Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
ミミズクと夜の王/紅玉いづき
- Posted at 2010.03.30
- l電撃文庫
電撃文庫1億冊突破キャンペーン 締切間近!!
というわけで、そろそろ応募しようかと思っている今日この頃です。
ここ何カ月かの間応募券の付いている帯を探し、発見しては買い漁ってきました。
このために集めたのだから応募せねばと応募券の枚数を確認してみたのですが、19枚ってどういうことだよ!!
中途半端だ。せめて18枚なら良かったのに……。
何としてもあと2冊買わなければいけないのですが、それはそれ。
問題はどの賞に応募するかということ。
21枚と仮定して、特賞×1、スペシャル賞×2と応募するか、スペシャル賞×7と応募するか。
特賞なんて当選しないものと考えなければいけないのですが、どうせなら夢を追いかけたいよなぁ。
締切は4月10日です。
電撃文庫を愛する読者のみなさんはどのように応募しますか?
――あらすじ――
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。
――感想――
『君のための物語』に感化されて過去の電撃小説大賞受賞作品を読んでみようと気になり、早速購入したのがこの『ミミズクと夜の王』。
本作は第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作。
まずは一言。涙腺が崩壊しました。
『君のための物語』を異作と称しましたが、この作品はその言葉すら当てはまらない。
そもそも、ラノベではない。
例えるなら、童話。お伽噺とも言えるかもしれません。
死にたがりの少女が、人間嫌いの魔物の王と出会い、本当の幸せに触れる。
誰もが何かを守るため、何かを愛するために生きている。そんな真実が語られている。
ただ、それだけのお話。
幼少の頃、一度は読んだことがある「むかしむかし、あるところに」というフレーズから始まるファンタジーの世界を、飾ることなくストレートに綴っている。
「奇をてらわない――」。まさにその通り。
結末も読める。なのに、なぜこんなにも胸が熱くなるのか。
それは作者が、思い描く世界、思い描く物語を、無駄な言葉を省いて一心に書き表したからだと思う。
この作品を読んだ読者に何を感じ取ってほしいのか、それが明確に伝わってくる素晴らしさがある。
挿絵はないけど、目を閉じればミミズクとフクロウが生きる世界に繋がり、映像が浮かび上がってくる。
神秘的で綺麗で。
ただひたすらに幸せを感じる。
内容については、ここで書くことは避けたいと思います。
ストレートに表現されているからこそ、どんなに遠まわしに書いてもネタばれになってしまう気がするからです。
この記事を読んで少しでも興味を持たれた方は、読んでみることを強くお勧めします。
圧倒的な文章力で描かれた物語の中に込められた想いを味わってほしいです。
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雪蟷螂 (電撃文庫)
君のための物語 (電撃文庫)
プシュケの涙 (電撃文庫)
ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)
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嬉しかった。
嬉しかったの。
あなたは何もしてくれなかったけれど。
あたしの話を聞いてくれた。
冷たい目で、お月様みたいに綺麗な目で、ミミズクのことを見てくれた。
あなたのその目にあたしがいたことで。
初めて自分が、生きていることを知ったのです。
ありがとう。
――あらすじ――
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。
――感想――
『君のための物語』に感化されて過去の電撃小説大賞受賞作品を読んでみようと気になり、早速購入したのがこの『ミミズクと夜の王』。
本作は第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作。
まずは一言。涙腺が崩壊しました。
『君のための物語』を異作と称しましたが、この作品はその言葉すら当てはまらない。
そもそも、ラノベではない。
例えるなら、童話。お伽噺とも言えるかもしれません。
死にたがりの少女が、人間嫌いの魔物の王と出会い、本当の幸せに触れる。
誰もが何かを守るため、何かを愛するために生きている。そんな真実が語られている。
ただ、それだけのお話。
幼少の頃、一度は読んだことがある「むかしむかし、あるところに」というフレーズから始まるファンタジーの世界を、飾ることなくストレートに綴っている。
「奇をてらわない――」。まさにその通り。
結末も読める。なのに、なぜこんなにも胸が熱くなるのか。
それは作者が、思い描く世界、思い描く物語を、無駄な言葉を省いて一心に書き表したからだと思う。
この作品を読んだ読者に何を感じ取ってほしいのか、それが明確に伝わってくる素晴らしさがある。
挿絵はないけど、目を閉じればミミズクとフクロウが生きる世界に繋がり、映像が浮かび上がってくる。
神秘的で綺麗で。
ただひたすらに幸せを感じる。
内容については、ここで書くことは避けたいと思います。
ストレートに表現されているからこそ、どんなに遠まわしに書いてもネタばれになってしまう気がするからです。
この記事を読んで少しでも興味を持たれた方は、読んでみることを強くお勧めします。
圧倒的な文章力で描かれた物語の中に込められた想いを味わってほしいです。
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Comments
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絵本とかに近い感じがしますね
王道ではないのだけれども
ある意味で王道みたいな作品と感じました
上手いというか文章が綺麗と思えますね - Posted at 2010.03.31 (03:30) by シャモ (URL) | [編集]
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この気持ちよくわかります。
これは予備知識とか何もなく童話とかを軽く読む感じで読んでもらいたいですよね。
なんというか綺麗な作品でした。 - Posted at 2010.03.31 (17:42) by ばなな汁 (URL) | [編集]