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月光/間宮夏生

バイトの話


書くことないから私のバイトについてでも話そうかなと。
私のバイトはとにかく暇です。楽、と言い換えてもいいんだけど、覚えることはたくさんあるから楽という表現は微妙かな。
でもいくら覚えたって毎回活用するわけじゃないし、暇なときは本当に暇なんです。
その覚えることにしたって、一度覚えてしまえばいいわけで、接客もあるけどあれはパターンだからね。あとは癖のようになる。

とりあえず昨日は今までになく暇だった。総計すると2~3時間ぐらいボーっと座ってた気がする。あまりに暇だから社員さんとのお喋りに興じてたぐらいだし。
あと私のバイト先は待遇は神だと思うんだ。テレビ見えるし、お菓子食えるし、肉まん食えるし、コーヒー飲めるし。もちろん常にってわけじゃないけど、ある程度の自由はある。
こんなんで本当に社会に貢献してると言えるのだろうか。私みたいなのが社会に出るから日本は活力を失うんだろうなぁ、なんて他人事のように愚痴ってみたり。

でもだからってサボってるわけじゃないし、学ぶことだっていっぱいある。
特に私のバイト先は幅広い年代層の方が利用するから、接客技術はかなり身につくと思う。それこそ小さいお子さんからご老人まで。
サービス第一みたいなところがあるからね、周りへの気配りが自然とできるようになります。

というわけで、なんか最後は教訓めいたカッコいい言葉で締めくくろうと思ったんだけど、何も思いつかないので普通に終わらせます。
これからバイトを始める方は自分にあった仕事を見つけましょう。ではでは。


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「つまり私の出した結論はね、完全犯罪において最も重要なのは、完全な計画ではなく、完璧な実行でもなく、求められるのは人が完璧であるということかな――」



――あらすじ――
退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。ある日、彼は美人で成績優秀、ゴシップが絶えない謎多きクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そんなアイドルのノートからはみ出した紙切れには彼女のイメージとは程遠い言葉―「殺しのレシピ」という見出しが書かれていた。思わず持ち帰ってしまった彼は翌日、月森に探し物がないかと尋ねるが、彼女からは「いいえ」という返事。そして数日後、彼女の父親が事故死する…。第16回電撃小説大賞最終選考作、ついに登場。


――感想――
月森いいよ月森。

第16回電撃小説大賞『最終選考作』が満を持して登場。
シニカル男子とミステリアス女子が織り成す、シリアス&スウィートラブミステリー。
と、勝手にジャンルづけしてみたけど何はともあれ面白い。読む前から期待はしていたけど、普通に期待以上。ハマったよ。驚くほど好みの作風です。

多くの人が言うように、なぜ受賞しなかったのか分からないぐらいの出来栄え。
でも第16回は本当にアイディアに富んでいたというか、変化球が多かったからなー。現代ミステリーだとインパクトに欠けるのは仕方ないのかもしれない。
それでも文章力、会話センス、キャラ立ちなど、評価すべき点は多々あると思う。特別な設定がないならないで、この作者はそれ以外の面で自分の持ち味を出していると思うんだけど。

内容を読んでみるに、どうしても化物語を連想してしまう、というか西尾先生に影響されているような感じはするけど(勝手に決めつけるのは悪いですが)。いいよ、それに文句はない。憧れるよね西尾維新。
そもそも西尾維新のように書こうと思っても、誰もが書きこなせるわけではない。それを遂行するだけではなく、最終選考まで残る力作を書ききったということは、元々作者には実力があったということなんだろう。だから、それを安易に「また西尾に影響された口か」なんて叩くのは違うよなぁって思う。

物語に関しては現代ミステリーというだけあって、特に説明が必要な設定はない。あらすじのままというか。
ただミステリーの割に、ラストの謎解きで驚かされる展開がなかったのは少々残念か。失速してたのは否めないなぁ。
あと若干、収束した二人の関係性が菜々子さんを思わせる。

けれどもよくよく考えてみるに、これは謎解きまでの過程を楽しむものなんじゃないかと思う。
彼女は人を殺したのか、殺してないのか。最も近くにいながらお互いの真意を探り合う心理戦が読む者に静かな興奮を与える。ときに感心させられるような言い回しがあれば、ひたひたと背筋に水滴を落とされるような寒気を覚える展開もあって、読者を終始飽きさせない。
これだけのものは、新人にしてなかなか書けるものではないと思うんだけど。

世間に対して斜に構えたシニカル男子の野々宮。
なんでもそつなくこなす完璧少女の月森。
この二人の会話が特に魅力的。この二人の会話がこの本のメインと言っても、どこからもクレームは来ないと思う。
さらには、何事にも真っ直ぐ少女の宇佐美。無鉄砲のようで理解ある鮫島さん。飄々として心理の読めない虎南刑事。
数を最低限に絞った登場人物たちの掘り下げ方がいちいち上手く、誰にも彼にも惹かれてしまう。特に宇佐美と虎南はぜひともお気に入り認定したいんだけど、どうしても主人公と正ヒロインの存在がでかすぎる。
法律上は大人になった私はワインの味を知ってるけど、ワインの味を理解できないのでオレンジジュースのほうが好みといえば好み。でもだからこそ、理解しがたいワインを攻略したいと思っちゃうのはおかしいことですかね?
相手が月森なら、全然いいと思うんだ。

続刊が出るかは不明で、終わり方からすると出ないような気もする。けどこればっかりは続刊出て欲しいなー。二人の話がもっと読みたい。ぜひ希望します。

兎にも角にも、間宮先生の次回作に期待です。


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Comments

意見が微妙に符合してますねw

月森マジヤバい

これだけが私の支えでした。どうも野々宮が好きになれないです。イタいよ野々宮…w

内容は面白いと感じたのは本当です。ただ、もう少し余分な展開があっても良かったかな~なんて思います。正解までムダなく一直線、てのはミステリとしては結構致命傷だと思うんです。

いやしかし、月森マジ可愛い
Posted at 2010.10.12 (07:15) by ask (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
askさん、コメントありがとうございます。

おぉ、共感してもらえますか。月森いいですよね。なかなかどうして魅力的な女性キャラです。
この本は主人公の野々宮が受け入れるかどうかで評価が分かれるでしょうね。私は野々宮のようなキャラは好きです。
世の中くだらないとか、自分は他人とは違うとか、そう思ってるニヒルキャラは確かに痛いです。けど、その痛々しさをむしろ愛でたくなるというか。きっとラノベ読み始めの頃の私なら嫌いだったと思うんです。でも今は少し見方が変わってきたような気がします。野々宮がこんな奴だからこんな物語が生まれたんだろうなぁって思うと、不思議とすんなり受け入れられちゃうんですよね。

まぁ、askさんの言うとおりミステリーとしてはイマイチでしたが、それ以外の部分で楽しめたんでいいかなぁと。あくまで私個人の意見ですが。

何はともあれ月森は可愛いです。
Posted at 2010.10.13 (23:42) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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