Colorful Concrete
おもしろき ことなき世を おもしろく 高杉晋作
これはゾンビですか?1/木村心一
- Posted at 2010.05.06
- l富士見ファンタジア文庫
ハスキー・バホッ
≪食事中の方注意!!≫
GW中に今年社会人となった姉と会う機会があって、久しぶりということで飲みに行きました。
その時に姉から聞いた話なのですが、姉は職場でついつい我慢できずにおならをしてしまったらしく、その時のおならの音が予想以上にでかく、「バホッ」とハスキーな音を奏でたそうです。
当然のごとくその音は職場全体に行き渡り、挙句の果てには、同僚に『ハスキー・バホッ』という職場内でのあだ名を付けられたそうな。
その事実は笑って飛ばせる姉はさすがだなぁ、と思ったり。
それ以来、私の電話帳の家族のカテゴリ内に『ハスキー・バホッ』という名前が追加された事は言うまでもありません。
――あらすじ――
あなたは隕石を避けられますか?俺は避けた。だが、避けきれなかった。出会いは、突然落ちてくる隕石みたいなものなんだ。俺―地味な高校生だったはずの相川歩は、何の因果か世を騒がす連続一家殺害事件に巻き込まれ、あっさり殺られたはずだった…が、なぜか生きていた。事件直前に出会ったネクロマンサーの少女・ユーにより、ゾンビとして蘇ったという。んなバカな!?そればかりか、魔法の世界から来た少女戦士ハルナに、勢いのまま魔装少女に任命される。何それ!?と思う間もなく吸血忍者の女の子まで出てきて、気づくと全員と同居してた―俺はいったい何やってんだ!?第20回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作登場。
――感想――
第20回ファンタジア長編小説大賞『佳作』受賞作。
第1回ネクストファンタジア大賞に痛い目を見させられたので、富士見ファンタジアの権威を取り戻すべく読了。
生徒会といいこの本といい、こういうギャグ物も富士見ファンタジアの特色になりつつある気がする。
私は好きだけど。
今までに読んだことのない不思議な勢いを持つ作品だった。
インパクトのあるタイトルからも分かる通り、捻くれた(いい意味で)テンポの良さで軽快に物語を展開していく。
要所要所にクスッとくるギャグを織り交ぜながらも、一つのテーマを掲げ続けて芯がぶれないように徹底している。
とりあえず、出だしから主人公は死んでいる。というかゾンビ。
その主人公の下に、魔装少女やらネクロマンサーやら吸血忍者といった、職質を受けたら十中八九逃れられない肩書きを持つ美少女たちが集う。
更には、男であるはずの主人公が魔装少女に任命されてしまう。扉絵の主人公は目に厳しい。
そんな彼らの前に、クマやザリガニが現れて死闘を繰り広げる姿はかなりシュール。
ただ、稚拙なアクションシーンの描写がどうしても目に留まる。
ヒロインたちはそれなりに可愛いんだけど、テンプレな感は否めない。
まぁ、割とユーのキャラは好きだけど。あと、ハルナの喋り方も可愛いよな!
あとがきにもあったけど、作者が何と言おうとジャンルは『ラブコメ』だと、読者の私も思う。
無駄に複雑な設定と、想像しにくいアクションシーンを改善すればもっと面白くなると思う。というか、ラブコメに絞ればよかったのでは?
人物の心理描写が下手なのか、主人公が時折納得のできない行動を起こすので、あまり人間味を感じられなかったのが残念。良いキャラしてるんだけどなぁ……。
とはいっても、ライトノベルらしさを存分に引き出した読みやすは評価できる。
良くも悪くも次巻次第かな。
関連商品
これはゾンビですか?2 そう、私は死を呼ぶもの (富士見ファンタジア文庫)
これはゾンビですか?3 いえ、それは爆発します (富士見ファンタジア文庫)
これはゾンビですか?4 うん、先生が最強だよ! (富士見ファンタジア文庫)
蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)
1×10 藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)
by G-Tools
≪食事中の方注意!!≫
GW中に今年社会人となった姉と会う機会があって、久しぶりということで飲みに行きました。
その時に姉から聞いた話なのですが、姉は職場でついつい我慢できずにおならをしてしまったらしく、その時のおならの音が予想以上にでかく、「バホッ」とハスキーな音を奏でたそうです。
当然のごとくその音は職場全体に行き渡り、挙句の果てには、同僚に『ハスキー・バホッ』という職場内でのあだ名を付けられたそうな。
その事実は笑って飛ばせる姉はさすがだなぁ、と思ったり。
それ以来、私の電話帳の家族のカテゴリ内に『ハスキー・バホッ』という名前が追加された事は言うまでもありません。
![]() | これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫) 木村 心一 富士見書房 2009-01-20 売り上げランキング : 95608 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「とにかく、あたしは戦えなくなったから、あんたがやれ!」
「は?」
「あんたは今、現時点をもって魔装少女だっ! 光栄だろっ!」
――あらすじ――
あなたは隕石を避けられますか?俺は避けた。だが、避けきれなかった。出会いは、突然落ちてくる隕石みたいなものなんだ。俺―地味な高校生だったはずの相川歩は、何の因果か世を騒がす連続一家殺害事件に巻き込まれ、あっさり殺られたはずだった…が、なぜか生きていた。事件直前に出会ったネクロマンサーの少女・ユーにより、ゾンビとして蘇ったという。んなバカな!?そればかりか、魔法の世界から来た少女戦士ハルナに、勢いのまま魔装少女に任命される。何それ!?と思う間もなく吸血忍者の女の子まで出てきて、気づくと全員と同居してた―俺はいったい何やってんだ!?第20回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作登場。
――感想――
第20回ファンタジア長編小説大賞『佳作』受賞作。
第1回ネクストファンタジア大賞に痛い目を見させられたので、富士見ファンタジアの権威を取り戻すべく読了。
生徒会といいこの本といい、こういうギャグ物も富士見ファンタジアの特色になりつつある気がする。
私は好きだけど。
今までに読んだことのない不思議な勢いを持つ作品だった。
インパクトのあるタイトルからも分かる通り、捻くれた(いい意味で)テンポの良さで軽快に物語を展開していく。
要所要所にクスッとくるギャグを織り交ぜながらも、一つのテーマを掲げ続けて芯がぶれないように徹底している。
とりあえず、出だしから主人公は死んでいる。というかゾンビ。
その主人公の下に、魔装少女やらネクロマンサーやら吸血忍者といった、職質を受けたら十中八九逃れられない肩書きを持つ美少女たちが集う。
更には、男であるはずの主人公が魔装少女に任命されてしまう。扉絵の主人公は目に厳しい。
そんな彼らの前に、クマやザリガニが現れて死闘を繰り広げる姿はかなりシュール。
ただ、稚拙なアクションシーンの描写がどうしても目に留まる。
ヒロインたちはそれなりに可愛いんだけど、テンプレな感は否めない。
まぁ、割とユーのキャラは好きだけど。あと、ハルナの喋り方も可愛いよな!
あとがきにもあったけど、作者が何と言おうとジャンルは『ラブコメ』だと、読者の私も思う。
無駄に複雑な設定と、想像しにくいアクションシーンを改善すればもっと面白くなると思う。というか、ラブコメに絞ればよかったのでは?
人物の心理描写が下手なのか、主人公が時折納得のできない行動を起こすので、あまり人間味を感じられなかったのが残念。良いキャラしてるんだけどなぁ……。
とはいっても、ライトノベルらしさを存分に引き出した読みやすは評価できる。
良くも悪くも次巻次第かな。
関連商品
これはゾンビですか?2 そう、私は死を呼ぶもの (富士見ファンタジア文庫)
これはゾンビですか?3 いえ、それは爆発します (富士見ファンタジア文庫)
これはゾンビですか?4 うん、先生が最強だよ! (富士見ファンタジア文庫)
蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)
1×10 藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)
by G-Tools
スポンサーサイト
Trackback
Leave a comment
Comments
-
私もネクストファンタジア大賞で痛い目見たクチです・・・
この怒りをブログにぶちまけてやりました!
「これはゾンビですか?」シリーズは、私のお気に入りですよ!! - Posted at 2010.05.06 (23:49) by naomatrix (URL) | [編集]
-
私のブログの話なんですけど、あとがきの前の1ページをUPするのを忘れていました。
自分で読んでとてもビックリしました。
もう一度ぜひ読みに来て下さい。
- Posted at 2010.05.07 (06:39) by 歌雨こころ (URL) | [編集]
-
Re: タイトルなし
naomatrixさん、コメントありがとうございます。
naomatrixさんの怒りは以前ブログで見ましたよw
富士見には不信になりがちでしたが、この本でまだ信じてみようかなと思いました。
まだ新人さんで、作家として完成していないのは当然なので、長い目で見ていきたいです。
シャモさん、コメントありがとうございます。
確かに誰得ですw
敢えてそれに挑戦していくところが新人さんなんだなという感じですね。
一巻を読んでみての印象では、私もユーが良かったです。
歌雨さん、コメントありがとうございます。
それは大変でしたね!
早速見させてもらいますね! - Posted at 2010.05.07 (21:42) by つかボン (URL) | [編集]
-
これはゾンビですか?を読んで!
私が、ライトノベル(これはゾンビですか?)を読んで率直に思ったことは、キャラクターに力を入れてるところです。一人一人個性的で、最初から最後までキャラクターの個性をしっかり出して、力を抜いてないことにとても感動しました。
失礼ですが、これはゾンビですか?がアニメ化をスタートしてから、知りました。アニメ、これはゾンビですか?第一話を見て原作が気になると心の底からあふれてきました。そして、決意しました。原作を買う事を。
一巻から六巻までまとめて買うことに成功したのですが、なかなか七巻が見つかりませんでした。しかし、昨日無事に七巻と出会うことができました。まとめ買った結果、財布の中は寂しくなりましたが、とても楽しいライトノベルに出会うことができました。
八巻が楽しみです。 - Posted at 2011.03.07 (11:06) by バニラ (URL) | [編集]
-
Re: バニラさんへ
コメントありがとうございます。
確かにキャラへの愛は非常に感じました。どうすれば可愛くなるのか、愛されるようになるのかをとことん突き詰めていると思います。
ただ個性を突き詰めすぎても、逆に人間性を失う恐れがあります。それが、私がこの作品に感じた違和感の正体だと思います。個性を詰め込みすぎている気がしました。
不思議なことに、アニメで見ると非常に面白かったんですよね。相変わらずめちゃくちゃやってますが、むしろいいリズムとテンポを作り上げていますし、キャラも表情の移り変わりがはっきりと見て取れるのでとても可愛かったです。
当初2巻までは持っていて、アニメ化記念に3巻も買いましたが、私はまだそこで止まっています。
7巻見つかってよかったですね。いい本にならお金を費やしても悔いは残らないでしょう。ぜひもとを取るつもりで楽しんでください。 - Posted at 2011.03.08 (00:40) by つかボン (URL) | [編集]
-
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです - Posted at 2012.02.11 (13:13) by () | [編集]
-
Re: もよさんへ
はじめまして!
返信遅くなり申し訳ありません。
これゾンにはまりましたか。
私は2巻までしか持っていなくて、その2巻も未読なのですが、アニメも面白かったですしいずれ読んでみたいです。
> マジ木村心一さんと結婚しt(ry
そのお気持ちはぜひ愛読者カードにしたためて木村先生に送りましょう!
想いが届けば良いですね。 - Posted at 2012.02.15 (16:09) by つかボン (URL) | [編集]