Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
ダンタリアンの書架2/三雲岳斗
- Posted at 2010.04.27
- l角川スニーカー文庫
劇場版”文学少女”応援企画!
いよいよ劇場版”文学少女”の公開が今週の土曜日に迫ってきました。
文学少女ファンの管理人としては応援しなければいけないだろうということで、こんな企画を立ち上げました。
超短期間な企画ですがお付き合い願います。
どんな企画なのかと言いますと、劇場版を記念して発売された文学少女をより楽しむための三冊を紹介していこうというものです。
今回はこれ!
劇場版 “文学少女” -appetizer-(DVD付)(エンターブレインムック)

簡単に言ってしまえば劇場版”文学少女”を予習するためのパンフレットみたいなもの。
しかし、内容は非常に読み応えのある一冊となっています。
細かな設定まで描かれたキャラクター紹介や舞台設定、発売予定の短編アニメの画像やキャストインタビューなど盛りだくさん。付録のDVDも見どころ多し。
劇場版を見ようと考えている方は必見の一冊となっています。ぜひ一読してみてください。
――あらすじ――
世界には知るべきでない知識がある。だが人はあらがいようもなくそれに惹かれ、いつしか境界を越えてしまう。現世の理と因果の律を狂わせる危険な書物“幻書”。迷宮図書館ダンタリアンの書架は、幻書を封印するために在る―。ある屋敷に招かれたヒューイとダリアン。祖父が遺した蔵書の鑑定を求める令嬢エステラ、その陰に見え隠れする血塗られた秘密…全ては1冊の本のせいか、それとも―。悪魔の本と少女の冒険、第2弾。
――感想――
この世に在らざるべき力を持つ”幻書”を廻る、青年と少女の物語第2弾。
いやー、相変わらずこのシリーズは面白いなぁ。
重い内容を扱っている割に読みやすい文章や、心惹かれる登場人物たち。
物語も話ごとに小さな工夫がされていて、毎回違った楽しみ方ができる。短編集の良さを十二分に引き出していると思う。
印象として、隙のない作品だ。
今回も醜悪で美しい物語が作品を彩っている。
個人的には『等価の書』が良かったかな。
持ち主の価値判断で等価と思うものを物々交換していくという幻書の仕組みも面白かったけど、持ち主が命と等価と考えている場合、こちらは命を差し出さなければいけないという幻書の真意にはゾクッとした。
ただ、ラストのオチが今までの残酷な結末とは一味違い、言うなれば辛みと苦みの中に甘みが加えられたようなお話となっている。
幻書を手に入れたのは意外な人物で、彼女の人柄だからこそ生まれた結末だろう。
その結末に心を撃たれた。
彼女が最後に手にしたものは、どんな高価なものとも交換できない代物だろう。
最後のお話は前巻と同じく、ヒューイやダリアンとは直接関わりのないお話。
紅の読姫・ラジエルの物語。まぁ、彼女はあまり登場しないんだけど。
幻書がどのようにして生まれるかについて描かれている。
ダリアンと出会う前のヒューイの姿も描かれていて、ますます謎は深まるばかり。
『焚書官』もそうだけど、彼らとヒューイたちが出会う日は来るのだろうか。
それにしても、ダリアンの可愛さは異常だな。もはや凶器とも言える。
ヒューイの気を引こうと髪形を変えるところなんて、作者は読者を悶え殺すつもりなのか? と割かし本気で考えてしまった。
あと、ヒューイのことをお気に入りと発言するところでは、彼女の不器用な愛情が感じられて何だかホッとした。
今回もとりわけ進展という進展が見られなかったけど、物語が動くとしたら次巻だろうか?
今まで散りばめられた伏線がどのように回収されるのか、実に楽しみである。
関連商品
ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)
ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)
ダンタリアンの書架4 (角川スニーカー文庫)
ダンタリアンの書架5 (角川スニーカー文庫)
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「どうしてもというのなら、子守唄を歌ってやらないこともないのです。だから、その……」
もの言いたげな表情のダリアンを見つめて、ヒューイは戸惑いの表情を浮かべた。そして、
「ダリアン……もしかして、きみ、一人で寝るのが恐いのかい?」
「なっ」
白磁のように滑らかなダリアンの頬が、見る間に赤く染まっていく。
「こ、この馬鹿は、何を愚かしいことを。寛大な私は、おまえが、怯えて眠れないのではないかと心配してやっているというのに……それを言うに事欠いて私が恐がっているなどと……」
――あらすじ――
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――感想――
この世に在らざるべき力を持つ”幻書”を廻る、青年と少女の物語第2弾。
いやー、相変わらずこのシリーズは面白いなぁ。
重い内容を扱っている割に読みやすい文章や、心惹かれる登場人物たち。
物語も話ごとに小さな工夫がされていて、毎回違った楽しみ方ができる。短編集の良さを十二分に引き出していると思う。
印象として、隙のない作品だ。
今回も醜悪で美しい物語が作品を彩っている。
個人的には『等価の書』が良かったかな。
持ち主の価値判断で等価と思うものを物々交換していくという幻書の仕組みも面白かったけど、持ち主が命と等価と考えている場合、こちらは命を差し出さなければいけないという幻書の真意にはゾクッとした。
ただ、ラストのオチが今までの残酷な結末とは一味違い、言うなれば辛みと苦みの中に甘みが加えられたようなお話となっている。
幻書を手に入れたのは意外な人物で、彼女の人柄だからこそ生まれた結末だろう。
その結末に心を撃たれた。
彼女が最後に手にしたものは、どんな高価なものとも交換できない代物だろう。
最後のお話は前巻と同じく、ヒューイやダリアンとは直接関わりのないお話。
紅の読姫・ラジエルの物語。まぁ、彼女はあまり登場しないんだけど。
幻書がどのようにして生まれるかについて描かれている。
ダリアンと出会う前のヒューイの姿も描かれていて、ますます謎は深まるばかり。
『焚書官』もそうだけど、彼らとヒューイたちが出会う日は来るのだろうか。
それにしても、ダリアンの可愛さは異常だな。もはや凶器とも言える。
ヒューイの気を引こうと髪形を変えるところなんて、作者は読者を悶え殺すつもりなのか? と割かし本気で考えてしまった。
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Comments
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私も文学少女ファンなので映画応援してます。多分観ませんが…
ダンタリアンの書架は未読且つ積んでもいないのですが、どうもダリアンが気になりますね。
とても可愛いという話なので一度読んでみたいです。ダリアンがツンデレだったら100%読みます。
- Posted at 2010.04.28 (07:37) by じたま (URL) | [編集]
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ホントに読むものがカブるので、自分の感想との比較がしやすいです><
助かってます・・・(笑)
買う要素として、三雲先生、書架もの、表紙のダリアンですwww
一番最後が多くを占めてますがww
- Posted at 2010.04.28 (19:54) by ask (URL) | [編集]
-
文学少女行きたいんですよ!!!!
ですが、近くて名古屋。また、友人が行けないそうなので・・・(泣)
花澤香菜さんの遠子に、平野さん、水樹さん等の「文学少女」が味わえるんですよ!!??
行かないと損なのに・・・。
何とか友人を説得してやりたいです・・・。 - Posted at 2010.04.28 (20:01) by ask (URL) | [編集]
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Re: タイトルなし
じたまさん、コメントありがとうございます。
文学少女応援よろしくお願いします。
観なくてもかまいません。応援していただければ充分です。
ダリアンはツンデレですよ。
一巻ではツンが目立ちましたが、二巻でのいい塩梅でツンデレキャラになっています。
とにかく可愛いのでヒロインをお勧めしますw
askさん、コメントありがとうございます。
リヴル・ブランシェの時のコメで出していましたねw
askさんが比較しやすいということは、私も比較しやすいということなので、こちらこそ助かっています。
確かにダリアンは購入理由の大半を占めていますよねw
ここまで可愛いヒロインも中々いないと思います。
追記ありがとうございます。
ぜひ友人を説得して観に行ってください!
こんな豪華声優陣の文学少女は映画館で味わわないと損です! - Posted at 2010.04.28 (22:45) by つかボン (URL) | [編集]