Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
スノウピー1 スノウピー、見つめる/山田有
- Posted at 2010.04.19
- l富士見ファンタジア文庫
リンク追加!
最近ものすごい勢いで相互リンクが増えていきます。
非常に嬉しいことですね。
今回はsi-taさんが運営するブログ『晴読雨読日記』様と相互リンクさせていただきました。
要点をまとめ、丁寧で分かりやすい文章で作品を紹介しています。
☆の数で評価などもしていますので、何を読もうか悩んでいる人は参考にしてみてはどうでしょう。
si-taさん、相互リンクありがとうございました。
――あらすじ――
「あなたたち人間のことも、TVで観て概要はよく知っているの」と彼女は言った。澄んだ瞳で僕を見つめ、遠慮なく分析する。「戦争が大好き。基本的に不条理。傾向として変てこ。…でも、見ていて飽きないの。つまり、知的好奇心を刺激されるの」―とびきり可愛くて、勇敢で、クールな女の子、スノウピー。彼女を異世界から連れ帰ってしまった“僕”は、部屋を提供したうえ、同級生になった。知的好奇心旺盛なスノウピーがまっさらな目で見つめる世界は、僕にとっても新鮮なことばかり。だけど、小説家志望の可香谷さんはなぜかおかんむりで…。女の子って、難しい!不器用な僕と彼女の第1回ネクストファンタジア大賞銀賞受賞作。
――感想――
第1回ネクストファンタジア大賞『銀賞』受賞作。
……と言われても、へぇーとしか言えない作品。
あらすじを読む限りでは面白そうですし、内容も『金賞』には勝る完成度。
イラストも綺麗。
ただ一つ残念なのは、主人公にやけに人間味が感じられないこと。
物語は主人公の一人称視点で進んでいくのだけど、この主人公の考えていることがよく分からない。
言動にも行動にも不可解な点が多い。
物語上では変な性格という設定なのでそれを意識したのだろうけど、私は受け入れがたかった。
残念な点はたった一つか、と思うかもしれない。
だけど、一人称視点で視点の主に感情移入できないのは結構辛い。
魅力の感じられない主人公の一人語りは読んでいて疲れるだけだからなぁ。
しかも、何で名前出てこないの?
とはいっても、評価すべき点もある。
それは、ヒロインの可愛さ。
スガモさんの立ち位置がいまいちはっきりしなかったけど、スノウピーと可香谷さんは非常に魅力的。
特に可香谷さんの可愛さは異常。
スノウピーに張り合おうとする姿が健気で思わず応援したくなる。
無感情無表情キャラのスノウピーも、時折表に感情を出すときの破壊力は凄まじい。
この作品は、首をかしげてしまいそうになる主人公の言動や行動を改善していけばもっと人気が出ると思うけど、どうだろう。
とにかくそれだけが気になって仕方がない。
ところで、『ヘヴンズ・ダイアリー』が『金賞』でこれが『銀賞』になった理由は何なんだろう。
『ヘヴンズ・ダイアリー』の方がレーベルの特色であるファンタジー成分が強かったからだろうか。
謎である。
関連商品
ヘヴンズ・ダイアリー001 (富士見ファンタジア文庫)
ぼくと彼女に降る夜 アビリティー・ゼロ‾からっぽの未来 (富士見ファンタジア文庫)
そだてて!まりあ! (集英社スーパーダッシュ文庫)
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「わたし、まだがんばれる。……あきらめないから。だってだって妖精は最後には魔法の国に帰っちゃうんだもん。ファンタジーっていうのは大抵そういうものなんだから」
「話がまるで見えない」僕はおそるおそる言った。「ねえ可香谷さん、きみは一体」
「ああもう……。あなたって本当に鈍感なばかよねっ」
――あらすじ――
「あなたたち人間のことも、TVで観て概要はよく知っているの」と彼女は言った。澄んだ瞳で僕を見つめ、遠慮なく分析する。「戦争が大好き。基本的に不条理。傾向として変てこ。…でも、見ていて飽きないの。つまり、知的好奇心を刺激されるの」―とびきり可愛くて、勇敢で、クールな女の子、スノウピー。彼女を異世界から連れ帰ってしまった“僕”は、部屋を提供したうえ、同級生になった。知的好奇心旺盛なスノウピーがまっさらな目で見つめる世界は、僕にとっても新鮮なことばかり。だけど、小説家志望の可香谷さんはなぜかおかんむりで…。女の子って、難しい!不器用な僕と彼女の第1回ネクストファンタジア大賞銀賞受賞作。
――感想――
第1回ネクストファンタジア大賞『銀賞』受賞作。
……と言われても、へぇーとしか言えない作品。
あらすじを読む限りでは面白そうですし、内容も『金賞』には勝る完成度。
イラストも綺麗。
ただ一つ残念なのは、主人公にやけに人間味が感じられないこと。
物語は主人公の一人称視点で進んでいくのだけど、この主人公の考えていることがよく分からない。
言動にも行動にも不可解な点が多い。
物語上では変な性格という設定なのでそれを意識したのだろうけど、私は受け入れがたかった。
残念な点はたった一つか、と思うかもしれない。
だけど、一人称視点で視点の主に感情移入できないのは結構辛い。
魅力の感じられない主人公の一人語りは読んでいて疲れるだけだからなぁ。
しかも、何で名前出てこないの?
とはいっても、評価すべき点もある。
それは、ヒロインの可愛さ。
スガモさんの立ち位置がいまいちはっきりしなかったけど、スノウピーと可香谷さんは非常に魅力的。
特に可香谷さんの可愛さは異常。
スノウピーに張り合おうとする姿が健気で思わず応援したくなる。
無感情無表情キャラのスノウピーも、時折表に感情を出すときの破壊力は凄まじい。
この作品は、首をかしげてしまいそうになる主人公の言動や行動を改善していけばもっと人気が出ると思うけど、どうだろう。
とにかくそれだけが気になって仕方がない。
ところで、『ヘヴンズ・ダイアリー』が『金賞』でこれが『銀賞』になった理由は何なんだろう。
『ヘヴンズ・ダイアリー』の方がレーベルの特色であるファンタジー成分が強かったからだろうか。
謎である。
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