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”文学少女”と慟哭の巡礼者/野村美月

私の実家帰省記4


友人と飲みにいったり麻雀をしたり、姉に焼き物作りや動物園に連れて行かれたりとそれなりに騒がしい日々を送った私の実家帰省記ですが、それも明日で最後。
実家で夜を過ごすのは今日が最後なので、今日は実家の雰囲気を存分に堪能しようと思います。

すいません。これだけです。
特に書くことが無かったので……w


“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
野村 美月

エンターブレイン 2007-08-30
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ああ、何もかももうみんな透明だ。



――あらすじ――
ビター&スイートな物語、衝撃と感動の第5弾!
遠子の受験・卒業を目前にし、寂しい思いにとらわれながらも、ななせと初詣に行ったりして、和やかなお正月を迎える心葉。だが、ななせがケガをし、入院先に見舞いに行った彼は、その心を今も縛り付ける、ひとりの少女と再会する――! 過去に何があったのか。そして今、彼女は何を望んでいるのか……。心葉は、そしてすべての物語を読み解く”文学少女”は、その慟哭の中から「真実の物語」を見つけ出すことができるのか!?


――感想――
芥川くん、琴吹さんときて、ついに心葉と美羽の物語。
第1巻のころから物語に登場し、心葉のトラウマの原因として描かれていた美羽ですが、その人物像は謎に包まれたままでした。
美羽という人物、彼女の生い立ち、そして想いが今回の話で明かされていきます。

序盤の琴吹さんとのやり取りが非常に微笑ましい。
前巻で縮まった二人の距離を、こういう形でしっかりと描いてくれているのは嬉しいですね。
しかし、そんな幸福な時も束の間、物語は一気に鬱展開へ。
心葉にとって最も大切と言える存在である美羽が心葉の前に再び現れます。
それを契機に徐々に崩壊していく心葉と心葉の人間関係。
芥川くんや琴吹さんという友人たちと美羽の間で揺れる心葉の葛藤が生々しく描かれていて、その辛さがひしひしと伝わってきます。
この展開には本当にまいりました。

だからこそ、必要な時に側にいてくれる遠子先輩の存在が大きく見える。
心葉が悲しみに打ちのめされ、自分の力で立てなくなってしまったときに必ずそこにいてくれる。
手を差し伸べ、背中を押してくれる。
その存在に心葉は救われるのです。
心葉を殺意を抱くほど憎んでいる美羽。
美羽の狂気に巻き込まれ、心葉の人間関係はどんどん泥沼化していきます。
しかし、そんな物語を遠子先輩は真実に導いていきます。
美羽の抱え込んだ悩み、美羽の真の想いを読み解いていくのです。

途中の鬱展開からは想像も出来ないほど爽やかなラストの締めくくり。
プラネタリウムの夜に、遠子先輩がそれぞれの心に星の輝きを灯していくシーンは、文学少女の本編の中では一番心に残っているシーンです。
心葉が井上ミウとして書いた小説に込めた想いには、思わず胸を熱くしてしまいました。

最高の一冊です。



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Comments

こんばんは、つかボンさん。どうもじたまです。
序盤の琴吹さんと心葉のやり取りはいいですよね。
琴吹さんのツンデレっぷりにニヤニヤが止まりませんでした。
私はシリーズ全巻読破していますが、この話が一番お気に入りです。
プラネタリウムのシーンはまさに圧巻。

友人との麻雀は非常にいいですよね。
私は自宅ですが、帰ってきた友人達と麻雀するのはやはり楽しいです。
Posted at 2010.03.19 (03:46) by じたま (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
じたまさん、コメントありがとうございます。

> 序盤の琴吹さんと心葉のやり取りはいいですよね。
> 琴吹さんのツンデレっぷりにニヤニヤが止まりませんでした。
琴吹さんは、今時珍しい典型的なツンデレですけど、逆にそれがいいですよね。

> 私はシリーズ全巻読破していますが、この話が一番お気に入りです。
> プラネタリウムのシーンはまさに圧巻。
私は、まだ短編集と外伝は読んでいませんが、このシーンに勝るシーンはないんじゃないかなと思います。

> 友人との麻雀は非常にいいですよね。
> 私は自宅ですが、帰ってきた友人達と麻雀するのはやはり楽しいです。
麻雀はとても面白いです。
ハマりすぎると駄目ですけどねw
Posted at 2010.03.19 (13:34) by つかボン (URL) | [編集]
はじめまして。
私も全巻読みましたよ~。
読んだの結構前なので、うろ覚えですが・・・。

琴吹さんのツンデレはレベルが高いですよね。
人気なのも頷けます。
Posted at 2010.03.21 (10:45) by naomatrix (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
naomatrixさん、コメントありがとうございます。
どうも初めまして。

> 琴吹さんのツンデレはレベルが高いですよね。
> 人気なのも頷けます。
高過ぎです。
ツンの時もデレの時もその破壊力は半端ないです。
Posted at 2010.03.21 (13:38) by つかボン (URL) | [編集]
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プロフィール

つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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