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脱兎リベンンジ/秀章

僕が幸せだったころ……


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こんなものが届きましたよー。
『“文学少女”』&『ヒカル』記念キャンペーンでもらえる小冊子です。応募者全員だから正直なところ簡素なものだと思っていたんですが、思った以上に凝った作りになっていました。ページ数も10ページぐらいかと思えばその2倍を超える28ページ。装丁も綺麗で、表紙の肌触りがすごくいいんです。

内容は、幽霊になっちゃった心葉くんがヒカルと是光に出逢うというクロスオーバーもの。予想してたことだけど、やっぱりこの二つの物語って同一世界の出来事なんだね。心葉くんの学校と是光たちの学校が三駅分の距離っって、意外と近い。
久しぶりの遠子先輩も可愛くて、最後のオチなんて甘すぎて頬がとろけるかと思いました。

幸せをありがとー。ヒカルシリーズの2巻も楽しみです。






脱兎リベンジ (ガガガ文庫)脱兎リベンジ (ガガガ文庫)
秀章 ky

小学館 2011-07-20
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「自分が正しいと思うなら屈するな。立ち向かえ。見下されたなら見下してやれ。足蹴にされたなら足蹴にしてやれ。自分を認めない世界への復讐心を焚きつけて、世界なんてねじ伏せろ!」



――あらすじ――
「宇宙人」と揶揄され、友達もいない内気な高校生・兎田晃吉。軽音楽部に所属する彼の唯一の趣味はギター。文化祭を控えるも、彼にはバンドを組む仲間もなく、イケメン部長・志鷹の嫌がらせで練習場所もない。そんな兎田と偶然出会い、事情と実力を知った漫研の部長・兎毛成結奈は、彼にリベンジを達成させるため、なにやら妙な友達を集め始めるのだが……。軽音部の笑われ者と、漫研の実力者、ふたりの残念な出会いが新しい才能を開花させる! クソッタレな世界をねじ伏せろ!! 第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!


――感想――
ガガガ受賞作ラッシュのラスト! 第5回小学館ライトノベル大賞『ガガガ賞』受賞作!

これはすごく面白い! 大取に相応しい素晴らしい出来でした!
リズム、テンポ、疾走感と爽快感、下克上のうちに潜ませる青春の情熱、そのどれもが感嘆するレベル仕上がっている。先へ先へと読み進ませる技術と才能には羨望と嫉妬すら感じてしまった。

恵まれた容姿でもなく、性格も陰気で、あまつさえプライドすら持ち合わせていない兎田晃吉。クラスメイトに嘲笑されても自分はそういう人間だから仕方ないと、理不尽を受け入れてしまう彼の姿がとにかく情けない。唯一、ギターにだけはだれにも負けない情熱を傾けているけど、兎田とは対照的なイケメンかつ人気者の軽音部長の志鷹に練習場所を奪われ途方に暮れる毎日を送っている。

そんな彼が偶然漫研部長の兎毛成と出逢い、彼女と彼女の友人たちに感化され少しずつ自信と勇気を培っていく様子に心の底から胸を熱くさせられた。
性同一性障害を抱える巨漢のお菊、過去の冤罪から犯罪者扱いされる金シュロ、茶道の家元の跡継ぎとしてわずかな期間だけ自由を許された学園アイドルの乃ノ香、そしてプロの漫画家を目指す兎毛成。
才能があるのに世間から見放され不遇な扱いを受けながらも、立ち向かうことをやめない彼ら。その不滅の反骨心に兎田もまた心をを動かされ、今まで仕方ないと受け入れてきたものを跳ね返すかのように、
「……僕のほうが、絶対に、上手いんです」

と涙を流して本心を吐露した場面はなかなか忘れられそうにない名シーンだった。

正当な評価を得られず埋もれていくだけだった才人たちの、名誉と正義の復讐劇。復讐の舞台は、最優秀バンドに選ばれた者のみが立てる後夜祭ステージを賭けた文化祭。名誉挽回、いや、名誉奪還のための涙と苦悩と情熱のすべてが心に響いた。
最後には決して完全に報われたわけではない。でも確かな形で評価された彼らの姿はもう腐っていたときとは違う、崇高な輝きを放っていた。

本当に面白かった。
わずかな謎が残っているような気がするので、続きがあるならぜひ読みたい。


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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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