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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。/渡航

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恒例のリンク追加報告と紹介です。

今回はMedeskiさんが運営するブログ『ナマクラ!Reviews』と相互リンクさせてもらいました。
こちらのブログでは一般文芸からラノベまで、各賞の受賞作をメインにレビューが綴れられています。受賞作といえばやはり多くの人が気になるもの。新しい分野に手を伸ばすとき、まずは受賞作から、なんて人もいるんじゃないでしょうか? そんなときにきっと参考になる素晴らしい感想系ブログです。
Medeskiさん自身の読み込みも深く、短いながらも要点を浮き彫りにさせたハイレベルなレビューもさることながら、驚くべきはその更新数でしょうか。とてもじゃないですが、私に真似できる芸当ではないと思いました。
気になる方はぜひとも訪問してみてください。

Medeskiさん、相互リンクありがとうございました。






やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
渡 航 ぽんかん(8)

小学館 2011-03-18
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「お前さ、友達いんの?」
 俺がそう言うと、雪の下はふいっと視線を逸らした。
「……そうね、まずどこまでが友達なのか定義してもらっていいかしら」
「あ、もういいわ。そのセリフは友達いない奴のセリフだわ」
 ソースは俺。



――あらすじ――
青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ
孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう――そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?  と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!繰り広げられる間違いだらけの青春模様――俺の青春、どうしてこうなった!?


――感想――
第3回小学館ライトノベル大賞『大賞』受賞作家、渡航が繰り出す新境地!

時代劇ものであるデビュー作『あやしがたり』とは真逆に位置する青春ラブコメということで話題を呼び、著者の必至の自虐型宣伝で発売前から評判となっていた『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』、通称『俺ガイル』(公式略称)を読ませてもらいました。

これは面白かった!
それなりに期待していた作品だけど、見事に打ちのめされた。「それなり」とか失礼だったね。相手は『大賞』受賞作家なのに!
『僕は友達が少ない』より劣っていても、それはそれで妥協するつもりだった。原作者の平坂先生に推薦文をお願いする、その挑戦的な姿勢を私は買っていたわけだし。
でも今は、そんな自分に喝を入れたい。
やっぱりガガガ文庫だ。

読者にあれだけ意識させておいて、はがないの二番煎じにならないのはすごい。むしろ意識させられたからこそ、ギャップが功を奏したのかも。
似ているようでまったく違う作品。だから比較とかできないけど、好みはこっちだったかな。
敢えて比較するなら、キャラの残念さでははがないに軍配が上がるけど、キャラのぼっち思考はこちら。あと、中身の有無でもこちらといった戦績。まあ、本当に違う作品だから、良さはそれぞれです。

最初のうちは主人公の一人称が節々で鼻についたけど、主人公のやさぐれ具合と自虐ネタが面白く思えてくるとほとんど気にならなくなった。
そんな高二病な主人公・比企谷八幡と、奉仕部部長・雪ノ下雪乃のかけ合いがとても愉快。
そして、人の顔色ばかり窺ってしまうアホの子の由比ヶ浜結衣や、いまだ中二病が抜け切らない材木座義輝や、男の娘の戸塚彩加たちから奉仕部に持ちかけられる相談事を解決していく過程で、二人の価値観や距離感が少しずつ変わっていく様がよかった。

しかし、それにしても結衣が可愛いね。
八幡と雪乃のぼっち思考には一癖も二癖もあって、それを信条にしている節さえある。
 誰かの顔色を窺って、ご機嫌とって、連絡を欠かさず、話を合わせて、それでようやく繋ぎとめられる友情など、そんなものをは友情じゃない。その煩わしい過程を青春と呼ぶのなら俺はそんなものいらない。

八幡のこの言葉にあるように、彼らは絶対的に友達なんて必要とはしていない。
けれどその姿勢を瓦解させたのが結衣だった。結衣はアホだけど、裏表ない素直さがある。友達関係で過去に痛い目を見た八幡と雪乃だからこそ、その素直さには心に響くものがあったんだろう。
常に独りぼっちでだれかと行動をともにすることなんて滅多になかったのに、結衣に「一緒に教室に戻ろう」とごく自然に誘われて不思議に思ってしまう八幡や、当然のように「友達」と称されてぎこちなくなってしまう雪乃の様子が、物語内での結衣の立ち位置を上手く表せていて印象的だった。
結衣、マジいい子。

内容は短編集に近い形を取っていて、1巻ということで各話ごとにレギュラーメンバーの紹介のようになっていた。
面白かったのは結衣のクッキー作りを手伝うお話だったけど、意表を突かれたのは最後の、テニスコートを賭けたリア充と非リア充のテニス勝負かな。
まさか八幡の自虐ネタが伏線になっているとは思わなかったよ。不覚にも本気で唸らされてしまった。むー、意外と侮れない。

画像見てもらえればわかるとおり、ぽんかん(8)さんのイラストもとても可愛らしく素敵です。
余談だけど、ツインテールはツインテールでも、側頭部で結ぶより雪乃みたいに耳の下あたりの低位置で結ぶツインテールのほうが可愛いと思う。結衣派な私だけど、雪乃のこのポイントはでかい。
それはともかくイラストも素敵で、中身も昨今のラブコメ作品の中では悪くないほう。全然違うと言ったけど、はがないが好きならたぶん好きになれるんじゃないかな。

私の中ではどんどん推していきたい作品だった。
続きが出ると信じて、心待ちにしていようと思います。


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Comments

感想を見る限り、これ凄く良さそうですね。
版元がガガガということで、一癖も二癖もありそうな作品だとは思っていたのですが。

自分もはがない好きとして、凄く気になりますね……。
ちょっと今行き詰まってるので、それが一段落したらまた読んでみようと思います。
Posted at 2011.03.24 (17:42) by 稲羽 (URL) | [編集]
青春ラブコメを逆手に取った作品ですか。
そういうのは最近の傾向として、よくあったりします?
『僕は友達が少ない』っていうのも、また気になったりしているのですが。

確かにツインテールはそっちが可愛いかもしれません。
というより、上で結うツインテールが実在するものか、怪しいところです。
古風でちょっと地味なところが気に入っているんですけどね。
Posted at 2011.03.24 (18:56) by サクラ (URL) | [編集]
凄いですね。
つかボンさんは全然違うとおっしゃっていますが、サッと感想を流し読んだ感じでは完全に『はがない』のパロディ。
だけど、感想をじっくりと読んで見ると「んん?何か違うぞ?」そんな感じを受けました。

良いですね。こういう作品って素晴らしいと思います。
『はがない』は『はがない』で良い作品ですが、これは『はがない』がある上でパロ元の作品自体も面白さというか魅力の一つにしてるって感じを受けました。
これこそがパロディの真髄なのかな?とか思ったり。
まあ、読んでないんですがw。

これは読んで見たいですねー。凄い面白そうだ。
Posted at 2011.03.24 (18:59) by tokuP (URL) | [編集]
相互リンク
こちらこそ有難うございます!私のほうでも近々相互リンクの報告させて頂きますね。そして、今のところは更新率が高めですが、ストックがあってのことなので、来月の中頃あたりに落ち着くと思います(笑)月に4回を最低に考えているので、更新ペースが落ちつきましても相手をして頂ければ幸いです。

それにしても、つかボンさんの記事は本当に買いたくなる文章なんですよね。ガガガ文庫の評価が不自然なまでに上がりました。短編集に近い形って話なので、確かに面白そう……。amazonの評価まで高い……。こうして積み本が増えていくんですよね。
Posted at 2011.03.24 (22:57) by Medeski (URL) | [編集]
Re: 稲羽さんへ
コメントありがとうございます。

予想外の面白さに私みたいに意表を突かれた人が多いんじゃないかと思います。読メの感想を見る限りでもそんな感じでした。
さすがガガガ文庫。侮りがたいです。

はがないのどういう部分が好きかにもよりますけど、キャラの濃さでは圧倒的にあちらです。それにキャラ設定で、パクリとまでは言いませんがパロッてる部分はあるんで、そういう点で拒否反応が出る人は出るんじゃないかなと思いました。
急いで読む作品でもないですし、頃合いを見て読んでみてください。
Posted at 2011.03.24 (23:19) by つかボン (URL) | [編集]
Re: サクラさんへ
コメントありがとうございます。

なんだかんだでラブコメはしてるんですけど、微妙なラインなんですよね。
『僕は友達が少ない』で、美少女なのに残念なキャラづけが話題を呼び、この作品もそうですけど最近はちらほら増えてきたかもしれません。これも一種のギャップですよね。

サクラさんもわかってくれますか!
側頭部で結うツインテールは今までに何人か見たことがありますが、似合っている人に出会ったことはありません。
私も古風な雰囲気を醸し出せるところが好きなんです。着物とか絶対に似合うと思うんですよ。
Posted at 2011.03.24 (23:55) by つかボン (URL) | [編集]
Re: tokuPさんへ
コメントありがとうございます。

渡先生がはがないに影響を受けたのは確かなんで、全体的な雰囲気は似てるんです。正直、キャラ設定とかパロッてる部分はありますし。
ただなんというのでしょう。上空から全体像を見るとはがないなんですが、実際に地面に立ってみるとまったく違うものに見えてくるんです。私としてはその部分を楽しんでもらえたらと思います。

はがないという下地があるからこそ楽しめるというのは実際にあるかもしれません。
間違い探しをする気分で読むのも、また面白いかもしれませんよw
とにかく、実際に読んでみることをお薦めしたいです。
Posted at 2011.03.25 (00:33) by つかボン (URL) | [編集]
Re: Medeskiさんへ
コメントありがとうございます。

あ、ストックだったのですね。むしろ過去に読んだ作品であれだけの感想を書けることに驚きました。
更新数に限っては私も大したことがない上にムラがありますから、逆に見捨てないでもらえると嬉しいですw

本当に嬉しい言葉を頂戴しました。訪問者さんのその言葉のためにブログをやっているようなもんですからね。
私の中でも最近ガガガ文庫の評価が上がっています。実際ガガガ文庫は面白いと思います。まだそれほど読んではいませんが、ほとんど外れがありませんので。
積み本を増やしてしまって申し訳ないですが、ぜひぜひ読んでみてください。
Posted at 2011.03.25 (00:46) by つかボン (URL) | [編集]
早速読みました
この記事見てこの本を知って、
早速読みました。

スラスラ読めて結構おもしろかったですw

「はがない」は1巻しか読んだことが無かったのですが、
確かに「はがない」だなーって感じですね。
でも違う。程よく残念?かな。なんだろう…。

最終的に比企ヶ谷と雪ノ下と由比ヶ浜の3人の関係が近づいたのが良かったです。

いやー、読んで正解でした。
雪ノ下相変わらずきついな!とか思ったりだとか、
読んでいて楽しかったです。


ツインテールの事は自分も賛成です。
新しい発見をしましたw

最後に、この本に導いてくれたレビューに感謝ですw
Posted at 2011.03.26 (20:26) by webshift (URL) | [編集]
Re: webshiftさんへ
コメントありがとうございます。

どんな感想を持たれるかドキドキでしたが、面白かったと言ってもらえてよかったです。

他のコメントにも書きましたが、上空から全体像を見ればはがないなんですが、地面に立って見方を変えてみるとまったく違う作品に見える。とまあ、上手くは伝えられないのですが、これが私の受けた印象でした。
正直、キャラとかパロッてる部分は確実にあるんですけど、下地は同じでも目指している方向性が違うと思います。どちらの作品にも共通して『友達』がテーマとなっていますが、テーマは同じでも物語内での『友達』という言葉が持つ意味がそれぞれ異なっているんですよね。

まあ、そんな小難しいことを気にせず、楽しんでもらえたのならそれだけでよかったです。
しかもツインテールのことまで賛同してもらえて、感激ですよ。(←実はこの点が一番嬉しかったり)

これからも、読んでみてよかった、と思ってもらえるような感想を書き続けていきます。
Posted at 2011.03.27 (02:29) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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