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ファンダ・メンダ・マウス2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト/大間九郎

Smile For Japan


地震に関する色々な情報が錯綜していますね。
いい情報もあれば悪い情報もあり、中には誤情報なども紛れ込んでいてなにが正しいのかわかりにくくなってきています。流れてくる情報を安易に信用せず、一度冷静になって真偽を確かめてから判断することが大切のようです。

そんな中素晴らしい情報やお役立ち情報も多数ありました。
たとえばこれ↓
『サイエンス・メディアセンター』
気になる方も多い原発問題に関するQ&Aをわかりやすくまとめています。
専門知識がなくても理解できるように編集されていますので、一度目を通しておくといいかもしれません。

ちょっと変わった、けれど心温まるこんなまとめサイトも↓
『地震発生後、Twitterで投稿された心に残るつぶやき』
これ読んで号泣しました。

あと、一つの前の記事でも紹介しましたが、他にも多くの作家さん方が独自の方法で義援金を募ろうとしているみたいです。
たとえば漫画家の井上雄彦さんは、地震被害で落ち込んでしまった日本に元気を取り戻そうと、老若男女あらゆる人間の笑顔の絵を描いては『smileシリーズ』と銘打ってツイッター上で公開していました。
そしてそのシリーズを本またはポストカードにして販売し、その売上金を義援金とする計画を自ら立案しました。
こちらがそのツイッター上での呟きになります。
さらに『僕僕先生』でお馴染みの仁木英之さんは、自らのブログでこんな記事を書いていました。

自身の才能を売って得たお金を義援金とする方もいれば、自分の作品に費やされる予定であったお金を募金に回してほしいと願う方もいる。
けれど誰のためを想っての行動なのかはみんな一致しているのです。

私が思うに、各業界の有能者や権力者は、今こそ上のお二人のようにその力を行使すべきではないでしょうか。自分の有する力の価値を知って、できることをしてほしいです。支援の形は違えど、祈りの形はきっと一緒のはずですから。

そんなわけで私も自分にできることを。
私の願いは、一刻も早く日本が元気を取り戻すことです。
そのためには笑顔が一番! さあ、笑おうじゃないか!



なにかが間違っているかもしれませんがご容赦を。






ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
大間 九郎 ヤスダ スズヒト

宝島社 2011-03-10
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「……悩みはないのですが……」
「ないけどなーに?」
「……お願いならあります……」
「お!いいねー、お願い。マウスきいちゃう!美月さんのお願いなんでもきいちゃう!おせーておせーて美月さんのお願い!このチュウチュウマウスにおせーて頂戴!」

「……助けてください……」




――あらすじ――
おれはマウス。第一夫人・ネーネ(義理姉)、第二夫人・マコチン(暴力カッパ)、大三夫人・キンバ(金髪ゴスロリ13歳)を2Kで養い中。って、いいのか法治国家!舐められすぎじゃないの!とか言ってる場合じゃねー。ヘロイン10キロとキンバの命、オレがカタつけないといけなさそうだ。いきなり銃撃されるし、くそったれは動き悪いし、ふざけんなっ!―衝撃の1巻からジャンクな愛の物語は加速、今度はクレイジーパーティだ。


――感想――
待ってましたの最新刊!

面白すぎる。最高だわ、やっぱり。
シリーズ化が決まったときはそれはもう嬉しかったんだけど、同時に、担当編集に監修されることで前巻で異彩を放っていた独特な文体や無鉄砲な話運びが修正されるのでは?と危惧もあった。
しかしまったくの杞憂であったと明言しておく。

きっと優秀な編集さんがついてくれたんだろう。
ノリは相変わらずで、むしろ極まっていたような気さえする。
なのに一連の流れは綻びなくとても美しい。前巻に劣らずハチャメチャやってるのに、読者を置いてけぼりにせず軽快に疾走する物語に目を奪われ続けた。

ラノベ的要素はますますナリを潜め、代わりにサスペンス要素が増えている。ある種のノワール小説的な雰囲気を醸していた。
フェイ家とマァ家。マフィアの勢力争いの礎とされた第三夫人のキンバと10kgのヘロイン。そして巻き込まれるマウスと美月。
いくつもの事件が別々の場所で多発し、並行して進んでいたはずがいつの間にか絡み合っていく様が痛快。なにがおかしいのかはわかるのに、それを解く鍵がどうしても足りず、ようやく解けると思ったら別の場所から新たな謎が浮かび上がってくる。
伏線回収が秀逸で、徐々に明かされていく物語の全貌にはただただ驚くばかりだった。

今回は登場人物への焦点の当て方がとても魅力的だった。
新キャラのキンバはもちろん、ロンやミチルやマウス。そしてなによりも美月さん。
前巻では目も当てられないほどの酷い仕打ちを実の父親から受け絶望の淵に立たされていたにもかかわらず、今回もまた容赦ない。
なんの因果かヘロインなんてものに関わることになり、ほとんど見ず知らずの少年を守りながら命を狙われることになる美月。その意志の強い眼光と聡明さでなにもかもを背負い込もうとする姿勢には憧憬の念すら覚えてしまう。
彼女は本当に頑張った。誰にも頼るまいと、自分の力だけを信じて。
でも最後にマウスの前で、溜め込んでいた想いをたった一言で吐き出した彼女の姿には涙を流していしまいました。

前巻ではあまりロンに好印象はなかったのだけど、今回で一転した。
自分のことをぬけぬけとヒーローと言ってのける悪役っぷりが超クール。
誰の味方にもならず、けれど確実に誰かの意志に関与してくる立ち位置が素敵だなあ。
そしてくそったれは相変わらずくそったれに可愛い。淫獣化までしてどの部分を愛でればいいのかも不明なのに可愛い。くそったれめ。

今回も狂気と愛憎が渦巻いていたけど、でも結局蓋を開けてみれば、くだらなくも優しい、それだけの物語だったんだ。死んだ姫君と復讐に燃える王子とその妹と死神、そして場違いなほど醜い鼠、そんな下らないファンタジーだったんだ。
それでも、時代遅れな夏の夜に祈りを捧げるマウスの姿に胸を打たれました。

ところでマコチンは?
前巻とは比較にならないぐらいの影の薄さに落胆を隠せなかった。

<追記>
このラノの公式サイトで公開されているファンダの短編も読んでほしい。時系列的には1巻と2巻の間の話。
一応2巻に関わる話だけど、読んでないと特別困ることはない。読んでほしいのは単純に面白いから。
マウスの変態っぷりとマコチンに注目です。
マコチン可愛いよ、マコチン。


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新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
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ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)(2011/03/10)大間 九郎商品詳細を見る やっぱり大間先生はただ者じゃなかった!!! マウスは、いつの間にか増えた第3夫人・キンバリーと美月を救えるか?! 「ファンダ?...
Posted at 2011.03.25 (20:01) by 読書感想未満、駄文以上。

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Comments

こんにちは。
「ファンダ~」最新刊ですか・・・・。
非常に読みたいところなんですが、近所の書店が地震の影響で再開の見込みが立っておらず、いつ購入できるか分からない状態。
今月中に買えるかどうか・・・・。

ノワールっぽい雰囲気はかなり好みです!楽しみにしたいと思います。
しかし、こんな時はどちらかというと明るいのが読みたいな・・・・。
Posted at 2011.03.15 (08:23) by naomatrix (URL) | [編集]
先日やっと電気が復旧して宮城の状況を知ったのですが、津波は本当に多すぎるものを持って行ってしまいましたね・・・
こんなときだからこそ、楽しい本を紹介して少しでもドキドキワクワクを届けたいです。

さて、マウスはまさかシリーズ化されるとは思っていませんでした。
こないだ書店に行ったときに置いてあって、思わず衝動買いしましたよw
あの独特の中毒性の高い文章はそのままに、文の書き方が型にはまって逆に読みやすくなった気がします。
あとがきでは作者さんの一筋縄ではいかなさそうな感じが出てますが、マウス中毒者としては編集さんとは是非うまくやっていって欲しいです。

公式ページの短編は初めて知ったので、早速足りなかったマコチン成分を補給してきます!
Posted at 2011.03.15 (19:05) by 茶ネコ (URL) | [編集]
Re: naomatrixさんへ
コメントありがとうございます。

仕方がないこととはいえ、それはなんとも歯がゆい事情ですね。
非常に面白いのでぜひとも早く読んでもらいたいです。

内容は黒々としてますが、マウスの明るい語り口調が紛らわしてくれますし、ラストのマウスが祈りを捧げるシーンは、地震被害を受けている今だからこそグッとくるものがありました。
彼の「守る」という言葉に、暗澹たる気持ちを拭い去ってもらいましたね。
Posted at 2011.03.16 (01:22) by つかボン (URL) | [編集]
Re: 茶ネコさんへ
コメントありがとうございます。

やや! 茶ネコさんも随分と被害を受けていたみたいですね。ご無事でなによりです。
津波被害は日本に大きな傷を残すでしょう。
でもそれと同じぐらい素晴らしいものも生まれました。共に支え合い、共に助け合う心。被災地にいようといなくても、みんなが心を一つにする大切さ。
こんな月並みな言葉がどれだけ大切な意味を持っていたかを今更ながらに悟りました。
日本はまだまだ捨てたもんじゃないです。

大間さんが受賞インタビューで読者が望むなら続きを書くと言っていたんで、去年の時点で続刊されることは薄々わかっていましたが、やはり嬉しいですよね。
あとがきと著者近影を読むと大間先生の言葉って矛盾してたりするんですけど、どっちも本音なんだろうなあって思います。きっと書くことは大好きなんでしょう。
編集さんとは上手く折り合いをつけながら、これからも素晴らしい大間先生らしい作品を書いていってもらいたいです。

短編はぜひ! ビバ・マコチン!
Posted at 2011.03.16 (01:46) by つかボン (URL) | [編集]
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入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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