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猫物語(白)/西尾維新

メッセージペーパー争奪!神のみガールズアンケート!


現在『神のみぞ知るセカイ』原作者の若木民喜先生のブログ『HoneyDipped』で、神のみキャラクター(女性キャラ限定)の公式人気アンケート実地中です!
↓URLはこちら
http://blog.wakakitamiki.coolblog.jp/?eid=1310256

実はこのアンケート、結果によって来月発売の最新刊『神のみぞ知るセカイ11巻』についてくる特典の内容が変わってくるというファンにとっては非常に重要なアンケートなのです。詳しいことは直接ブログを読んでもらえれば分かると思います。

このアンケートは11月19日から21日までの3日間実地予定で、だれでも1日1票、つまり最高で3票の投票権を有しているのですが……すいません。本当は実地開始日に早速ブログで紹介しようと思っていたのですが、私の怠慢のせいで最終日になってしまいました。

でもまだ遅くない!
原作ファンの人はもちろん! アニメしか見てないという人も今すぐ奮って歩美に投票s(ry……アンケートに参加しましょう!
いえね、私は歩美もしくはハクア推しなのですが、ハクアは放っといても人気なのでおそらく票を集めるでしょう。ですが歩美は別です。神のみヒロインsは強敵揃いですからねー。前日から投票率が落ち込んでいるので、どうにかこうにか今日一日で盛り返せないかと考えているのですが。

まぁ、そんな私のたわごとは無視して、気軽にアンケート参加してみてください。
あなたの投票したキャラが特典となるかもしれませんよ?


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西尾 維新 VOFAN

講談社 2010-10-27
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「ただいま」



――あらすじ――
“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”
君がため、産み落とされたバケモノだ。完全無欠の委員長、羽川翼は2学期の初日、1頭の虎に睨まれた――。それは空しい独白で、届く宛のない告白……<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する! これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!


――感想――
あぁ、やっぱり西尾維新好きだ。
そんな感慨に耽らせてくれる『物語』シリーズ最新刊。

前作(黒)に引き続き、今回は(白)。けど、この二作に関連性はほとんどなく、色が対になっているからと言って、対極の物語というわけでもない。まったくの別物と言える。西尾維新本人も本書で述べているとおり、前作(黒)までが一章で、ここから新章がスタートとなっている。

そして面白い。面白いという言葉だけでは収まりがつかないほど面白い。
新章なだけに語り部が変わり、阿良々木くんはひとまず物語の舞台から離脱。阿良々木くんに代わって語り部を務めるのは、まぁ当然だけど、完全無欠の委員長、羽川翼。
こういう配慮は嬉しい。今まで阿良々木くん視点でしか明かされなかったキャラたちの内面が知れるというのは貴重な機会であり、それ故にシリーズのファンとしては万感交々到るというもの。
本当に最高のスタートを切ってくれました。

先にも述べたとおり、今回の語り部は羽川で、主人公も羽川。
羽川翼。
シリーズの中で最も悲惨な過去と境遇を持つ彼女がどのように産まれ、どのように生きてきたかが自身の独白によって語られていく。
時系列的には偽物語の後、夏休みが明け、新学期スタートと同時に物語も始まる。

出鼻から酷い。なにが酷いって、羽川翼の日常がである。
一個人のただの起床風景なのに、おぞましい。(黒)で少しだけ羽川の私生活の実態が明かされたけど、これが彼女の日常だと考えると、気持ち悪いとしか言えない。読者の想像なんて遥かに超える異常性。何年もの間、この異常性を当たり前のことと受け止めて、塗り固められて形作られたのが羽川なのかと、読み出しから震え上がらされた。悲観よりも恐怖が先行する。

そして今回の怪異となる一匹の虎と、羽川は通学路の途中で出会う。
現実のものとは思えないほどの巨大な虎。虎に睨まれた、ただそれだけのことで彼女は再び怪異に巻き込まれていく。
阿良々木くんは羽川の知らないところで別の事件に巻き込まれているらしく、学校にも顔を出さず連絡も取れない。阿良々木くんが不在という状況下で、羽川は自らの力で怪異に立ち向かうことに。
でもそれは、自分自身と向き合う、彼女にとっては一番辛い戦いだった。

阿良々木くんをして『本物』と、戦場ヶ原をして『化物』と言わしめた羽川の本質。それは真実とも呼べる羽川翼の羽川翼たる由縁。怪異よりも怪異である人間。それが羽川翼なのだ。
完璧なんかではない。実際は欠陥ばかりの普通の人間なのに、それをなかったことにして、他人だけでなく自分まで騙してしまう羽川翼の真実。だれよりも痛みに疎くて、闇に鈍感で、だれよりもズルをして生きてきた少女。立ち向かうことも逃げることもせず、どっちつかずで目を逸らし続けてきた少女。
「目を逸らしているだけじゃ、逃げたことにはならないんだよ」
本当にその通りだ。

そういえば戦場ヶ原。二巻ぶりの待望の登場です。やっぱりガハラさんがいないと、いまいち締まらないんだよなぁ。抜けてはいけない調味料が足りない料理みたいな。
毒気が抜けて、デレてしまったガハラさんがどんなものなのか、期待と不安をない交ぜにしていざ蓋を開けてみると、なんとまぁ、これはこれで非常に魅力的ではないか。
羽川も言っているとおり妙なキャラがついてしまっているけど、個人的にはグッド。
徹夜で羽川を探し回って、見つけたときに涙を流したガハラさんが印象的だったなぁ。決して救いようのない過去を背負っていても、人は変わることができるんだなって。
鉄仮面を外すことで弱くなってしまったかもしれない。でもそれは、他人のために泣くことのできる優しい弱さなんだ。

一章では描かれなかったガハラさんと羽川の絡みも、ここで存分に堪能することができます。
今までの感想の書き方だと終始暗い話かと思ってしまうかもしれないけどそんなことはなく、お馴染みの痛快な掛け合いも絶好調。さすがに阿良々木くんほどの突っ込みのキレを羽川に求めるのは酷だろうが、それでも余りあるガハラさんの独壇場。やっぱりガハラさんが一番。

そして新キャラの登場に旧キャラの再登場。
一番印象に残ったのは阿良々木夫妻かな。阿良々木くんが両親を苦手とする理由、そりゃ阿良々木くんの語りでは両親の描写がないのも頷けるよと納得。てか、阿良々木くん以外の語りでも出てくるとは思わなかったんだけど。
でも、いい両親じゃないか。特に母親がね。母は強し、うん。

話は戻るけど、羽川翼。
彼女は今回、自分自身という怪異に立ち向かった。自分のせいで産み落としてしまったバケモノたちに決着を着けるために。
人間臭いのに、人間臭い感情で埋め尽くされているのに、切り離して、目を逸らして、でも、最後には立ち向かった。無理であっても、無茶であっても、無駄ではなかった。
「私は本物じゃなくって、人物でありたい」
「美しくなくっていい。白くなんてなくっていい。私はあなた達と一緒に、汚れたい」

一度だってだれかに助けを求めたことのなかった彼女の、最後の独白にして告白は、すとんと胸の中に落ちてじんわりと広がっていきました。

ラストの展開はもう素晴らしいの一言。ページをめくる指も、涙も止まない。
汚れていたって、本当に綺麗な物語だった。

凝りもせず長々と語ってしまいましたが、とりあえずこの辺で。
今回は羽川翼の物語だったけど、阿良々木くんの抱えていた別事件などはどこで関わってくるのだろうか。次の『傾物語』か『花物語』と踏んでいるんだが、どうだろう。
それとも、今後刊行予定のすべての話が同時進行という可能性もなきにしもあらず。……いやいや、それはさすがに無理があるだろうし、どれだけ阿良々木くん引っ張りだこの人気者なんだよって、自分で自分に突っ込みを入れたくなるけど、西尾維新だからなぁ。やりかねん。むしろやってくれ。以上!



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Posted at 2011.03.05 (23:36) by 読書感想未満、駄文以上。

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Comments

気合いの入った記事頂きました。ごちそうさまです。

ホント素晴らしいスタートを切ってくれました…。素晴らしい。
正直、読んでいると(黒)の翼の気持ち悪さがフラッシュバックしてきたんですけど本当に羽川が救われて良かった…。
翼は本当に奇麗でした…。いや、最後まで読んだときこの奇麗って言葉をチョイスした西尾維新に脱帽しましたよ。
奇しくも麗しい。まさに翼の事だな。と。

そしてガハラさんも本当に素晴らしかった…。
もうデレがどうとか言うレベルじゃありませんでしたよ。
あれはただのガハラさん(白)です。間違いない。
個人的には暦の前じゃまた違った彼女が見られるんじゃないかな?って踏んでるんですが。

阿良々木両親も登場しましたしね。
色々と他のモブキャラも登場してくれるんじゃないかなって期待してます。神原婆ちゃんとかw。
もしすべての物語が平行して進んでくれたら…。もう鼻血出るかも知れません。
とりあえず、傾物語が予定通り出版される事を願います…w。
Posted at 2010.11.21 (18:22) by tokuP (URL) | [編集]
あ。ちなみに神のみ投票はオールハクアでやってきましt…。
ってわざわざコメする事じゃ無い?
Posted at 2010.11.21 (18:26) by tokuP (URL) | [編集]
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Posted at 2010.11.22 (00:03) by () | [編集]
Re: タイトルなし
tokuPさん、コメントありがとうございます。

tokuPさんに倣って気合入れてみましたですよw

このシリーズにしては珍しくヒロインが救われましたね。いえ、もしかしたら救われていないのかもしれません。家族の確執がなくなったわけでもなく、阿良々木くんへの恋も実ったわけではありません。現状を打破したとは言えないでしょう。
でも間違いなく、今回の事件を経て羽川は一歩前進しました。
今まで言わなかった、言えなかった言葉を最後にはしっかりと口にして、そしてその結果を目を逸らすことなく受け入れている。
羽川翼の人生はこれからであり、羽川翼の救いの物語はここから自分自身で作り上げていくんだと思います。それこそ、忍野の言うとおり「勝手に助かるだけ」なんでしょう。
それが羽川翼。奇しくも麗しい異形の翼を持つ少女なのです。

ガハラさんは、安っぽいキャラに成り下がってしまったんじゃないかと心配だったんですが、さすが西尾維新。そんなことは一切ありませんでしたね。
あの鋭利な毒舌が恋しいですが、今の彼女は本当に輝いている。まさにガハラさん(白)。
でもtokuPさんの言うとおり、阿良々木くんの前だと違う一面が見れるような気がします。予想外にも、デレまくったらどうしましょうw

阿良々木夫妻は意外でした。そして納得だけど、意外な身分w
そうですねー、神原の話では出てきそうですね。そろそろ神原家の秘密が明かされてもいい頃合いのはず。というより、臥煙家ですかね? 今回も微妙に絡んでましたし。
同時進行の話は西尾維新だからあり得そうな話ですが、普通に考えると無理がありますよねw だからこそ果たされたときに出血するんですがw
なんにせよ、延期にならないことが一番の願いですね。

神のみアンケートの件ですが、コメントありがとうございます。
ハクアいいですよねー。アンケートの途中結果を見てもその人気ぶりが窺えます。まぁ、間違いなく特典には載るでしょう。
ところで歩美……。いえ、なんでもないです!
来月の最新刊発売が楽しみです。
Posted at 2010.11.22 (01:19) by つかボン (URL) | [編集]
お久しぶりです。

僕はまだ「猫物語 白」は未読なんですが、この熱い感想を読んだら、すぐにでも読みたくなりました。
あっ、でも積み本が……。
……もうしばらく楽しみにしときます。

ちなみに神のみ、自分は、かのんと栞に1票です。
Posted at 2010.11.22 (01:52) by ぐれ (URL) | [編集]
つかボンさん、こんばんは。
神のみのアンケート間に合いませんでした………
美生に1票入れたかったですね。歩美もいいと思うんですが、ここは譲れませんね(キリッ

おぉ、読まれましたか!本当にハンパないですよね。
気合が入るのもわかります。
私も感想書いてたら止まらなかったですよ。
最初でこれだけ面白いのだから、これからが楽しみで仕方ありません。
どうか延期の無いようにお願いしますw
Posted at 2010.11.22 (02:39) by じたま (URL) | [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Posted at 2010.11.22 (22:37) by () | [編集]
Re: タイトルなし
ぐれさん、コメントありがとうございます。

本当にお久しぶりですね。なかなかコメントできなくて申し訳ありません。

熱い感想を書いてしまうほどの面白さでした。
積み本を消化できましたらぜひ読んでみてください。

かのん4位以内ランクインおめでとうございます!
歩美は残念ながら……。でもハクアがランクインしたので良かったです!
栞も人気出ると思ったんですけどねー。アニメ放映後だったら分かりませんでしたね。

じたまさん、コメントありがとうございます。

間に合いませんでしたかー。それは残念ですね。
私ももう少し早くブログで紹介できてたら良かったんですが。
ですがそんなじたまさんに朗報ですよ。
そのアンケートの結果が出ましたが、見事美生がランクインしてました! いやー、おめでとうございます。
歩美は結局ランクインできませんでしたが、ハクアがいるんでよしとします。

これは気合入っちゃいます。読んでからどんな感想書こうかなと、何日も悩んでましたから。そのせいで更新が遅れたんですがw
ほんとに素晴らしい出だしです。文句のつけどころがないですね。
延期のないことをひたすらに願います。
Posted at 2010.11.23 (02:44) by つかボン (URL) | [編集]
Re: 鍵コメの人へ
了解です。
色々とありがとうございます。
Posted at 2010.11.23 (02:46) by つかボン (URL) | [編集]
管理人のみ閲覧できます
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Posted at 2010.11.24 (12:25) by () | [編集]
かなーりお久しぶりです。
以前一回しかコメントしてませんが、あのときはブログに訪問いただきありがとうございました。

ここで紹介されるのは、とても面白そうなので全部読みたくなって困っちゃいます。
猫物語に続く化物語もアニメは見ているのですが、こうして紹介されると買いたくなっちゃってしょうがないのですよねw
でも今月も本の買いすぎで生活費ががが…
来月になったら狙ってみます!
(でも、来月になったらまた買いたい本が出てくるんだろうなぁ…)

そうそう、以前こちらで紹介されてた終わる世界のアルバム読みました。とっても面白かったです。
でも、私のブログでは紹介できないかも。
だってあの本で感じる喪失感は、決して他の誰にも味わって欲しくないんですもの。
それを伝えるのがブロガーなのに、これじゃ失格ですね。
でも、これはとても大切な気持ちだから、この本を教えてくれて本当にありがとうございます!
Posted at 2010.11.25 (16:00) by 茶ネコ (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
茶ネコさん、コメントありがとうございます。

ほんとにお久しぶりですね。
こちらこそ、一回しかコメントしてないにも関わらず、また訪問していただきありがとうございます。

読みたいと思わせられたのなら、感想書いてる側としても冥利に尽きるというものです。
アニメも素晴らしかったですが、やはり原作の面白さは飛び抜けています。生活費に余裕ができましたら、ぜひとも読んでみてください。
私も毎月本ばかり購入しているので生活費は苦しいですが、それでもこのシリーズだけは絶対に購入しています。それほどの価値がある一冊だと思います。

おぉ! 終わルバ読まれましたか!
あー、その気持ち分かります。あの喪失感はすごく胸が押し潰されますよね。良い作品ほど自分の胸の中だけに閉まっておきたい。でも、私は逆に良い作品だからこそ多くの人に読んでもらいたいです。だからこんなブログをしているのですがw
でも、本当にその気持ちは大事だと思います。茶ネコさんにとって良い出会いだったことを嬉しく思います。
Posted at 2010.11.27 (12:13) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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