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”文学少女”と神に臨む作家 上/野村美月

執筆


3月の初めごろから書き始めていた長編小説なのですが、ワープロ原稿100枚ほど書いたところで行き詰ってしまいました。
ラストに差し掛かったところなのですが、やはりプロットが雑だったのが駄目だったのですね。
それに全体を通して読んでみると何だかどこかで見たことのあるストーリー。
いろいろ悩みましたが、今執筆しているものはボツにしようと思います。
頑張って書いてきたものだったので辛いですが仕方がないかと。
ただ、書いている途中にいくつかアイディアを思いついたので、今度はそちらを書こうかなと思います。
プロットをしっかりと練り、とにかく書きあげることを目標に努力しようと思います。

そろそろ新しい短編も書こうかと思います。


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野村 美月

エンターブレイン 2008-04-28
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「どうしてぼくなんだ。作家なんて、他にたくさんいるじゃないかっ。どうして、ぼくが書かなきゃならないんだ!」
 感情が揺れ動き、岸壁に砕け散る波のように高ぶってゆく。
「天野遠子を知ってください、心葉さん」
 胸に強く切り込んでくるような流人くんの言葉に、息をのんだ。
「何故、遠子姉が、心葉さんに小説を書かせようとしたのか。心葉さんでなきゃダメなのか。遠子姉の気持ちに、真実に。心葉さんはいい加減、気づかなきゃいけない」



――あらすじ――
「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」―そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして―。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」―遠子に秘められた謎とは?心葉と遠子の物語の結末は!?最終編、開幕。


――感想――
本編最終章開幕。上下巻の上巻にあたる作品。

ついに来た、シリーズ最大にして今まで明かされなかった遠子先輩の謎に迫るお話。
”文学少女”のルーツ。
遠子先輩とその両親との関係。
遠子先輩と流人くん、遠子先輩と叶子さんとの関係。
そして、その裏側に巣食う残酷な過去。
それらがこの上巻を通して徐々に浮き彫りになっていく。

物語全体が非常に暗い雰囲気を醸し出している。
今までこんなにも重い題材を扱ったことはなかったと思う。
最終章にふさわしい展開ではなかろうか。

美羽との一件も一応の収まりを迎え、琴吹さんとも正式に交際を始め、刻一刻と迫る遠子先輩との別れの時に想いを馳せながらも一人の人間として幸せな日々を送っていた心葉。
しかし、そんな日常は呆気なく脆く崩れ去ってしまう。
流人くんの突然の訪問。
彼の口から告げられた言葉は、心葉が遠子先輩の作家であることを忘れるなというもの。
それからも、事あるごとに流人くんは心葉の前に現れ、心葉を振り回す。
流人くんの願いはただ一つ。
心葉が遠子先輩のために小説を書くこと。でなければ、遠子先輩は消えてしまうと。
しかし、心葉はもう小説を書くことはできない。
そうやって、流人くんや遠子先輩の本心が分からないまま、心葉は少しずつ追い込まれていく。

精神をすり減らしていく心葉を見るのが辛い。
そして、そんな心葉を支えようと健気に頑張る琴吹さんも。
琴吹さんは必死に心葉のことを想っているのに、心葉はそれに応えてあげられない。
遠子先輩はいつものように手を差し伸べてはくれない。
一体、遠子先輩の両親と叶子さんの間に何が起こったのか?
『狭き門』の登場人物に例えられた意味とは?

辛くて辛くて、心臓を引き絞られるような切なさを感じる。
だけど、ページを捲る指は不思議と止まらない。
世界の中に吸い込まれるような独特の魅力を放ち、物語は進んでいく。
心葉の葛藤、遠子先輩の希望、琴吹さんの恋心、流人くんの願い。
それらが複雑に絡み合い物語の中に溶け、読者の心に波紋を揺らす。
彼らの織りなす真実をぜひ自身の目で確かめてほしい。

上下巻ともに目の離せない至高の作品です。



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つかボン

Author:つかボン
前ブログ『BOOKDAYs!』の元管理人。
入間人間先生をこよなく愛し、自らも作家を目指す小説家志望だが、その実態は堕落人生まっしぐらのダメ学生。
しかし落ちるところまで落ちればあとは昇るだけ、それは可能性の獣。

同人誌『Spica-スピカ-』のメンバーとして活動もしています。
コメントなどはお気軽に。
どうぞよろしくお願いします。

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