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源氏物語 第八回

源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
角川書店

角川書店 2001-11
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――感想――

紅梅

(23~24歳)柏木の弟紅梅と真木柱の再婚。⇒匂宮、真木柱の娘宮の御方に求婚。


・この巻の主役である按察の大納言(柏木の弟)が、幼少のころ今は亡き源氏によくしてもらった思い出を息子にしみじみと語っている。涙ぐむ仕草などから、彼がどれだけ源氏さんを特別な存在と慕っていたかがわかる。古きよき時代を知る彼からしたら、薫や匂宮は新人類に見えるんだろうね。


竹河

(14~23歳)髭黒死後の玉鬘と、その姫君たちの生活。⇒玉鬘の娘の大君、冷泉院に参院。


・玉鬘が長女(大君)の結婚問題で頭を悩ませるお話。夕霧とも相談した結果、冷泉院の妃とするが、冷泉院が生まれてきた子供を寵愛するので本妻の弘徽殿の女御が嫉妬してしまう。最初は快諾していたのに、やはり女は怖い。第三者はみな女御側につき、孤立無援となった玉鬘が嘆く姿がいたわしい。


橋姫

(20歳)薫、源氏の異母弟、宇治の八の宮を訪問。
(22歳)薫、八の宮の姫君姉妹の合奏を垣間見る。⇒薫、出生の秘密を知る。


・山荘にこもり仏道に励む八の宮に敬服した薫が八の宮に会いに行くが、そこで二人の娘(大君、中の君)を垣間見る。八の宮の視点から描かれた姉妹の仲睦まじく可憐な姿がとても愛らしい。物語のヒロインを軽視していた薫だが、この世には物語の姫君のような女性もいると知った瞬間である。

・そんな薫だが、ついに両親の秘事を知り、自分が柏木の息子であることを自覚する。残された手紙は柏木が死の間際に書いたもので、筆跡は乱れている。一体、どんな気持ちで薫はその手紙を読んだのか。想像すると胸が締めつけられるなあ。


椎本

(23歳)匂宮、宇治を訪れる。⇒八の宮の死去。⇒薫、宇治へ弔問。
(24歳)匂宮、六の君(夕霧の娘)との縁談を拒む。


・八の宮は他界する前に二人の娘に皇族の誇り高さと結婚拒否の志向を説いている。出家願望の強い薫からすると見習おうとしていた八の宮の死は悲しいだろう。けどおかげで宮の信頼を得、娘たちの世話を任せられる。薫の匂宮のそれぞれが大君と中の君に想いを寄せている現状。さて、どう動くのか。


総角

(24歳)匂宮、中の君と逢う。⇒大君、死去。


・薫は大君に言い寄るが、生涯独身を貫く覚悟の大君は取り合わない。そこで薫はまず外堀からと、大君の侍女たちに相談を持ちかけるあたりがなんともしたたか。両親を喪い生活力も0な大君は、生活権を侍女に握られてるも同じだからね。

・でも父八の宮の言葉が頭に残っていたのだろう。大君は侍女たちに勧められても孤独な対抗を続ける。その結果、心労で命を喪ってしまうなんて世の無情を感じずにはいられないよなあ。薫にとっても悔やまれることだったのではないかな。


早蕨

(25歳)匂宮、中の君を二条院へ迎える。


・妹想いだった姉大君を喪って、悲嘆に暮れる中の君。そんな中の君を匂宮は都に移し、結婚する。けれど想い人を喪った薫もまた、中の君を大君に重ねて見てる節があって、波乱が訪れる予感。匂宮の浮気癖に悩まされ、他にも辛い運命に流されたりして、それでも姉を想って耐える姿がいじらしい。



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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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