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嘘月/杉山幌

嫁に捧ぐ愛の四コマ


中国嫁日記 一中国嫁日記 一
井上 純一

エンターブレイン 2011-08-12
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先日『中国嫁日記』を読みましたー。絵描きの井上純弌さんが運営しているブログ『中国嫁日記』で連載されている四コマ漫画の書籍版ですね。
これは20代の美人中国人女性「月(ゆえ)」との結婚生活を描いた漫画で、すべて実話に基づいています。のろけ話もいくつかあるんですけど、日常生活の中で文化の違いに戸惑う二人や、彼らを取り巻く他の中国嫁たちの印象的なエピソードをコミカルかつハートフルに描いていて、とても心が和みます。
表情豊かで感情の起伏が激しい月が可愛いですね。中国人の文化についても色々知れて驚くことも多かったり。中国人は礼儀正しいと聞きますが、やっぱり異性の好みは内面重視なんですかね。ジャニーズのようなイケメンはお気に召さないのだとか。

結構話題を呼んでるみたいで、今度月がラジオに出ることになったとか。どんだけ有名なんだ。
なにはともあれ、末永く爆発してください。






嘘月 (講談社BOX)嘘月 (講談社BOX)
杉山 幌 キナコ

講談社 2011-08-02
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「運動不足なやつめ。体育をサボるからこうなるんだよ。お前が体育をサボるのって、はい二人一組になってー、が嫌なんだろ? お前友達いないから」
「――っ!」
 瀬谷が体を起こし、手を振りかざしておれを引っぱたこうとする。
 おれはその手を、摑んだ。
「だから、おれと友達になろうぜ」



――あらすじ――
生徒の「能力」の研究・開発を目的とする高校・織乃学園。中でも数人しか居ないSランク特待生である猫目の美少女・瀬谷伊音は、何の能力も持たない「おれ」こと佐々木理久を妙に敵視している。理由は理久がみんなに吐いている、ある『嘘』…。そんな中、「異常者の集まる織乃学園に罰を」という血文字の落書きが出現して―!?『嘘』が分かる彼女と、みんなを『騙』しているおれ―ふたりの微妙な関係は、学園に潜む悪意に呑み込まれていく。


――感想――
BOX-AiRで1話読んだときは「そこまでかなー?」という感想だったけど、単行本で一冊読み終えてみるとこれが意外にも面白かった。良質なライトミステリー。

オムニバス形式だけど、個々の物語でも十分に楽しめるようになっている。
能力者の集う学園で起こる事件を、無能力だが探偵したがりの主人公理久が解決するというのが基本的な形。謎に異能力が絡んでくるというのが面白い。
超自然的な力を利用した謎解きというのは、ミステリーを成立させるという意味で一見難しそうだけど、この作品はその難点を巧みにカバーしている。むしろ能力が存在するからこそ面白くなるような技巧が凝らされているところがすごい。
短い話の中でよくまとめられてるなと思った。

キャラもよく立っているし、かけ合いもよし。仮初めの友達から始めた瀬谷が少しずつ理久に心を許していく様子を、さりげない描写でそれとわかるように示してるところにくすぐられるものがある。鈍感を装って瀬谷の希望に応える理久もグッド。
瀬谷の嘘がわかるという能力も一枚噛んでいて、外箱記載の「青春探偵譚」とはまさにこのことだなと。青春といえば恋と謎です!
釣り目で、本編でもよく猫にたとえられる瀬谷だけど、瀬谷の抱える能力の秘密なんかまさに猫っぽくて、あーもうどんだけニヤニヤさせてくれるんだろうね。この二人好きだなあ。

お気に入りのお話は『ホワイダニット』。事件にかかわる人物がみんな可愛い。木口を除いて、だけど。
今まで友達がいなかったせいでクラスメイトとの距離感に悩んで、理久に対しても貸し借りを気にしちゃう瀬谷の不器用さが堪りませんな。それになんか犬っぽいボクっ子レオタード娘が出てくるし。自ら悪役を演じて事件を解決する理久もお人好しだなあ。彼の場合は抑えきれない探偵脳のせいだろうけど。

一つ気になったのは、異能力があまりに自然に存在していることかな。異能力に対して物語の世界が無関心すぎる印象を受けた。能力者と無能力者の差別的なテーマも扱っていたが、「ないと困る設定」であっても、「なくてはならない設定」というわけではなかったような……。わずかに蛇足に感じられた。
もう少し掘り下げてくれるとまた印象が変わったかもしれない。
そう意味でも続刊希望です!


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嘘月(講談社BOX)
嘘月 (講談社BOX)(2011/08/02)杉山 幌、キナコ 他商品詳細を見る BOX-AIRで連載されていた、杉山幌氏の連載作品が単行本化。 能力者たちが通う学園で起こる事件に、“探偵脳”を持つ佐々木が挑む! 「嘘月」(杉山幌著/講談社BOX)
Posted at 2011.09.06 (18:51) by 読書感想未満、駄文以上。

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Comments

『中国嫁日記』、私も気になっていました。
世界から見た日本というものに、ただならぬ興味がありますので。
そこまで人気とあらば、手にしてみたいです。

『嘘月』は私も読みましたよ。
ただ私にとっては後半からがきつくて、最後あたりほとんど読んでないも同然でしたが。
私にとって、ラノベのミステリというのは合わないのかもしれません。(文学少女と嘘つみみーまーは普通に楽しめたのですが)
いわれてみれば、異能力の存在している自然さが、引っかかったのかもしれませんが。
だって、最初から何の説明もなく、ただそこにあるような感じですからね。
Posted at 2011.08.27 (17:48) by サクラ (URL) | [編集]
こんばんは。
これと「DEUSLAYER」が未だに取りかかれてません・・・。
異能力が普通に存在している世界でのミステリーということで、ちょっと気になる内容ですね。
もう少ししたら読もうと思います。
Posted at 2011.08.27 (22:53) by naomatrix (URL) | [編集]
Re: サクラさんへ
コメントありがとうございます。

中国人の価値観がわかって面白いですよー。近くてもやっぱり違う国なんだなって思いました。
あっという間に読めちゃいますのでぜひとも。

ラノベだとなにかしらの特別な設定が加わってきますから、人によってはそれが魅力でもあり、逆に欠点にもなるのかもしれません。
異能力×ミステリというのは面白い試みだと思います。でも異能力の存在が自然すぎたのが、裏返って不自然になっていましたよね。
もとよりミステリラノベの絶対数は少ないですが、桜庭先生のGOSICKとか、私はまだ読んでませんが米澤先生の古典部シリーズももとはラノベレーベル出版ですし、ミステリ作品として評価の高いラノベもあるにはあるんですけどね。ただこの二人は一般レーベルでも活躍できる実力者なので、また話が変わってくるのかもしれませんが。
Posted at 2011.08.28 (11:18) by つかボン (URL) | [編集]
Re: naomatrixさんへ
コメントありがとうございます。

面白かったんですが、異能力の存在が曖昧だったという点だけ気になる作品でした。でも普通のラノベでは見ない新しい試みもいくつかあったので、好きな人は読む価値がある一冊ではないかなと。
私も『DEUSLAYER』を早く読みたいんですが、なにはともあれ読みかけの『神戯』を読まないと。
これ言うの何回目だろうw
Posted at 2011.08.28 (11:23) by つかボン (URL) | [編集]
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Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
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