないきなりのメタ展開にまず驚かされる。あらすじから怪しかったけど、いやいやここで出すのかよって。
しかし読み終わったあとで思い起こしてみると、この仕掛けは圧倒的すぎる。誰がこんな展開を予想できたか。
結衣さんから景に渡された一冊の本。それは『空色パンデミック』という名のライトノベルだった。
それを機に狂い始める現実と空想。
自分は誰なのか。自分は本当にここにいるのか。
禅問答の葛藤はやがて、空想の極地へ。
ネットではいろいろと考察が成されていたけど、そのすべてを覆す驚愕の真相が待ち受けていた。まさか1、2巻で残された伏線をここまで鮮やかに回収していくとはねー。天晴れです。
まさにセカイ系の新境地だよ。

3巻にもなると慣れたもので、読んでいる最中にこの場面が空想なのかどうかといろいろ思考を廻らしたりするのだけど、それが逆に仇になるから怖い。
誰が真の空想病罹患者なのか。どこからが現実で、どこまでが空想なのか。現実と空想の線引きが曖昧になり、考えれば考えるほど泥沼にはまっていく。これはまさに、作中で景が体感しているのと同じ感覚。まるで私たち自身も景と感覚を共有しているような錯覚を引き起こす。
つまりこの本は、読者をも空想病に陥らせてしまう。
どれだけ先読みしても、そのさらに二手、三手を行かれる。
本を通して著者と駆け引きをしてるようなこの緊張感、他作ではなかなか味わえないだろうなぁ。

相変わらず展開は早いけど、それが良いブースターの役割を果たしていると思う。
何たってセカイ系だからね! これぐらいのスピード感はないと。

ただ、景はちょっと青井に甘すぎるんじゃないかな。てか、この場合は著者が青井に甘いのか。
いくら正式に付き合ってるわけではないとはいえ、結衣さんに失礼な気がしないでもない。景の青井に対する名状しがたい思い入れがあるせいで、ラストでどれだけ結衣さんのことを美化してもなんか腑に落ちない感じ。
途中新キャラのメアリー所長と青井の間で揺れる景とか、もう何がしたいのか分かんなかったし。いや、この場面は景が悪いわけじゃないけど、どうしても描写する必要があったのかなって疑問に思う。
まぁ、今回は作品自体の面白さがカバーして余りあるから、どのみち高評価です。

まさかの最終巻かと思ったけど、セカイ系編ってことは次回から新たな展開が始まるんだね。
それはそれでかなり楽しみなんだけど、とにかく結衣さんの出番をもっと! 空想世界だけじゃなく、日常の結衣さんをもっと見たいです!

これは本当に面白い。ワクワクドキドキしたい人、ここに傑作がありますよ。



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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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