Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
”文学少女”と神に臨む作家 下/野村美月
- Posted at 2010.04.14
- lファミ通文庫
アンケート結果発表!
というサブタイなのですが、何のこと?と思った方がいるかもしれませんね。
実はアンケートをしていたのですよ。
2月上旬に始めたものなので、もはや管理人ですら忘れているんじゃないかと思った方もいるかもしれませんね。
まぁ、忘れていた時期もあったのですがw
何はともあれもう2カ月も経つのでそろそろ結果発表をしましょう!
1位 電撃文庫 58%
2位 MF文庫J 12%
3位 スーパーダッシュ文庫 8%
ガガガ文庫 8%
5位 メディアワークス文庫 4%
富士見ミステリー文庫 4%
ファミ通文庫 4%
という結果になりました。
やはりというか、1位は電撃文庫。
刊行数も話題性もこの業界では飛びぬけてますからね。
その後に他レーベルが追随する形に。
1位の電撃文庫以外はあまり差が生まれませんでした。
今回のアンケートはこれにて終了しますが、近いうちにまた新しいアンケートを実地します。
今回投票して下さったみなさんには本当に感謝しています。
よろしければ、次回も協力してくださると嬉しいです。
――あらすじ――
「書かなくてもいい。ずっと側にいる」―そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」…そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか?露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは?遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望―その果てに秘められた物語が今、明らかになる…!“文学少女”の物語、堂々終幕。
――感想――
シリーズ本編、堂々の完結!
読んでいる最中も、読み終わった後も、涙を止めることができなかった。
涙なくして味わうことはできない感動の物語。
この一冊を読んだのはもう一カ月も前のこと。
だけど、今でもその内容を思い返すと瞼が熱くなる。
今でも私の心に、澄み渡るような余韻を残している。
思えばこのシリーズを読み始めの頃は、あまりの面白さから心葉と遠子先輩の二人の物語を読み終わるのが嫌で嫌で仕方がなかった。
でも今は、この結末を読めて良かったと思う。
こんな結末を読めたことを幸せだとすら思える。
解き明かされた真実は綺麗事だけではなかった。
人間だからこその過ち、人間だからこそのすれ違い。
そういった暗く濁った要素もあった。
しかし、それら全てを優しく包み込み、美しい物語に浄化した”想像”に素直に胸を打たれた。
”文学少女”から受け継いだもの全ての集大成を背負い、叶子さんに立ち向かう心葉の姿には深く感動した。
心葉の選択全てを納得することはできない。
だけど、間違ってはいなかったと思う。
彼が見た風景、彼が抱いた想い。
それら全てを言葉で書き表すことで、彼は成長することができたのだ。
誰もが幸せになれた訳ではない。
だけど、最後にはそれぞれがそれぞれの『狭き門』をくぐり、前を向いて進んでいる。
進む道の先に、彼らの幸せがあることを今はただ祈りたい。
短編集、外伝と、もう少しだけ心葉と遠子先輩の世界に浸ることができる。
残りわずかな彼らの世界を、充分に味わいたいと思う。
悲しみも、感動も、幸せも、私の全てを預けて深く堪能したい。
素晴らしい作品でした。
忘れません。
関連商品
“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)
“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)
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“文学少女”メモワールIII-恋する乙女の狂想曲(ラプソディ)-初回限定版 [DVD]
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というサブタイなのですが、何のこと?と思った方がいるかもしれませんね。
実はアンケートをしていたのですよ。
2月上旬に始めたものなので、もはや管理人ですら忘れているんじゃないかと思った方もいるかもしれませんね。
まぁ、忘れていた時期もあったのですがw
何はともあれもう2カ月も経つのでそろそろ結果発表をしましょう!
1位 電撃文庫 58%
2位 MF文庫J 12%
3位 スーパーダッシュ文庫 8%
ガガガ文庫 8%
5位 メディアワークス文庫 4%
富士見ミステリー文庫 4%
ファミ通文庫 4%
という結果になりました。
やはりというか、1位は電撃文庫。
刊行数も話題性もこの業界では飛びぬけてますからね。
その後に他レーベルが追随する形に。
1位の電撃文庫以外はあまり差が生まれませんでした。
今回のアンケートはこれにて終了しますが、近いうちにまた新しいアンケートを実地します。
今回投票して下さったみなさんには本当に感謝しています。
よろしければ、次回も協力してくださると嬉しいです。
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あなたはわたしの、なにより大切な人でした。
――あらすじ――
「書かなくてもいい。ずっと側にいる」―そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」…そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか?露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは?遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望―その果てに秘められた物語が今、明らかになる…!“文学少女”の物語、堂々終幕。
――感想――
シリーズ本編、堂々の完結!
読んでいる最中も、読み終わった後も、涙を止めることができなかった。
涙なくして味わうことはできない感動の物語。
この一冊を読んだのはもう一カ月も前のこと。
だけど、今でもその内容を思い返すと瞼が熱くなる。
今でも私の心に、澄み渡るような余韻を残している。
思えばこのシリーズを読み始めの頃は、あまりの面白さから心葉と遠子先輩の二人の物語を読み終わるのが嫌で嫌で仕方がなかった。
でも今は、この結末を読めて良かったと思う。
こんな結末を読めたことを幸せだとすら思える。
解き明かされた真実は綺麗事だけではなかった。
人間だからこその過ち、人間だからこそのすれ違い。
そういった暗く濁った要素もあった。
しかし、それら全てを優しく包み込み、美しい物語に浄化した”想像”に素直に胸を打たれた。
”文学少女”から受け継いだもの全ての集大成を背負い、叶子さんに立ち向かう心葉の姿には深く感動した。
心葉の選択全てを納得することはできない。
だけど、間違ってはいなかったと思う。
彼が見た風景、彼が抱いた想い。
それら全てを言葉で書き表すことで、彼は成長することができたのだ。
誰もが幸せになれた訳ではない。
だけど、最後にはそれぞれがそれぞれの『狭き門』をくぐり、前を向いて進んでいる。
進む道の先に、彼らの幸せがあることを今はただ祈りたい。
短編集、外伝と、もう少しだけ心葉と遠子先輩の世界に浸ることができる。
残りわずかな彼らの世界を、充分に味わいたいと思う。
悲しみも、感動も、幸せも、私の全てを預けて深く堪能したい。
素晴らしい作品でした。
忘れません。
関連商品
“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)
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Comments
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Re: タイトルなし
ばなな汁さん、コメントありがとうございます。
投票ありがとうございました!
私も電撃文庫を多く読んでいますが、MF文庫Jは最近勢いを感じますよね。
『はがない』やら『機巧少女』やら『えむえむっ!』やら……
『このラノ2010』にはMF文庫Jレーベル作品が多数進出してきそうですね。 - Posted at 2010.04.15 (21:16) by つかボン (URL) | [編集]
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個人的には、とってもマイナーですが、トクマノベルズEdgeが好きですね。
張間ミカさんが書かれた、「楽園まで」「星をさがして」は個人的には、プシュケに匹敵します!
文学少女はやはり名作としか言えませんね。
心葉の言動には途中、激怒しましたが、それくらい感情移入のできる作品だったと思えます><
二巻の幽霊編が特に大好きでした(泣)
- Posted at 2010.04.16 (20:28) by ask (URL) | [編集]
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Re: タイトルなし
歌雨こころさん、コメントありがとうございます。
相互リンクありがとうございました。
頑張っていきましょう!
応援しています。
askさん、コメントありがとうございます。
張間ミカという名前でデュラララを思い出しましたw
プシュケに匹敵するとなると非常に興味がそそられますね。
機会があれば読んでみたいです。
感情移入のできる作品というのは素晴らしいと思います。
私にとって一生大切にしたい作品です。
二巻は切ないですよね。
私は三巻も好きだったりします。 - Posted at 2010.04.16 (23:14) by つかボン (URL) | [編集]