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電波女と青春男SF(すこしふしぎ)版/入間人間

3分の1の尊厳


『中華人民共和国』という名前の3分の2は日本語らしいです。具体的には『人民』と『共和国』という言葉が。
なにを言っているのかわからないかもしれませんが、漢字はもともと古代中国から伝来したものです。ですが中国語に『人民』と『共和国』という熟語は存在しないのだとか。どちらも日本人が英語を日本語訳して生み出した言葉だそうです。

自国の名前の半分以上が他国の言葉でできている。ましてやそれが日本語ということで、中国人は悔しく思っているとか思っていないとか。






電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)
入間 人間 ブリキ

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「これから一緒に空を飛んでやる。飛べなかったらお前、地球人になれ」



――あらすじ――
「地球は狙われている」らしい。布団ぐーるぐる電波女・藤和エリオは俺にそう言った。心機一転、都会で夢の高校ライフを過ごそうとしていた俺の青春って、一体どーなんの…………って、あれ?これなんか、前にも一回説明した気がするな……。
こほん。あー。どもども丹羽真です。仕切り直して。さて今回のお話は、叔母である藤和家に居候することになった俺が、高校二年から転校した都会の学校で、天然系健康少女やモデル系美人さんと出会い、そして我が家には布団ぐーるぐるな電波女がいて、俺の青春どーなんの……ってやっぱり同じじゃん!SF(すこしふしぎ)版。その意味はこれを読めば明らかに……なるといいなぁ。


――感想――
さてさて、シリーズ最終巻とともに今月同時発売されたSF版。
まず以て、この本の刊行自体すこしふしぎの名のとおり謎めいているのですが、少しの好奇心も背負い込んで読ませてもらいました。

なるほど、エヴ○ンゲリヲンの新劇場版的な位置づけね。
これは作者自らによるシリーズ1巻のリメイクなのだけど、そう説明されたほうが一番わかりやすい。8巻のラストを読めばどういう展開になるのか薄々気づいてはいたけど、こう繋がるわけだ。

本家と比べて展開に細かな違いはあるけれど、一番はっきりした違いは人称だろうね。
いつもの一人称ではなく、今回は神視点の三人称で描かれていた。この神視点というのがミソだったりもするのだけど、しかし慣れない三人称だからか文章がどこかぎこちなくて、魅力が感じられなかった。錆びついた自転車の車輪を回してる感じ。
全体的に入間先生の持ち味が活かされてなかったなあ。

展開の違いは些細なものなので、大方は本家と変わりません。
ただ、エリオ、リュウシさん、前川さんの三人娘と(+女々さんもかな?)丹羽くんとの距離感とか、立ち位置の齟齬は、微妙ではあるんだけど、シリーズを全部読んできてると無視できない違和感を生む。本当に微細だから言葉では説明しにくいもやもやーな感じ。

あと一つ大きな違いといえば、星中の存在かな。
本家であまり活躍しなかった分、こちらでは出ずっぱり。声のみの出演だけどね。青春ポイントの創始者として、迷いの中にいる丹羽くんの背中を押してあげる役回り。
そういえば、こちらのほうが世間体と本心間で板挟みになる丹羽くんの心情をより鮮明に描けていたなあ。
しかしなんだろう。星中から漂うこの愛人臭は。この場合、愛人は丹羽くんのほうなのかな?

ぶっちゃけ、感想に書くことってあまりないんだよね。リメイクだし、一度感想書いてるし。
強いて言うなら、やっぱり1巻のころのリュウシさんは可愛いなーということぐらい(え)。
すこしふしぎというよりはだいぶふしぎではあったが、こちらはこちらで割と楽しめる要素はある。
ただ、単発ならありだけどシリーズ化は別にいいかなー、という感じ。入間先生自身、謎を解き明かすつもりはなさそうだしさ。



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Comments

> 中華人民共和国
よく考えたら確かにそうなりますね。
まあ、「ちゅうかじんみんきょうわこく」って言う時点で全部日本語ですが。
「日本」っていうのも全部音読みですし。
本当に日本語だけで表記するなら、神代文字で「トヨアシハラノチイホアキノミズホノクニ」とでもしきゃいけないんでしょう。

入間さんも、変なことしましたね。
ここからまた色々伏線回収とかされて、正式な完結となるのでしょうか?
Posted at 2011.04.23 (17:05) by サクラ (URL) | [編集]
終わりましね・・・・何か感慨深い物があります。
作品のいろんなところが変化してましたけど、読んでみましたけど「青春してるな~」って改めて思いました。
この先、何らかの形でエリオたちに会えることを祈って・・・・。

さて、気になるのは入間先生の今後。
現在ウェブ連載が一つありますけど、多分というか間違いなく新作が近いうちに刊行されるのでしょう。
新しい入間ワールドはどんな世界なのか。期待ですね!!

Posted at 2011.04.24 (15:01) by naomatrix (URL) | [編集]
Re: サクラさんへ
コメントありがとうございます。

まさか神代文字が出てくるとは思いませんでしたw
それを言ってしまえばほとんどが日本語読みになっちゃうんでけどね。

SF版の続きが出るかはまったく不明ですね。
アニメ化記念という形が大きい気がしますが。
Posted at 2011.04.25 (03:20) by つかボン (URL) | [編集]
Re: naomatrixさんへ
コメントありがとうございます。

naomatrixさんには悪いですけど、そこまで感慨深くはなりませんでした。
8巻の終わり方も煮え切らなかったですが、それよりもSF版を出した理由がとにかく謎なんですよね。SF版がこれで終わりと決まったわけではありませんが(ほぼ終わったようなものでしょうけど)、シリーズ化されても複雑な心境というか。
まあ、残った謎を解き明かしてくれるならそれはそれで読んでみたい気分でもありますが。

でも、1巻のころの青春模様をもう一度味わえたのはよかったかもしれません。
このころの丹羽くんは、ちゃんと青春を謳歌しようという姿勢が見受けられるので、読んでいてこちらも清々しくなります。

まずは5月に小規模の文庫落ちが控えてますが、アイディアが溜まってると書いてたので新作はすぐに出るでしょうね。
それが電撃なのかMWなのかは不明ですが、とにかく楽しみです!
Posted at 2011.04.25 (03:33) by つかボン (URL) | [編集]
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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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