Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
ダンタリアンの書架5/三雲岳人
- Posted at 2011.07.18
- l角川スニーカー文庫
四国+αが本気を出したらしい
四国が本気を出したwww 愛媛・香川・徳島・高知・岡山を擬人化した「四国萌隊」が登場
少し古い記事ですが。
四国どうした。というか最近多いですね、こういった例。
町おこしの一環でしょうが、その手段がこのご時世だと『萌え』になるみたいです。オタク文化が着々と広まってるようで嬉しいのかどうかいまいち微妙ですが、まあ可愛いからいっか。
ちなみに私は愛媛県出身ですが、好みは香川です(え、聞いてないって?)。
ところで岡山はなんで入ってるんだろう。
――あらすじ――
明け方に、ダリアンとヒューイの寝室に押し掛けたカミラ。幽霊列車を見にいこう!というのだが…カミラは使用人たちに連れ戻され、結局二人で閑散とした駅に向かうことに。貨物専用のはずの路線に現れたのは豪華な特別客車。飛び乗ったダリアンたちは、列車内で幼い少女と出会う!謎の鍵を握るは一冊の時刻表?禁じられた知識が記された悪魔の本“幻書”をめぐる、“黒の読姫”ダリアンの活躍を描く、人気シリーズ第5弾。
――感想――
あとがきにあったとおり、いつもとはちょいと趣向の違ったお話が多く、マンネリ回避的な巻となっていた。個人的には好みのお話ばかりだったので満足でした。
あまり時間を費やしてられないので短めに。
第一話「時刻表」
お転婆お嬢様のカミラ登場回。
幽霊列車の噂を聞き、そこに幻書が絡んでると訝しんだダリアンが、ヒューイを連れて噂の駅へ向かい、そこで本当に現れた幽霊列車に乗り込むというお話。
いわゆるタイムパラドックスもの。過去に犯した過ちを償うためにとった男の行動に悲しい気持ちにさせられた。
ラストはハッピーエンドだったけど、ちょっと拍子抜け。え、それでいいの? って。
断章一「水辺の花」
これはオチが面白い。ヒューイの困惑する様子に笑ってしまった。
ヒューイはイケメンだと思うんだけど、どうなんだろう。ナルシストじゃないからかな。
第二話「猫と読姫」
雨の中捨てられていた猫をヒューイが拾ってきて、というお話なんだけど、今までとは随分毛色の違う内容だった。
これも幻書の力なのだろうか。いつもとは違うダリアンの口調など新鮮ではあったが、節々で謎は残る。
それにしても表面では強がり内面では怯え、と思えばぶっきらぼうに優しくしてみたり、ダリアンと猫の絡みに癒された。
断章二「愚者の書」
ラジエル側の断章。
『裸の王様』的なお話だね。笑い話をニヒルに描く作風がこのシリーズの味だよね。
第三話「航海日誌」
幽霊列車のお次は幽霊船。何十年も前に姿を消したはずの商船が現れたという事件を聞きつけ、前巻登場したジェシカとともに航海に出たヒューイとダリアン。その途中で遭難してしまった一同は、偶然通りかかった一隻の船に助けられるが、その船にはとんでもない秘密が隠されていて……というお話。
なかなかに雰囲気のある展開と、突然自殺を図り出す乗組員たちの描写がとてもスリリングだった。幽霊船の真実には、まさに幻書ならではのおぞましさが孕まれていた。
ところで早くも再登場してくれたジェシカが可愛いね。ダリアンに無下に扱われながらも、なんだかんだで仲がいい二人の様子が微笑ましい。
断章三「観測者」
うおお、これは怖い。断章は自業自得な末路を辿るお話がほとんどなんだよな。
相変わらず秀逸なオチでした。
第四話「つながりの書」
修道士絡みのとある事件をきっかけに、辺鄙な村へやってきたヒューイとダリアン。そこに住む修道士はみんな『つながりの書』と呼ばれる写本を一冊ずつ所持していた。そしてその裏では二つの怪しげな影があって……というお話。
ついに教授&ラジエルコンビとの邂逅です! 本当にようやくという感じ。密かに楽しみにしていたんだよ、この二人との対面は。
教授は予想通り食えない人間だった。自身の目的のため他人を平気で利用する人格はとても冷酷に映ったけど、一方で「らしい」と思ってしまった。逆にダリアンとラジエルの対面は笑ってしまった。どうやらこの二人は知己の仲らしく、顔を突き合わせた途端始まる蔑み合い。しかもめっちゃ子どもっぽい。知り合いでも仲はよろしくないようで。
しかし事件の解決の仕方はもうネタでしょう。イエス、揚げパン信仰!
教授の目的も朧気に見えてきて、これでようやく舞台が整ったという感じ。お互いの立場的に、ヒューイと教授の対立は必至だろうなあ。
節目を迎えて、これからどう物語が動き出すのかとても楽しみです。
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四国が本気を出したwww 愛媛・香川・徳島・高知・岡山を擬人化した「四国萌隊」が登場
少し古い記事ですが。
四国どうした。というか最近多いですね、こういった例。
町おこしの一環でしょうが、その手段がこのご時世だと『萌え』になるみたいです。オタク文化が着々と広まってるようで嬉しいのかどうかいまいち微妙ですが、まあ可愛いからいっか。
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「それを言うなら、やつらは珍妙な栗毛獣と遭遇して浮かれていたのかもしれないのです」
「は? なにそれ!? 栗毛獣ってもしかして私のこと!?」
「是。栗毛獣のしっぽの毛は、幸運のお守りになるのですがゆえに」
「嘘をつくなこら! 今適当に考えたでしょう、そのいい加減な伝説!」
――あらすじ――
明け方に、ダリアンとヒューイの寝室に押し掛けたカミラ。幽霊列車を見にいこう!というのだが…カミラは使用人たちに連れ戻され、結局二人で閑散とした駅に向かうことに。貨物専用のはずの路線に現れたのは豪華な特別客車。飛び乗ったダリアンたちは、列車内で幼い少女と出会う!謎の鍵を握るは一冊の時刻表?禁じられた知識が記された悪魔の本“幻書”をめぐる、“黒の読姫”ダリアンの活躍を描く、人気シリーズ第5弾。
――感想――
あとがきにあったとおり、いつもとはちょいと趣向の違ったお話が多く、マンネリ回避的な巻となっていた。個人的には好みのお話ばかりだったので満足でした。
あまり時間を費やしてられないので短めに。
第一話「時刻表」
お転婆お嬢様のカミラ登場回。
幽霊列車の噂を聞き、そこに幻書が絡んでると訝しんだダリアンが、ヒューイを連れて噂の駅へ向かい、そこで本当に現れた幽霊列車に乗り込むというお話。
いわゆるタイムパラドックスもの。過去に犯した過ちを償うためにとった男の行動に悲しい気持ちにさせられた。
ラストはハッピーエンドだったけど、ちょっと拍子抜け。え、それでいいの? って。
断章一「水辺の花」
これはオチが面白い。ヒューイの困惑する様子に笑ってしまった。
ヒューイはイケメンだと思うんだけど、どうなんだろう。ナルシストじゃないからかな。
第二話「猫と読姫」
雨の中捨てられていた猫をヒューイが拾ってきて、というお話なんだけど、今までとは随分毛色の違う内容だった。
これも幻書の力なのだろうか。いつもとは違うダリアンの口調など新鮮ではあったが、節々で謎は残る。
それにしても表面では強がり内面では怯え、と思えばぶっきらぼうに優しくしてみたり、ダリアンと猫の絡みに癒された。
断章二「愚者の書」
ラジエル側の断章。
『裸の王様』的なお話だね。笑い話をニヒルに描く作風がこのシリーズの味だよね。
第三話「航海日誌」
幽霊列車のお次は幽霊船。何十年も前に姿を消したはずの商船が現れたという事件を聞きつけ、前巻登場したジェシカとともに航海に出たヒューイとダリアン。その途中で遭難してしまった一同は、偶然通りかかった一隻の船に助けられるが、その船にはとんでもない秘密が隠されていて……というお話。
なかなかに雰囲気のある展開と、突然自殺を図り出す乗組員たちの描写がとてもスリリングだった。幽霊船の真実には、まさに幻書ならではのおぞましさが孕まれていた。
ところで早くも再登場してくれたジェシカが可愛いね。ダリアンに無下に扱われながらも、なんだかんだで仲がいい二人の様子が微笑ましい。
断章三「観測者」
うおお、これは怖い。断章は自業自得な末路を辿るお話がほとんどなんだよな。
相変わらず秀逸なオチでした。
第四話「つながりの書」
修道士絡みのとある事件をきっかけに、辺鄙な村へやってきたヒューイとダリアン。そこに住む修道士はみんな『つながりの書』と呼ばれる写本を一冊ずつ所持していた。そしてその裏では二つの怪しげな影があって……というお話。
ついに教授&ラジエルコンビとの邂逅です! 本当にようやくという感じ。密かに楽しみにしていたんだよ、この二人との対面は。
教授は予想通り食えない人間だった。自身の目的のため他人を平気で利用する人格はとても冷酷に映ったけど、一方で「らしい」と思ってしまった。逆にダリアンとラジエルの対面は笑ってしまった。どうやらこの二人は知己の仲らしく、顔を突き合わせた途端始まる蔑み合い。しかもめっちゃ子どもっぽい。知り合いでも仲はよろしくないようで。
しかし事件の解決の仕方はもうネタでしょう。イエス、揚げパン信仰!
教授の目的も朧気に見えてきて、これでようやく舞台が整ったという感じ。お互いの立場的に、ヒューイと教授の対立は必至だろうなあ。
節目を迎えて、これからどう物語が動き出すのかとても楽しみです。
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Comments
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もう徳島に関しては随分前から『始まってた』ので今更驚きませんが、他の県までこういう事やるとは思わなんだ…!
そんな私はややロリってる愛媛ちゃんが可愛くて仕方が無いんだな。(いい笑顔 - Posted at 2011.07.18 (23:12) by ヒップホッピー (URL) | [編集]
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Re: ヒップホッピーさんへ
コメントありがとうございます。
徳島では『マチアソビ』というイベントが催されてますもんね。あれは一度参加してみたい。
擬人化したからどうなるんだという疑問は残りますが……うん、でもやっぱりいですね!(歯を輝かせて)
愛媛ちゃん可愛いですね。なんとなく一番県のイメージと合ってる気がします。 - Posted at 2011.07.20 (01:07) by つかボン (URL) | [編集]
-
徳島の安定度に安心しました。それと愛媛。奈々さんの出身地でありながらこのロリ……許せちゃいますね。
アニメもスタートしたようですが、やっぱりGユウスケさんのダリアンです。敢えて言うならダリアンの揚げパンへの執着はあんなものではない(キリッ
ラジエルとの邂逅はこの巻でしたか。新カバー版を読み返す楽しみがまた一つ増えました。 - Posted at 2011.07.20 (15:35) by ask (URL) | [編集]
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Re: askさんへ
コメントありがとうございます。
いや、ほんとなんで岡山が入ってるのかわかりません。まあ、可愛いからいいんですけど。
愛媛ちゃんはぱっと見で愛媛とわかるヴィジュアルをしてるので、県民としてはとても嬉しいですね。どうせなんでCVは奈々さんということで。
アニメ版ダリアンはなんでキャラデザを改変したんですかね。原作とは別物として見せたいのでしょうか。しかし沢城さんは期待通りとてもいい声をあててくれていて、原作既読者も充分に楽しめました。
揚げパンへの執着はこれから追々本領を発揮してくれると信じています。それにしても揚げパンを頬ばってるダリアンは可愛い。
出ましたね再読王子。鍵守と鍵守、読姫と読姫の邂逅は毎巻のことながら興奮させられます。ぜひ2週目楽しんでください。 - Posted at 2011.07.21 (17:12) by つかボン (URL) | [編集]
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やっとこさ帰って来れました
岡山ですか
一度だけ九州の僻地から車で行ったことがあります
体を自由に動かせなくてきつかったです
この件で岡山が自分たちを入れないで欲しいって
言ってるらしいですね
ダンタリアン、アニメも始まりましたね
見てないですけど
結局このシリーズ速読だけしてじっくり見てないんですよね
角川ということでちょっと敬遠してしまって
夏が終わる前にはじっくりと見たいですね - Posted at 2011.07.25 (23:16) by シャモ (URL) | [編集]
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Re: シャモさんへ
コメントありがとうございます。
お久しぶりです。そしてお帰りなさい。
岡山からそんな抗議が出てるんですか。
まあ、わかるような気がしますがw
アニメのダリアンはキャラデザに改変が加えられてるので、別ものと見たほうがいいかもしれません。
ストーリーは原作に準じてるみたいですが。
角川はハルヒ以来あまり評価がよろしくないみたいですが、私は好みの作品が多くて好きです。確かにアクは強いですが、ダリアンなんかは比較的大衆向けだと思いますよ。
ですので、気が向いたらじっくり読んでみてください。 - Posted at 2011.07.28 (16:34) by つかボン (URL) | [編集]