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カナクのキセキ1/上総朋大

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またまた相互リンクさせてもらったので紹介しまーす。
今回はいなばさんが運営するブログ『雨、ときどきミステリ』と相互リンクさせてもらいました。
いなばさんとはツイッターで仲良くさせてもらっていて、イルマニアとしても趣味が合う間柄です。
ブログタイトルにもある通り、いなばさんはミステリをこよなく愛していて、私もよくミステリ作品をオススメしてもらっています。
ブログは、そんないなばさんが読んだミステリ作品が紹介されています。
ミステリに興味のある方、またはミステリを読みたいと思っている方は一度立ち寄ってみるといいかもしれません。
ブログ自体は今回が初めてではないみたいですが、このブログは立ち上がったばかりなので、みなさんで盛り上げていきましょう。


話は変わって。
もうお気づきの方もいるかもしれませんし、気づいてない方もいるかもしれません。そもそも興味ないという方もいるかもしれませんし、気づいていても「だからどうした?」という方もいるかもしれませんが、コメントの形式を変えました。
今までは一つのコメントで複数の方に返していましたが、それは失礼ではないか?(あくまで個人的主観です)と今更ながら思い直したので、一人一人に返していくことにしました。
だれ宛てへの返信かはコメントタイトルに明記してますのでわかると思います。

こんな風に少しずつ、ブログをいい方向に変えていけたらいいなと思います。






カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)
上総 朋大 さらち よみ

富士見書房 2011-01-20
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「ユーリエ、よく聞いて欲しい。僕は心に決めたんだ。この石碑巡り、何があっても君と最後までやりとげたいと思う」
 それを聞いたユーリエは、がばっと顔を持ち上げた!
「ほ、ほんろ!?」
「僕は君を全力で守る。何があっても、置いていかないよ」



――あらすじ――
千年前、マールと呼ばれる深紅の髪の魔女がいた。マールは、世界を放浪しながら“魔法”を人々に授けた尊き女性だ。魔法学校を卒業した僕・カナクは、ある目的を胸に秘め、彼女が大陸各地に遺した石碑を独りで巡ることを決意した、のだけど…。「とにかく、私はあなたの石碑巡りについて行くって決めたの!」学校一の魔法の天才にして美少女、そしてセレンディア公の娘と三拍子揃ったユーリエが、なぜだか突然ブチ切れ、僕の旅に同行することに。それは、甘く切ない恋の道のり、そして、思いがけない真実へと至る不思議な旅の始まりだった!胸震わす第22回ファンタジア大賞“金賞”受賞作。


――感想――
第22回ファンタジア大賞『金賞』受賞作。

12月に店頭で紹介されているのを見て気になっていて、深夜にはCMまでしていたので随分と期待していた作品です。
結果から言うと、期待を飛び越えてくれる逸材ではなかった。
それでも出会えたことを素直に嬉しく思える、そんな作品だったと言えるかな。
余談だけど、読むまでは表紙の女の子がカナクだと思ってた。表紙のデザインはこれでいいの? と思わなくもないけど、小さなことです。

これは、石碑巡りと呼ばれる、今は廃れてしまった慣習に挑む敬虔なるマール信徒であるカナクと、なぜかマール信徒でもないのにカナクについて行くと言い出した天才魔法少女ユーリエの物語。
二人の旅は童話のようにドキドキとワクワクで溢れていて、その中には甘酸っぱい恋模様や、様々な街で描かれる人との出会いが凝縮されている。

お互いに相手のことを思いながらも、マールの教えに従ってユーリエを遠ざけようとするカナク。でも必要以上に距離を近くしてくるユーリエにたじたじになって、ときには感情を爆発させそうになったり、また、ユーリエはユーリエでなんとかカナクを振り返らせようと必死になって核心に迫る言葉を冗談で言ってみたりと、二人の初々しさとたどたどしさが堪らない!
すぐに怒ったり機嫌を悪くしたりするけど、学園では見たことがないユーリエのそんな一面に触れてカナクはどんどん気持ちを膨らませていく。
ユーリエは些細なことでもカナクのことを気にして、優しい言葉をかけてもらったらその度に表情を明るくする。
もうなんなんだこの二人! 可愛すぎる!

けれど二人の旅の終わり、石碑巡りの終着点がなんとも切なすぎる。
四つの石碑に暁の賢者マールが残した言葉が示していた真実。それを知ったときのやるせなさは筆舌に尽くしがたい。胸が掻き毟られるようだった。
でも、いつの間にかこんなにも感情を揺さぶられている自分がいることに気づいて驚いた。もしかしたら、そのとき初めてこの作品を好きになったのかもしれないなぁ。

舞台は剣も魔法もモンスターも存在する典型的なファンタジーの世界。
目新しさはお世辞にもあるとは言えない。なのにどうしてここまで心が惹かれるのか。
そう考えたとき、やっぱり物語の中心にカナクとユーリエの二人の関係性を置いているからだろうなと思った。
正直言って、文章は雑だし、物語も終始急いていて緩急に乏しかったし、世界観や設定も有り体だった。悪点は列挙すると際限がない。
けれど、それらを上回るカナクの純心さとユーリエの可愛さが最後には瞼の裏に涙を浮かび上がらせてくれた。この2人だったからこんなにも心を動かされたんだと思う。
どうか、時を越えた二人の愛の行き着く先が幸せであってほしい。

個人的な願望を言えば、何もこの一冊に石碑巡りの終わりまでを詰め込まず、もっと細かく分けてほしかったかもしれない。
何が残念って、旅の道中でいくつもの素敵な出会いがあるのにそれがあっさり流されちゃうことなんだよね。もったいないなーって思って。
カナクとユーリエの二人に焦点を当てていたのはすごくよかった。けど、出会いそのものと、出会った人々をもっと深く掘り下げればより魅力が増したんじゃないかと思う。
たとえば『狼と香辛料』のように、石碑を巡る過程で辿り着いた一つの街との出会いから生まれる物語で一冊書いてもよかったんじゃないかなって。
でもあのラストがあったから好きになれたっていうのもあるし、難しいところだよね。

ただあとがきによると、この作品は投稿前に書かれていた連なったお話の二作目にすぎないらしい。
しかもすでに次巻の物語はできあがっているとか。
だから考えようによっては、この一冊で旅を終わらせる必要があったなんらかの仕掛けが用意されているのかもしれない。
そういう意味も含めて、非常に次巻が気になる作品となりました。
現時点では完成した作品とは言えないので、不安と期待がない交ぜになっていますが、とにもかくにも次巻を待ってみる必要がありそうです。


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Comments

紹介ありがとうございました。
ミステリと銘打ってはいますが、その実態はラノベ・ミステリごちゃごちゃになる予定です。
自分自身もミステリばかり読んでいるわけでもないですしw
特に入間人間の感想には力入れますのでこうご期待!
Posted at 2011.02.02 (17:36) by いなば (URL) | [編集]
また新たにイルマンスキーが加わってきましたねw そろそろ居場所がないんじゃないかと思っているaskです。嘘です。

やっぱり長所と短所がハッキリしてるなぁと思いました。だからこそ読みやすいというか、割り切って読めるというか。正直首を捻りながら読んだりしたのですが、だからこそラストシーンにはこれほど震わせられたのだろうなぁと。あとユーリエの可愛さねw
ホントユーリエ好き好きですよ。可愛いです。愛でます。2巻でもひたすら愛でます。出てくれるかな?w

キャラクターの芯の強さが、とてもいい方向へ働いた作品でした。
Posted at 2011.02.02 (21:30) by ask (URL) | [編集]
Re: いなばさんへ
コメントありがとうございます。

ラノベの感想も書かれるのですね。それは楽しみです。
私はタイトルの割に感想がラノベに偏ってますからねw ブログの形は人それぞれです。
いなばさんの入間先生の感想楽しみにしてますよ。
Posted at 2011.02.03 (02:51) by つかボン (URL) | [編集]
Re: askさんへ
コメントありがとうございます。

イルマニアの方たちとは親しくさせてもらってますが、入間先生ばかりに興味があるわけじゃないですからね。人とのつき合いは多様です。

読んでみての印象として、これほど長所短所が明確化してる作品もあまりないのではないかと思います。挙げろと言われればそれぞれ箇条書きできそうです。
askさんが言った通りユーリエは可愛かったですね。
ただ私はカップル萌えなので、カナクもセットで激しく身悶えしましたw
どんな形で登場するのかわかりませんが、2巻も出てほしいですね。
Posted at 2011.02.03 (13:57) by つかボン (URL) | [編集]
つかボンさん

お疲れ様です。

私は、この作品大好きです。2巻も読みました!

初巻の、
二人の微笑ましい旅路に、ほっこり♪
マールの軌跡・禁忌を犯したユーリエに、ウルッ(泣)ではなく大泣き。
さらに、最後の草人たちでまた大泣き(笑

ファンタジー系をたくさん読まない方の私としては、すっごい気に入っている作品です。
純愛ものにとっても弱いです。

まだ、シリーズは続きそうですし、
カナクをはじめ登場人物たちそれぞれの“純愛”に幸あれっ!

失礼します。
Posted at 2011.07.22 (23:49) by nagisa (URL) | [編集]
Re: nagisaさんへ
コメントありがとうございます。

カナクとユーリエのやり取りには私も温かい気持ちにさせられました。
ラストの意外なストーリー展開にも驚かされ、同時に涙を誘われました。
キャラの純真さが如実に表れ、それに呼応するかのような綺麗な物語運びがなされた素敵な物語だったと思います。

ただ残念ながら続刊を買う意欲にまでは繋がらなかったんですよね。
こればっかりは感覚的なものなんで自分でも上手く理由は並べられないんですが。

でも面白いと感じたのは本当でした。
私からも二人の純愛に幸があることを祈らせてもらいます。
Posted at 2011.07.24 (18:46) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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