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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり/入間人間

長くなっちゃったので感想だけ(汗)






嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり (電撃文庫)嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり (電撃文庫)
入間人間 左

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 僕らはいつだってやり直せない。たった一度さえも、一秒も、一瞬たりとも過去へ人生の針を戻すことはできない。だから僕はきみにまた嘘をつく。きみとこうして出会う度。
 きみをこれ以上なく、幸せにする為に。
「僕の名前は、みーくんです」



――あらすじ――
まーちゃんが、殺人犯に攫われた。僕の元から、まーちゃんが消えた。バカップル伝説も終焉を迎えた。長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。そして、今だ犯人は逃亡中。この事件だけは、僕が終わらせないといけない。敵は二つ。殺人犯と、僕自身。内外からの挟み撃ちだ。相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。出来る内に、出来ることを。『ぼく』が終わる前に。よーし。じゃあみんな、行ってきます。ちょいとハッピーエンドまで。


――感想――
えーっと、ごめんなさい!
まだ3巻までしか感想書いてないのにいきなり10巻までワープです。
最終巻に向けてシリーズを再読してて、一応9巻まで読み切った。(8巻は諦めたけど)
だから、上下巻構成になってるんだからせめて9巻の感想は書こうと思っていたんだけど、10巻読んだあとじゃ書けないよ。どうやって書けと言うんだよー。
できればこういうことはこれっきりにしたいなー。
一生に一度のワープです。嘘じゃないといいなー。

ついにこのときが来ちゃったのか。
発売前は楽しみだったけど、でもやっぱり読むのが辛かった。
読んでる途中、何度も何度も本を閉じて目を瞑った。
ページを捲る指がいつまでも止まらなければいいと願った。
でも終わりは必ずやってくる。

なんでもそうだけど、好きな作品が終わりを迎えるのは堪らなく悲しい。
愛しい人と別れるようなものかな。
でもフラれるのとは違う。
またいつかお互いが再会を願っての別れ。
別れが来たって、関係は変わらないし、感情だって色褪せない。
私にとってのその存在が、みーまーなんだと思う。

今回は短編じゃないけど、みーまーの最終巻ということで特令発動。章ごとに綴っていこうと思います。
あらかじめ言っておくと恐ろしく長くなっちゃいました。見たらわかりますね。
『ぼっちーズ』の比じゃない。わーお。
でもこれでもまだ伝え切れてない。
そもそも、言葉だけで伝え切れるもんじゃない。
けれど書く。書かないとやってられないから。
だから書いた。書き殴ったという表現の方が正しいかな? それぐらい無様ですもの。
でも、もう開き直ってますから。

よし、よし、よし、よーーーーしっ。
終わりを終わらせようか。
この感想を『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』へのハナムケとして。
ちょっくらハッピーエンドまで行ってきます。


もう一つの始まり『回遊と誘拐』

あれ、これってDVD特典じゃないの?
普通に読めるじゃん。いいのかこれでー。
まぁ、いいけどさー。

入間先生のものっそい希少な三人称です。
やっぱ入間先生、三人称もいけるよね。
もちろん入間先生の一人称が好きだし、惚れた理由にも大きく起因してるんだけど、けどけど色んな顔が見たいじゃん。ほら、好きな人の色んな表情が見たいっていう、アレと同じですよ。

これはみーまー1巻の前日譚ですな。
まーちゃんが池田兄弟を誘拐したお話が描かれています。

ただまーちゃんが池田兄弟を理由、結局それは明確にはわからない。
7巻のときはみーくんとの再会を願う想いがあって。
でもやっぱり『誘拐』がキーワードなんだろう。まーちゃんと『誘拐』は深く関係しているのは間違いない。
まーちゃんには、みーくんと『誘拐』の間に何かしらの繋がりが見えているんだろうなぁ。
また、池田兄弟が異質だったから。
類は友を呼ぶじゃないけど、異質は異質を呼ぶ。
池田兄弟の異質さを、まーちゃんは本能で感じ取っていたんだろうなぁ。

三人称にした理由は、まーちゃんはが話の中心にいるからだと思う。
まーちゃんの心情は作者ですら描写できない。なぜなら、そういう風に生まれた物語上の人物だから。
話の中の文章のを借りるなら、
少女の心身は、時差を生むように切り離されている。


でもちょっとだけ、ほとんど読者の推論になるんだろうけど、辛うじてまーちゃんの気持ちが水面上に浮きあがって来る気がして。
例え表情に表れなくたって八年間も待ち続けたまーちゃんの気持ちを推し量ると、胸を踏み潰されるような圧迫感に襲われるんだよなぁ。

三人称も、これはこれで見えてくるものが色々ある。
三人称は、つまり作者自身が神の視点となって物語を俯瞰すること。一人称と違い、語り手の物差しを当てる必要がないから、剥き出しの自分の言葉を伝えているに等しい。
だからここで言うなら入間先生が、この物語の世界や登場人物をどう解釈しているのかを知ることができる。
作中で綴られる文章のすべてが、入間先生自身の言葉だと受け取っていいはずだ。
そう私は解釈した。




さて、そろそろ本題に入っていこうか。

その前に。
今回の感想ですが、初めての試みに挑戦しています。
最終巻の感想で初めての試みというのもどうかと思いますが、平たく言うなら実況風に書いてみました。
つまりこの感想、本書を読みながら書いたのです!
読んでは書いて、読んでは書いて、の繰り返しです。

だから、多分に見苦しい部分が含まれていると思います。
その上実況風に書いたにもかかわらず大事なネタばれは避けるようにしたので、読んでない人からすると、いつも以上に意味がわからない感想になっているかと。
ある意味最も感想らしい感想かもしれないけど、ご容赦願いたい。

もう本編を読んだ方は、10巻を片手に読んでもらえるとそこそこ楽しめるかも。……たぶん。
それ以外の方は、章が進むことに移り変わる私の感情を楽しんでもらえればいいかなーと思います。(え、どうでもいい?)
なんせリアルタイムで書かれたものなので、読んでるときの私の内心が剥き出しで、統一感とかまったくないんですけど、そこからこの10巻の全容を掴んでもらえれば幸いです。無理かもですけど。

さっきネタばれは避けていると書きましたが、ぶっちゃけて言うとギリギリです。
今回実況風感想を書いてみて悟りましたが、この形態でネタばれ避けるのって非常に困難です。
大事なところはかなり暗喩的に遠回しな表現を使って、直接的なネタばれは回避されてると思いますが、それでも不安な方は、ここまで読み進めてもらったのに申し訳ないですが、読まない方が吉かと。

ほんとはもっと色々書きたかった! ネタばれなんて気にせず書き殴りたかった!
でも、もっと多くの人にみーまーを知ってもらいたいから。
まだみーまーを読んでいない人に、このどうしようもない情動を自分自身で味わってもらいたいから。
だからこの場でネタばれはしません。
謎は謎のまま、嘘は嘘のままに留めておきます。
どうぞ好きなだけ焦燥感に苛まれてください。(私はSなんだコノヤロー)
そして我慢ができなくなったら、どうぞ遠慮なく最寄りの書店へ。
みーまー不滅。どれだけのときが経とうと、あなたが差し伸ばすその手を待っています。

あ、一応言っておくと、今みなさんが読んでいる文章は読了後に書きました。
この文章を境界線として、以降から実況を開始したいと思います。
いいですか? では、れっつらごー。




(実況開始)
これでお別れなんて辛すぎる。
でも読まないと、彼らの物語をちゃんと見届けないと、私が私でいられないような気がするし。
9巻まで再読してたときは、「最終巻に向けて気持ちが高ぶってるー!」なんて叫んでたんですが、いざ実物を前にするとね、表紙にすら触れない。
でも意を決して読みます。
お別れでも、終わりじゃない。
彼らの物語は終わらない。
終わるのはお別れの方で、終わったあとにはきっと出会いが待っている。
出会いが始まって、またいつの日か。
「ただいま」と言われると信じて。
さぁ、読むぞ。

改めて前回のあらすじ『間を空けすぎて嘘のつき方を忘れました』

さて、『改めて前回のあらすじ』なんて切り出しで始まるあらすじ的なもの。
『間を空けすぎて嘘のつき方を忘れました』ってのがまた、皮肉が効いててなんとも。

で、またエルシャダイネタ。好きだよねー、入間先生。
うんうん、わかるよ。『それ町』面白いもんね。4回も読み直したってのは実話かなー? 実話なんだろうなぁ。
結局あらすじやめて、これからの話に移行って……みーくんらしいけど、これ本心じゃなイカ? ちょっと悲しいぞー。てかこれ、みーくんの言葉を借りた入間先生の本音ではないのかい。

つい最近まで過去のシリーズを読み直してたからかもしれないけど、若干みーくんの騙り口調変わったっぽい。最初読んで妙な違和感があったんだよね。
でもやっぱりみーくんはみーくんで、忘れてはいけないものを確かなものとして、ずっと温めていた。
僕が、まーちゃんを大好きだっていうこと。

これは嘘にしちゃいけないよね。私もこの最終巻が出るまでみーまー大好きだって気持ちを更新してきたよ。いつだって上向きに。
かくして本編へ読み進むのであった!

六章『neked human―純粋限定―』

いやいや、湯女りんは前巻でいい仕事してくれたよ。
みーくん嘘つきだからあれだけどさ、読者の私からも感謝したい。

うわーお。なんだこの急展開と言うかもはや超展開。
「そして10年後」並みに度肝を抜かれるスタートを切ってくれましたよ、この本編さん。
でも妙に納得できてしまうところがそこはかとなくみーくん。

同時に騙り口調の違和感も消えた。
微妙に入間先生の意志が介入してたからかなぁ?
てか、今度は別の部分の違和感。んん? みーくんお姫様抱っこって。うぃー?

ま、それはそれとして。
そしてそして、物語の時間軸的にも久しぶりなみーくんまーちゃんのイチャラブ、もといニチャラブ風景。グチャラブとも言えるかな。まーちゃんの膝どーん! 的な。
んー、やっぱりこの光景あってこそのみーまーで、みーまーあってこそのこの光景なんだよね。しみじみと再確認。

『雨の中』

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ。

七章『memories―タイムマシン―』

5巻以来、茜がここまで元気でやっててくれて本当に嬉しいなぁ。
茜の無邪気さと無垢さに救われた。私も、湯女りんも。
茜には桃花とは別の方向性で湯女りんが必要だったんだろうけど、湯女りんには絶対的に茜が必要だったはずなんだ。
茜も湯女りんも本人には自覚がないだろうけど、端から見れば不幸な人生を歩んでいるんだとしても、本人が自覚ないならそれは不幸じゃない。
二人は今きっと、幸せを感じてるに違いない。

意味深な断章を挟んで7章へ。
みーくんの夢から始まります。この辺りで、ほとんど『やつ』の正体はわかってくるね。

この辺りの表現すごく好きだな。
窓越しに対話する自分と自分。
ドッヂボールに似てるかな。内側と外側で、仮想の『敵』を想像して心を投げ合ってるみたいな。

なんというかこの、ファンサービス的な金子の登場が嬉しい。
金子は異常な普通だからね。異常に普通なのが金子。
金子こそ世界の不思議だよ。

夢覚めてまーちゃんと芋掘り。
芋掘りができるかできないかで表情が明暗するまーちゃん可愛い。ギューってしたくなる。

思い出の地での芋掘り。まーちゃんにとっては思い出を掘るのと同じようなもので。
幸せだった思い出に偽りの現実を重ねて、まーちゃんは何を思うんだろうなぁ。
まーちゃんには何が見えているんだろう。

『光の中』

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ。

八章『please give me wing―ただし銅製―』

おぉっ! 二ー日先生がみーくん以外で外出てる!
おつかいって、絶対はじめてのおつかいより苦労すること必至。
今回の扉話は群像劇仕様なのね。
なんか『660²』のエピローグを思い出しちゃうなぁ。
ところで二ー日先生が登場するとホッとするのはなぜだろう。
結婚報告する二ー日先生に胸キュン。

『雨』の次は『光』……か。
いや、わかりませんけど?

ホームセンターデートはいいとして(むしろ家庭的なので実践したい)、目的が包丁ってのがまーちゃんがまーちゃんしててものすごくまーちゃん。
それを許容しちゃうみーくんもみーくんだけどね。
真の意味でのバカップルというかなんというか。

みーくんとまーちゃんの思い出廻りの舞台は、続いて公園へ。
人気のない公園で童心をすくい上げるかのように遊ぶ光景が微笑ましい。

でもなーんかチクチクする。
まーちゃんの仏頂面かなー? 外出仕様だから?
でもまーちゃんの望む『僕たちだけの世界』だし、言わば閉鎖された空間と大差ないよな。

「私はこのときに気づいておくべきだったのだ」みたいな展開になると面白い。なんつってー。

『風の中』

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ。

九章『I―××―』

扉章でジェイコムさん出たの初めて?
この人も悩むんだよなぁ。一番自分の仕事に誇りというか、こだわりを持ってるのはジェイコムさんだもんね。みーくんの嘘のように。
みーくんとか湯女りんとか、周りが思うようにならない人ばかりで気苦労は知れるけど、いつまでも警察という仕事に誠実なジェイコムさんであってほしい。

甲斐抄子!
そっかそっか、時代的には同じぐらいだもんね。
でも甲斐抄子に絵本の原案なんて務まるのか? と思ったら案の上、絵本の体を成してないとんでも話に。
でも絵本というのは往々にして一つの教訓をテーマに描かれるものだから、この場合『何事もほどほどが一番』と掲げられてる分には、絵本と言えなくもない。
話の内容はユーモラスで、甲斐抄子らしくてよかったしね。

で、
でで、
ででで、
でででで、
『運命の夜』です。
騙された。謀られた。欺かれた。
なんでもいいけど、とにかく。
嘘つきに遭いました。
嘘つきに会った違うよ。事故に遭ったみたいなね。

うわっうわっうわっ。
なんだよ、見事に騙された。物騙りにまんまと騙られた。
よくよく思い出してみればヒントはあったのに。所々でめっちゃ「んー? んー?」って瞼擦ったり、頭掻いたりしてたのに! てか、本当にこういう展開になったし! やっぱり、最初に感じた違和感は正しかったんじゃないか。そりゃ覚えてないはずだし、超展開にもなるよ。

ちょっと待て。待て待て待て。
じゃあなに? 上で「『やつ』の正体がわかった」とかほざいている私アホみたいじゃん。
騙されたままなら私の見解は間違いではなかったけど、結局『やつ』がそうだったわけじゃないし。
うぎゃぎゃぎゃ、恥ずかしー。

でもでもなんだろうこれ。すっげー清々しくて気持ちいい!
騙されて嬉しい。騙されたから嬉しい。んん? なんだこれ。マゾ? 新種のマゾなのか?
騙されたがりのマゾ? 略してだマゾ?
そんなことはどーでもよくて。
どっかに嘘は混じってるとは思ったけど、こんな堂々と騙されてるとは思わなかった。
でも騙されないとみーまー読んでる意味ないし。
てか、こんな騙し方をするとは思わなかったんだ。
色んな要素を上手く利用してて、ちょっと読み返してみたら鳥肌立ったよ、鳥肌。
悔しい。悔しいけど……でもなー。なんでだろ。
それなのに、それでも、それだから、
嬉しくて、切なくて、愛しくて。
色んな気持ちがごっちゃで混乱してる。こんな嘘に気づかなかった自分にも混乱だけど、それはもうどうでもよくて、まーちゃんが『みーくん』以外で『みーくん』が『みーくん』であることにわずかでも齟齬を感じ取っていたり、この場でのみーくんはどこまでいっても結局まーちゃんへの××は消えてなかったってことがわかって、8年前のこと思うとどの口がってちょっと腹立たしくても、どうしても憎めないんだよなぁ。

『やつ』の突き出した左手に『長瀬透』の影を見た。
うわぁー、この被せ方は卑怯だ。
ハッピーエンド、見つけたね。

十章『revival―嘘をもう幾星霜―』

ここで彼女の再登場か。な、なんたる……ぶわぁっ。(感涙の涙)
せんぱいは汚くても、確かな幸せのために嘘をつき続けてるよ。

タイトルが素敵、うん、いい。
「幾星霜」という言葉には苦労という過程があって、その後長い間って意味がある。
みーくんはこれからもずっと、今までの苦労をすべて背負い込んで嘘をつき続けるんだね。
ところで、タイトルを見た瞬間東野圭吾の『嘘をもう一つだけ』のパロディかなと思ったけど、たぶん考えすぎ。

さて、問題はここから。
どう感想を綴っていこうか。
ネタばれのないように努めると、そろそろこの実況風感想の限界が来るころです。
でも頑張るよ! いけるとこまでね!

小石で抗って、地面を転げ回って、でもまーちゃんの前に立つみーきゅんかっきゅいぃー。
んでんで、まーちゃん。
やっと、
やっとここまできた。
理由は驚くほど単純で、まーちゃんなりの直感でしかないんだろうけど、意味はあった。みーくんとまーちゃんが、短い時間であっても共にいたことに、意味が見出せた。
包丁使ったらいけないって、みーくんとのそんな約束を覚えてたりして、……あぁダメだなぁ。言葉にできない。まーちゃん賢い子。

まーちゃんが泣いてる。
あー、この涙が表紙のまーちゃんと関係してるのかな。丁度、表紙でもバイバイってしてるし。
自覚はなくても過去の思い出が涙を生んだのか。
この涙を見ると、これでよかったのかなって思ってしまう。
でも正しいとか間違いとか、良いとか悪いとかじゃない。
少年が嘘をついて、少女がその嘘を信じた。
ただそれだけの結果にすぎないし、その結果がすべてなんだと思う。

『嘘つき少年と壊れた少女の物語』

よぅし、終わらないで。

最後もやっぱ、病院で終わるのね。
でもみーくんは病院に、昔も今も色んな思い出と刻んで残してきてるから。
二ー日先生との出会いがあって、ヤマナさんとの別れがあって。
まーちゃんとイチャイチャして、死体探しをして。
入院する度に色んな人がお見舞いに来てくれて。
みーくんにとって病院は、みーくんという人間を構成する要素が集まった場所なのかなって思う。

うぉー、金子。
夢の中だけで、もう登場しないのかと思った。最後に持ってくるとは、入間先生わかってらっしゃる。
みーくんと金子のこの距離感が大好き。
やっぱ金子は異常だよ。『普通』なら、絶対に事件に巻き込まれてるからね。

大供ネタにニヤリ。
それがいるんだよなー。この世界のどこか、宇宙人の見守る町に。

しかし、しゅらっばーの絶えない罪作りなみーくんだこと。
自分で張っておいた伏線に自ら足を引っ掛けて転ぶなんて。
あのときの僕は間違いなく『僕』だもんね。変わり身の術はもう通用しないぜ、えっへっへ。

アホがエレベーターを降りていく。
みーくんとまーちゃんがいる限り、悪意は伝染し続ける。
二人は幸せになれても、他人は幸せになれない。
でもそれでいい。そうじゃないとダメだ。
だってそこには『……ぃ』があるから。
ここで『その言葉』を呟くのか。ほんとにみーくんというやつは。

始まる。
終わりの終わりには、やっぱり始まりがあって。
ハッピーエンドの先には、永遠にハッピーエンドが続いている願って、祈って、信じて。

嘘つき少年と壊れた少女の物語は、またここから、騙られる。

エピローグ『これまでからと、これからまで』

このエピローグ読む前からすっごく楽しみだった。
タイトルもそうだし、何年後の話とかはどうでもいいけど、みんなどうなってんのかなーって。

で、
語り部だれよ?
私ってことは、女性だよね。女性? んー、誰だろう。

ま、いいや。
大学卒業しても就職せず、コンビニでバイトに明け暮れる毎日。
うーむ、なんか耳に痛い境遇。

んで。
また騙された。騙られた。
一体、一冊に何回騙されんだって話。
でも考えてみればおかしいんだよね。で、納得する。あの二人なら十分にあり得るもんね。
そうかそうか。大変な道を選んだんだね。
何よりも二人がいつまでも一緒にいてくれることが嬉しい。
そして周りには、彼らを支えてくれる人たちがいて。
ジェイコムさんの「あの子たちと仲良くしてあげてくださいね」が沁み渡る。それこそ、コンビニのおでんのように。

みんな元気にしてるみたいでよかった。相変わらずな人たちばっか。
湯女りんはちょっとした人生の転機があったみたいだけど。これで電波女6と繋がったわけだ。

みーくんは宣言通り未来で苦労してた。
みーくんの浮気性は一生もんだからね。すぐデート誘ってるし。
この辺りでようやく『私』の正体がわかった。おっせー。やっぱ8巻再読してないからか。
まさか彼女とは。
でも彼女をここで語り部に持ってくることで『あの人』を想起させる演出が憎い。
みーくんは屋上フェンスの向こうに何を見たのだろう。
『あの人』の影だったらいいなー。

みーくんにとっての『あの人』との別れのように、『私』にとっての自殺の失敗のように、誰にだってこれまでがあって、でも今は、これからを生きている。
屋上から空を飛ぶことも敵わず、不器用に地上を歩かないといけない。
でも明日は必ずやって来る。
人生は相対的に、良い日の方が少ない。
でも生きていける。
空の飛び方は知らなくても、生き方は知っているのだから。

あとがき

文章を書いてるときの手触りかー。難しいなー。
今良い文章書いてるとか、今悪い文章書いてるとか、なんとなく頭の裏側辺りで自覚することはできる。ちなみに今は悪文を書いてると思う。
でも、手触りとなると未知の領域。
作家って、経験を重ねるとその境地に到達するものなのかもしれないね。

それぞれ今までの作品の手触りを紹介してくれてるわけですが、ちょいと共感しづらい。
これはもう、書いている本人だけが享受できる感覚でしょ。
花咲太郎と小規模は微妙にわかるかもだけど。
ぼっちーズが気になるんるん! 内緒ってどういうことー?




いつもしてることなので、今回も読み終わってからお馴染みのカバー裏を拝見。















心臓が止まるかと思った。
続いて涙が。
嘘でよかったけど、最後とか言うなよぉ、みーくぅん。
もっとみーくんに騙されていたかったのにぃ。みーくんの嘘ならいくらでもついて欲しかったのにぃ。
みーくんの嘘で幸せになれるのはまーちゃんだけじゃないだからぁ。

本当はこのカバー裏の文章を上で引用しようと思ったんだけど、これはみなさん自身の目で確かめてほしい。
なんとなく。なんとなくだけど。
このカバー裏を見たときが一番、この作品と出会えてよかったと思えた。
なんだか、幸せ。

じゃあ、そろそろ実況終わろうかな。
最後にまとめは書くつもりだけど、一通り内容には触れられたと思う。
始めての試みでとてつもなく大変なことをしたって今になって気づいたけど、でもまぁ満足。自己満で終わってるのが問題だらけだけど。
もしここまでつき合ってくださった方がいたら結婚しましょう。嘘だけど。
いやでも、本当に嬉しい。感謝の念でいっぱいです。

今見返してみても酷い内容で、こんなの本当に公開していいのか疑問だらけです。
でも私がそうしたかったから。
こんな風に書いて、こんな風に公開できたらみーまーへのハナムケになるかなって。
自己満じょうとー。文句のあるやつはごめんなさい。平身低頭。

じゃあ終わるよ? 別に閉会の言葉とかないから。

あー、楽しかった。
(実況終了)




最後にまとめでも。

思えば、私が初めて触れた入間作品は『電波女と青春男』だった。
そのころラノベに疎かった私は、当然入間先生のこともよく知らなったし、とりあえずとっつきやすそうなものとして電波女を選んだ。
それ以前にみーまーの存在は知っていたけれど、ラノベ自体が未知に等しかったから、無意識に避けていたんだと思う。だから、初めて出会った入間作品がみーまーじゃなかったのは、今でも多少後悔している。
でも電波女を読むことで入間先生を好きになって、結果的にみーまーに出会うことができたから、そのことをどうこう言うつもりはない。
みーまーがどうとか、電波女がどうとか、そんな無粋なことを言うつもりもない。

今ではみーまーが一番だけど、入間先生の作品がすべて好き。
不満とか、否定的な感想を書いたこともあったけど、だから好きじゃないわけではない。ほら、どっかの落とし神も嫌いは好きと変換可能って言ってたし。
あー、それはどうでもよくて。
ただこうしてみーまーの最終巻に触れてみると、このシリーズが特別なんだっことに気づく。
正直言って思い出は浅い。
でも、思い入れは深いんです。

なにはともあれ完結。
入間先生もあとがきでこう語られていましたが。完結。完結かー。
入間先生本人に言われるとぐさっとくるものがあるなぁ。
入間先生自身は、このシリーズが終わることにどんな想いを抱いているんだろう。
そういうことを考え出すと止まらなくなるわけですが、でもきっと、こんな風に終わりを寂しがってくれる読者たちがいて入間先生も幸せを感じていてくれてると思う。
そうやって、作者と読者が幸せをわかち合えるのはとっても素敵なことだよね。
そしてその幸せの元となった『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』が何よりも愛しいです。

こんなにも愛した物語があったことを、いつまでも覚えていたいです。

嘘でも本当でも、
バイバイ。


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Comments

お疲れ様でした。読みにくかった。レビューではなかった。でも最高にボンさんな文章でした。読んでいる途中を思い出して泣けてきましたよ。おかしいな、それほど好きじゃなかったはずなのに。
なんとか最後まで読めたのですが、どうもカバー裏はまだ見れそうにないです。そこまでの勇気はない。見たらきっとこのシリーズは終わりますよね。ならまだ見ない。不本意かもしれないけど、ちゃんと読み直してからお別れしようと思います。

>茜も湯女りんも本人には自覚がないだろうけど、端から見れば不幸な人生を歩んでいるんだとしても、本人が自覚ないならそれは不幸じゃない。
二人は今きっと、幸せを感じてるに違いない。

憶えてますよね。記念すべき第1巻、副題。「幸せの背景は不幸」。
読んでいる途中はこの副題が離れませんでした。ここまで計算してあの物議を醸し出したというのなら一生ついて行きます。そうでなくても、ホント大好きだったんだなぁって今になって思い始めました。何でもうちょっと早く気付かなかったのかなぁ。

しっかりと最後まで見送ったボンさん。私もじっくりと噛みしめながら、しかし急いで、ハッピーエンドまで、ちょいと行ってみたいと思います。
Posted at 2011.01.09 (22:19) by ask (URL) | [編集]
実況風ごちそうさまでした。
終わってしまいましたね。
読んでいて、やっぱり、あーわかるわかるよそうですよねねねーって部分も多くて、他の感想見ててもですが、
こう、なんか共有? というか、終わりの感慨を一緒に持つのも感想書いたり読んだりの醍醐味かもしれませんね。
Posted at 2011.01.09 (22:23) by Jane Na Doe (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
askさん、コメントありがとうございます。

本当に読んでいただきありがとうございます。何度感謝しても足りません。
私の本心が綴られてますから、これが真の私の文章です。
askさんの心に触れられるような文章が書けて嬉しいです。
それほど好きでなくてもいい。ただ、もう一度このシリーズを見つめ直すきっかけになればそれでいいです。
askさんの言う通り、カバー裏を見ることで本当のお別れをすることになります。
今見なくても、いつか帰ってきてください。一緒にお別れをしましょう。

覚えてますよ。
これは1巻の副題でありながら、シリーズ全体の大きなテーマだったと思います。常々頭の中で意識していました。
おそらく計算などしていなかったと思います。あとがきでも2巻以降を出すとは思っていなかったと仰っていましたし。計算ではなく、生き方ではないかと思います。入間先生が生きる上で糧としている考え方だから、シリーズを通して反映されたのではないかと。
どちらにせよ、一生ついて行きますが。
askさんが好きであることに気づいてもらえて本当によかった。その言葉だけで、この感想を書いた甲斐があったと思えます。

では、ハッピーエンドでお待ちしています。

Jane Na Doeさん、コメントありがとうございます。

このブログでは初めましてですね。
訪問していただきありがとうございます。

お恥ずかしい文章で恐縮ですが、実況風頑張りました。楽しんでもらえたら何よりです。
終わっちゃいましたね……。
内容部分の感想は正真正銘、純粋な私の感想なので、後でJaneさんのブログの感想も拝見させてもらったのですが、再度考え直させられる事柄がたくさんありました。
でもそれ以上に共感できる部分があって、直接言葉を交えたわけでもないのに、一冊の本を通じて感想で繋がり合えて幸せーってなりました。いいですよね、こういうの。
感想書いててよかったと思えることの一つです。
Posted at 2011.01.10 (12:50) by つかボン (URL) | [編集]
こんにちは。
10巻実況おつかれさまです・・・
ついに終わってしまいましたか・・・
私はまだ4巻を読む前だというのに・・・

どういう結末がこのシリーズの最後に待っているのか、
ハラハラドキドキですが、期待し泰と思います。
Posted at 2011.01.11 (10:42) by naomatrix (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
naomatrixさん、コメントありがとうございます。

実況疲れましたw でも楽しかったです!
終わっちゃいました。今も信じられませんが、本当に終わってしまったんです。
naomatrixさんはこれから触れていくのです。まだ楽しみがあって羨ましいような、早く10巻まで辿り着いてもらいたいような。

終わり方は、やはりみーまーだなぁという感じです。
期待は裏切らないと思いますよ。
Posted at 2011.01.12 (18:19) by つかボン (URL) | [編集]
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プロフィール

つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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