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カミオロシ ~縁結びの儀~/御堂彰彦

リンク追加!


今回はaskさんが運営するブログ『寝る暇あったら本を読む!』様と相互リンクをさせてもらいました。
実はaskさんとはすでに相互リンクさせてもらっていまして、それがこちら『ラノベ好きの戯言』様になります。
このたび『So-netブログ』、通称『ソネブロ』の方へお引っ越しをなされたので、改めて相互リンクをさせてもらいました。
askさんはブログについて色々悩みを抱えていらっしゃったみたいですが、ソネブロへ移ってからはのびのびと活動している印象を受けます。変わらず本の感想が多めですが、他にもジャンルの幅を広げた記事も書いていらっしゃるので、より足を運びやすくなったような気がしました。

askさんを初めて知る方も、以前から知っていた方も、一度askさんの新生活の場を覗きに行ってみてください。
askさん、相互リンクありがとうございました。






カミオロシ―縁結びの儀 (電撃文庫)カミオロシ―縁結びの儀 (電撃文庫)
御堂 彰彦 さらち よみ

アスキーメディアワークス 2011-06-10
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「それはとてもいい考えだわ。これを機に神様を信じてくれたならなおいいけれど」
「お断りだ」
 久琉が鋭く言い切る。
「俺は神なんぞ信じない」


――あらすじ――
神社にまつわる恋愛成就のおまじないの噂。その神社に課外活動で訪れた生徒たち。その中に玖流緋澄と識読美古都はいた。学年で双璧をなす秀才、才媛の二人だが、顔を合わせば皮肉の応酬となる間柄。おまじないとは無縁の二人だった。神社に訪れたほかの生徒たちは奇妙な顔ぶれだった。おまじないを信じ、互いを意識する生徒たち。だが、そんな浮ついた空気は一変する。他愛のない恋愛成就のそれが、次々と死をもたらしていく。それは呪い、それとも―。謎に迫ろうとする緋澄と美古都の二人が知る真実とは!?―。


――感想――
感想がいつまで経っても最新に追いつかないなあ。
ま、気にせず。
『付喪堂骨董店』シリーズでお馴染み、御堂先生の新シリーズ。

ビッッックリするぐらい面白かった。
読み始めは、好かした主人公なんて今どき流行るのだろうかなんてことを気にしつつ、読み進めていくうちに独特の雰囲気にぐいぐい惹き込まれ、気づけば読み終わっていた。
好みの直球ど真ん中でしたね。

印象としてはホラー+オカルト+ミステリといった感じ。
縁結びの神様が祀られていると噂の神社に課外活動に訪れた生徒一行。彼らにとって修行は名目上の目的でしかなく、本当の狙いは縁結びにあった。しかしそんな浮ついた心を凍りつかせるかのように、修行の二日目の朝、一人の女子生徒の死体が発見される。
凄惨なシーンから事件の幕は切って落とされるのだけど、ここからがすごい。少女の死に引っぱられるかのように、修行に参加していた生徒たちが次々と不可解な死を遂げていく。いわゆる呪いのビデオ的な死の連鎖が、主人公とヒロインの周りで起こり始めるのだ。
正体不明な恐怖に追い詰められる生徒たちの心境がこっちにも生々しく伝わってきて、読んでる途中心臓が縮み上がりっぱなしでした。

一連の不可解な事件に縁結びが関わってるのは明白。だが主人公の久琉は頑なに神の存在を信じようとせず、神降ろしによってもたらされる縁結びの力も信じようとしない。
けれど極限まで追い詰められ、彼が現実を受け止めて出した真実は、本当に悲しくて切なくてやるせないものだった。ただ縁が切れないようにと願っただけなのに、望まぬ形で叶えられてしまうなんて残酷すぎる。
それにしても、超常現象のように思わせておいて物理的な解釈をつけるのかと思えば、超常現象はあくまでも超常現象で、それを踏まえてミステリに仕立てていたのがすごかった。

そしてこの物語のもう一つ面白いところといえば、やはり主人公である久琉と、ヒロインである美古都のかけ合いだろう。ちょっと臭すぎる気はしたけど、額面通りに受け取れない会話の押収にはセンスを感じた。ところで、意外と暗闇が苦手な美古都の反応は不意打ちすぎると思います。
顔を突き合わせば皮肉ばかり言い合い、けれど他人よりは特別に想い合っていて、お互い相手を(特に美古都が)どう思っているのか見えそうで見えない二人の関係が癖になる。カップル萌えには堪らない一冊でした。

大切な人と大切な人を天秤にかけたとき、より大切な人を選ぶと言った玖流。彼が最後に選択した天秤のことを想うと、「それが正しいよな」と思う一方で、どうしても納得できない自分もいて、上手く折り合いがつかず歯痒い。
きっと玖流にとって『選択』という問題はこれからも大きな障壁となるだろう。
いつかもう一方の天秤を選択する日が来るのだろうか。


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Comments

紹介ありがとうございます! かなりのびのびとやれていいることもそうですが、訪問してくれた人からもそう見えていることが嬉しいです。

御堂さんの新作……何があっても発売日に読むと意気込んでいた割に未だ積状態です。
従姉弟にも「これはアンタ好みだからさっさと読みな」と言われていたんですが、ホラー+ミステリ+オカルトの三拍子は確かにクリティカルしそうです。
骨董店からホラー+オカルトはイメージのしようがあるのですが、どうにもミステリは想像できないです。

カップル萌えということですが、前作の刻也と咲で既にニヤニヤが止まらなかった僕はどうしたらいいんでしょうかね。とりあえず山をかき分けて読み始めようと思います。
Posted at 2011.07.06 (21:55) by ask (URL) | [編集]
Re: askさんへ
コメントありがとうございます。

実際、とても楽しそうにされてる印象を受けました。お引っ越しは正解だったみたいでよかったです。

なかなか結びつかなそうなジャンルですが、これが上手い具合にまとめられてるので驚きでした。従姉弟さんの気持ちもよくわかります。余裕があれば読んでみてください。

前作で受けがよかったのなら、今作でも久琉と美古都にはニヤニヤできるのではないでしょうか。
むしろ私は前シリーズを積んだままにしてるので、そちらを読まないと。
御堂先生が期待通りの面白いお話を書く作家さんでよかったです。
Posted at 2011.07.07 (17:15) by つかボン (URL) | [編集]
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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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